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Mrマリックと霊感商法とマルチ [悪質商法]

 皆さん、こんにちは。 最近なんとなく気づいたことを書きます。

 Mrマリックは御存知だと思います。 私は大好きです。 マリック氏の手品をみるとほんとにビックリします。 超能力だといわれても信じてしまいそうに凄いと思います。 どうしても見破れません。 でもタネはあるんですね。 以前、マリック氏のドキュメントを見て更に好きになりました。 マリックとは魔術とトリックを合成してつくった名前ということですね. つまり、マリック氏は自分は決して超能力者なんかじゃない、自分の手品にはトリックがあると公言しています。  

 マリック氏は不可能と思えるトリックを考えるのに、1~2年かかるらしいですね。 そして一見不可能に思えるトリックのタネを考えるのも、諦めなければ可能なんだと言っているようです。 不可能に挑戦して、可能にできることこそが人間の素晴らしさだと言っていました。 私はそこが好きです。 

 前置きが長くなりましたが、このビックリするとき人間は「心理的に無防備」になってしまう気がするのです。 目の前で、ビックリすることが起きて、そのトリックが全く見抜けないとき、人間は一種の「思考停止の状態」になってしまいます。 

 それと、もうひとつ、遠い先祖の因縁とか、霊界とか確認できないことについて「断定される」とやはり思考停止の状態になりやすい気がします。

 そして、霊感商法やマルチ、あるいはカルトは、必ずといっていいほど、最初ビックリさせませんか? 断定しませんか?

 最近、あるカルト団体のビデオを見る機会がありました。 ある会場で、おもに身体の具合の悪い人ばかりを集めて、教祖?が演壇で瞬間的に治してしまうのです。 そのとき手に持った葉っぱを一振りすると、あら不思議、足腰の痛い人が治ってしまうのです。 会場は大拍手です。 これはその教祖様の超能力だそうです。 ヒーリングというのだそうです。 

 また、マルチのセミナーでも同様なことがよく行われます。 私はこれでガンが治りました、とかスピーカー(体験者)が熱をこめて講演します。 あるいは商品のデモンストレーションをします。 ある浄水器の水を使ったら、生け花が何日も枯れなかったとかは典型的なデモです。 あれは、簡単なタネがあるのです。 そのタネは忘れましたが。 

 つまり、共通しているのは、最初に「ビックリさせる」ことです。 ビックリさせて「思考停止の状態」にしてしまうのです。 するとそこから「洗脳」は簡単です。 トリックのタネがわからないのですから、「否定も肯定もできない不安な心理状態」で、断定されると人間は弱いようです。 特に身体の具合の悪い人にとっては、その断定は「救い」ですから、洗脳されてしまうのは簡単です。

 これを「断定ビジネス」という人がいます。 細木なんとかという占い師などはその典型です。 こういう怪しい人は「断定ビジネス」をやっているだと思います。 皆さんは細木女史をどう思いますか? かなり以前に、女史の生い立ちから占いに関わるまでのルポを読んだことがあります。 まあ並みの生い立ちではない怪物ですね。 そのエキサイティングな生き方だけには脱帽しますが。 

 私は不思議なことが大好きです。 世の中には「説明のつかない不思議なこと」があります。 マルチの商品でも、ほんとに優れたものもあると思います。 しかし、Mrマリック氏のようにトリックがあると明言しているならともかく、それを「超能力」だとか言う人がいたら一応要注意だと思います。 実際に「霊感の強い人」を何人か私も知っています。 でも、あまりハッピーには見えませんでした。 そりゃあそうですよね。 望みもしない映像が見えたり感じたりするんですから。  

 この間も、インドで、ある少年が話題になっているというニュースがありました。 彼は生まれてから食事をしたことがないというのです。 現地では、お釈迦様の生まれ変わりだと言われているそうです。 笑ってしまいます。 いや失礼。 

 というのは、インドには、大衆の尊敬を集めている聖者がたくさんいるそうです。 爪を切ったことがない聖者、髭を切ったことがない聖者、片腕を上げたまま下ろしたことがない聖者、あるいは身体に針を何千本も刺したままの聖者・・・・さまざまな聖者がいるそうです。 BSでも放送していました。 

 これは誰にでも、ちょっとマネのできない「苦行」を通して悟りの境地にたどりつこうと努力している姿を、大衆は尊敬の念でみるということです。 苦行のできる人を敬う、あるいは苦行を通してしか悟れない、とでもいう伝統的な考え方がインドにはあるのでしょうか。 これは科学ではないのです。 また、昔話題になった、手から時計や物質を出す聖者や、メスを使わないで手術するという東南アジアのどっかの医師? あるいは人類の運命が個別に書かれているなんとかの葉っぱ。 

 これらは、詐欺かそうでないかというモノサシで見ること自体が間違っていると思います。 民間療法・民間信仰を詐欺だ、非科学的だといってもはじまらないのと同じです。 それで、救われている人がいればいいじゃないかと思います。 但し、霊感商法、カルト、ある種のマルチの許せないのは、トリックを超能力だとか、似非科学的な説明で誤魔化すことです。 目的は、はっきり金だけです。 

 以下は、私の読んでいるあるメルマガからの抜粋です。 皆さんはどう思われますか?私はそのとおりだと思いますが。


 「あんた5年後、大変なことになるよ!」


 お前、見てきたのかよ!
 と突っ込みたくなるくらい胡散臭いタレントカルト。

 「あなたの前世は・・・」という・・なんとかの泉。
 無精ヒゲをはやした和服のデブと
 黄色いお化けのツートップ。

 これを私は断定ビジネスと呼びます。
 私たち人間は本来的にこの断定に弱いのです。
 断定されると盲信してしまうのが人間みたいです。
 
 それは・・・、
 私たちが生まれる前からこの世界は存在していたから。
 既に在った世界に遅れて参加したのが私たちです。
 まるで転校生と一緒です。
 
 すでにそのクラスは存在し、
 そこに転校生としてあなたが途中から入ってきた。

 既にそのクラスという世界はあり、
 そのクラスにはルールがもう形成され、
 そのルールにおいて日常があるのです。

 でもそのルールを転校生であるあなたは知りません。
 だから、元から居る生徒に
 この世界のルールを断定されれば
 「そういうものなんだ」
 とあなたは盲信するしかないワケです。
 
 しかもタレントカルトの場合は、前世や未来。
 そのルールの話です。
 これは確認できませんから、
 これも「そういうものなんだ」と信じることしか出来ないのです?  


  今日はシロアリとは全く無関係なことを書いてしまいました。 例によって大目に見て下さいね。 タレントカルトが好きなかたには不愉快だったと思います。   

  皆さん、ごきげんよう。      


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くるにあ

インドの行者が何故苦行を自らに課するのか? と言うのにはちゃんとした理由があります。 彼らのほとんどはヒンドゥー教に属します。 そしてその教義の根幹は「輪廻」です。 今の自分の地位(カースト)は前世の自分がした事(業=カルマ)とイコール、と考えられています。 

つまり、現世で苦行を自らに課せば、来世のカーストが上がる。 と言う事です。 

仰るとおり、宗教は科学ではありません。 手からいろいろな物質を取り出したりする「聖者」や、サイキック・手術をする医者とはまったくの別物なのです。 何が「インチキ」で何が「本物」なのかを見極める事は大事だと思います。 
by くるにあ (2007-05-04 14:04) 

toyo

くるにあ様
コメント有難うございます。私の不勉強さが露呈してしまいました。 カースト、輪廻は知っていましたが、苦行の理由までは知りませんでした。なんでバカらしい苦行をするのかなあ?なんて単純に思っていました。考えればわかりそうなのに恥ずかしいです。あきれないでくださいね。有難うございました。
by toyo (2007-05-04 21:11) 

くるにあ

いえいえ、toyoさんのお話は豊富な話題でいつも楽しく読んでいます。 あきれる、なんてそんな事ないです。 以前もコメントしましたが、こういった話題は好きなのでこれからも宜しくお願いします。 ^^
by くるにあ (2007-05-05 20:03) 

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