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床下換気扇・14年後の結果は? [床下換気扇]

 
皆さん、今日は。

先日、14年前に床下換気扇を施工した家にお邪魔してきました。
そのときの写真をみてくださいね。 といっても今回は皆さんの参考には
あんまりならないかもしれません。  


というのは、実はこのお宅の床下は3年前に「防腐施工」したからです。 
ですから床下にはわずかなカビしか見当たりませんでした。 防腐剤を床下の
木部全体に吹き付けたのでカビが少ないのも当然です。
 
まあ、それはともかく換気扇自体はどうなっていたかというと・・・
DSCF0019.jpg  

DSCF0033.jpg 

DSCF0028.jpg

 ご覧のように錆びが出ています。 取り付け後14年経っていますからね。 

この当時は私もせっせと、換気扇はいいですよ~なんて営業していました。 
でも次第にその効果に疑問が出てきて、今ではあまりお薦めする気はありません。 
理由は前にも書きましたが「費用対効果」で考えると、お客様のためにはあんまり
なっていないように思うからです。 

もっとも(運がいい?)と、室内の結露まで取れて良かった、良かったというお客様も
いましたが・・・・ちょっとわけがわかりません。 
たぶん別の原因で取れたんだと思いますが。  次は土壌のカビです。
DSCF0029.jpg


DSCF0030.jpg

白い綿みたいなカビが生えているのがわかりますか? 
これは「湿性カビ」といわれているものです。 土壌にカリウム・マグネシウム成分が
多いと生えてくるといわれています。 

この写真を見ると、見ようによってはこんなにカビが生えて!・・・と、怖くなりますが、
これは木を腐らせる「木材腐朽菌」とは別物です。 
木材を腐らせる力はありませんから安心してください。

以前、大手シロアリ会社の営業マンが、私のお客様の家の床下を点検して
「すごいカビですよ!このままじゃ土台がダメになりますよ!」なんて言ってた
そうですが感心しない営業です。 


(怖がらせて床下換気扇か床下調湿剤を売り込むつもりなのはミエミエ。 
ほんとのことを言え!っつんだよー。 それとも「湿性カビ」を知らないのかな?)  

次は「白華現象」の写真です。DSCF0032.jpg

 基礎のコンクリートの表面に白い粉みたいなのが付いていますね。 

これは腐朽菌ではなく、「湿性カビ」でもなく、コンクリートから吹き出ている結晶です。 
簡単にいうとコンクリートが劣化するとこういう現象が起きます。 
よくブロックやコンクリートの門扉や塀にも同じ現象が起きていますよね。 

劣化が進むと内部からボロボロにコンクリートが崩れてきます。 
この写真の場合はおそらく外壁の隙間から侵入した雨水が原因だと思います。  
前述しましたが、このお宅は3年前に床下の木部に防腐剤を散布して腐朽菌は
殺しましたので、ほとんどカビは出ていませんでした。 
多少は出ていましたが・・・それが下の写真です。
DSCF0023.jpg

  
 今回の写真は参考になったでしょうか? 

ほんとは3年前の防腐施工する前の写真をお見せしたほうが良かったかも
しれませんね。 でも、床下換気扇を取り付けていなかったらもっと腐朽が
激しく進行していたとも考えられますので、一定のカビを抑える効果はあった
のかもしれません。

それでは皆さん、 ごきげんよう。  

(なんだか、リニューアルのせいか、私のパソコンが古くなったせいか? 
なんか面倒になったみたいですが皆さんはどうですか? 
きっとパソコン音痴のせいなんでしょうが。)
 


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たいせい

 床下換気やOMソーラーなど、人工的な強制換気に何か違和感を感じていました。
 当然それを進めていらっしゃる業者の方のセールストークや印刷物などでは劇的な効果のありそうな良いことしか触れてありませんが、実際の効果はどうなのか?興味を持っていました。
 結論と言うには早計かもしれませんが、事例の紹介ありがとうございました!
by たいせい (2008-02-28 09:32) 

たいせい

PS.
 so-netのメンテ後、BLOGの記事更新が難しく、動きも重くなりましたね。
by たいせい (2008-02-28 09:48) 

toyo

たいせい様 一真様 
いつもNICE!ありがとうございます。
それからたいせい様、お子様のご誕生おめでとうございます。

しかし、ブログの縁って不思議ですね。昔であれば一生縁のなかったであろう人とこうしてかなり深い部分でのおつきあいができるんですからね。
他の人のブログを読むことによって自分の知見も広めることができますしね。
一真様のブログは私にとって宝の山です。しっかり勉強させていただこうと思っております。

私のつたない床下経験が皆様のお役にすこしでもたつことがあるのならこれからもホンネ全開でいこうと思っています。ときどき脱線しますが・・・。ありがとうございました。
by toyo (2008-02-28 11:15) 

アキラ

床下換気を設置していても、土壌には湿性カビが生えるんですね~。
私も、こんなに真っ白なカビを見たら「調湿剤」を撒きましょうか?って言いそうです。

私は調湿剤は、珪藻頁岩が一番良いと思っているのですが、本職の方から見たら、何がいいのでしょうか?

by アキラ (2008-02-28 14:55) 

toyo

アキラ様

私も調湿剤は数種類使いましたが、結局はどれでも大差ないと思うようになりました。というのは、どんな調湿剤でも所詮は「量」の問題だと思うようになったからです。安いモノでも沢山敷けばそれなりに効果があるし、イイモノでも量が少なければ効果は薄いからです。

これは調湿剤の敷設後1~2年に再点検したときの床下を見てつくづくそう思いました。

問題は「土壌表面の湿気をとる事」ではなく「床下空間の湿度を下げて結露を起こらなくして、土台等の木部の腐朽を阻止」することですからね。

だから「安くて量」があればどれでもいいような気がします。

で、今は炭(①アルカリ質で②粉砕されたもの)を使っています。理由はアルカリ質の炭なら結露を止めて尚且つ「腐朽菌の胞子も吸着」するからです。この「腐朽菌の胞子も吸着」するチカラは調湿剤にはない炭独自のチカラです。また粉砕炭でないと吸着力が落ちるからです。この①と②にはこだわって炭の選定をしています。

・・・・というのが私の基準ですが・・・こんな説明で参考になるでしょうか?
コメントありがとうございました。
by toyo (2008-02-28 16:55) 

toyo

アキラ様

すみません!
うっかりしていましたが、今、湿性カビの写真を見ていて重大な?ことを思い出しました!
それは、この二枚の写真はもともと「調湿剤を敷いた写真」だったことです。湿性カビの下の白っぽい粒子・・・これが調湿剤でした。
つまり、「調湿剤を敷いたその上に湿性カビが生えていた」わけです。

従って、この写真は「調湿剤がカビにはあまり効果がないこと」を証明する写真にもなっていたことに今気づきました。
今頃気づいてごめんなさい。

by toyo (2008-02-28 19:21) 

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