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もうすぐ本番です。 [羽アリ]


皆さん、こんにちは。

昨日、あるお客様の家にお邪魔したとき奥様からティッシュの
包みを見せられました。 庭から一匹の羽アリが迷い込んできた
のでドキッとして慌てて捕まえたんだそうです。

シロアリの羽アリ?と思ったからですね。
で、ティッシュを開いて見せてもらいました。 
ああ、これはシロアリの羽アリではないですよ、と言ったらホッと
したようでした。

実はこういうことはよくあります。 
羽アリ?→もしかしてシロアリ?→ドキッ!怖い!
・・・という気持ちはわかりますが、慌てすぎないようにしてくださいね。 
羽アリ=シロアリと決まったわけではないですから。

羽アリを見つけた状況をお聞きするだけで大体の判断ができる
場合が多いです。 「状況」とは羽アリを見つけた場所・羽アリの
出方・集団で出たかどうか・・・というようなことですが。

と、こんなことを言ってもピンとこないですよね。
羽アリは一匹や二匹で出ることはまずありません。 
出るときは必ず「集団」で、出ます。 
 
それで今日は実際に羽アリが出ているシーンの写真をみてくださいね。 
ああ、羽アリってこんな感じで集団で出るんだ、
ということを知っていただきたいからです。 
(ホラー映画のワンシーンみたいでゾッとするという方もいますが。) 
 
それでは気持ち悪いかも知れないですが、ちょっとだけ我慢して
くださいね。
(知っておいて損はないですから。) 

 2002_0101テスト0007.JPG
 2002_0101テスト0009.JPG
 2002_0101テスト0012.JPG
 2002_0101テスト0010.JPG
 P1010183.JPG
 A 073.jpg
 羽アリの羽根.JPG
 
いかがでした? 案ずるより・・・でしょう。
一番最後の写真は羽アリの羽根だけが写っていますが、
これは羽アリが着床するとじきに身体から羽根を落とすからです。 
(この場合は既に本体はどこかの隙間に潜り込んでしまっている
ということになります。)

たとえば日中留守にしていて、夜に浴槽を見たら「羽根だけが大量に
浴室に散らばっていた」なんて場合は残念ながら浴室のどこかから
羽アリが発生した、ということになります。 

つまり、繰り返しになりますが基本的に羽アリが一匹二匹の少数で
発生することはありません。 必ず「集団」で出ます。 
だから一匹二匹の羽アリを見つけたからといってビビることはないですよ。 
そういう場合は大抵シロアリとは無関係ですからね。 
でも念のためページ下の図解を見て確認しましょうね。 

もし、それでもどう見てもこれはシロアリの(変身した)羽アリだと
思われたら可能性は・・・

  1. 近所のどこからか風に吹き飛ばされてきた。
  2. 自分の家から出たが、大半は外に出ていってしまって
    残党である。

・・・・が考えられます。 大抵は1の場合が多いです。 
2の場合は要注意です。 でも私の経験ではとても少ないです。 

まあ大事なのは「羽アリを見つけた」からといって無闇にあわてないこと。 
慌てて私たち業者に連絡するとカモにされやすいですからね。 

だって・・
「エー、薬剤の危険性について説明しますから・・・」
「そんなことどうだっていいわよ!とにかく気持ち悪いから早く駆除して!」
・・・なんてお客様はもう私たちにとって最高のカモです。
 
これは二重に危険です。 
①高額料金を請求される危険 
②薬剤によっては被爆する可能性がある・・・からです。 

じゃあどこに頼めばいいの?ってことになりますが、業者の知名度よりも
あなたの目で判断するしかありません。 
知名度なんて宣伝費をかければいくらでも上げられますからね。 
(半分、零細業者のやっかみですが)

基本的なことを考えてくださいね。
何のためにシロアリ駆除をするのか?・・・ということを。
もちろん家をシロアリから守るためですね。 
「家をシロアリから守る」=「家族を守る」ことでもあります。 
その家族がもし被爆したなら本末転倒だと思いませんか。 

おそらくこの文を読んだ同業者は・・・
「こいつ、なにええカッコしてんだよー」と思うでしょう。
あとで非難轟々かもね。 それは承知。 
私、薬剤についてはええカッコしいと非難されてもいいです。 
儲けるためだけだったらこんな3Kの仕事してません。 
(いやホントは儲けたい・・・けど・・儲けられない運命みたい?)

私、決して正義の味方ではありません。 
でも、次世代の子どもたちの味方にはなりたいと思っています。
だって、子どもたちって天使ですからね。 大人同士が騙しあいを
するのは勝手。 しかし子どもたちにまで健康被害の影響を及ぼ
しては絶対ダメでしょう。

それでは皆さん、ごきげよう。

 
(もし羽アリについて心配がありましたらメールでもなんでも相談
してください。 私の知っていることなら精一杯お答えします。 
料金請求なんてしませんから遠慮なくどうぞ。)




 _羽アリの区別_NEW.jpg
(4月~6月は羽アリに注意してね)
もっと詳細を知りたかったら私のホームページを参考にしてくださいね。
全然更新していませんが・・・。
http://www.niigata-boucyu.com/ )   
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コメント 15

たいせい

 写真を見てふと思いました。
 冬の間は、こんなに大量のアリはいったいどこで待機しているのでしょうか?
 先日食べられかかっている木材を燃やしたのですが、気配は感じられませんでした。
by たいせい (2008-04-24 01:31) 

toyo

たいせい様
冬の間は地下に埋まった残材や木の根や、あるいは土台の中、コンクリートの下だと思います。いずれにせよ気温が6度以下になると休眠して活動停止します。
不思議なのは・・・4年前の当地での大水で床下浸水した家でも、水が引いて1週間もすると再び地下からシロアリが蟻道を作って地上に登ってきた光景を見たときです。ほんと生命力が強いなあという印象を受けました。
もっとも全ての昆虫だってスゴイですよね。
nice! とnice! な質問、ありがとうございます。
by toyo (2008-04-24 02:19) 

ijimari

虫・シロアリ・羽アリ・・・
どれも本当に苦手ですぅ(>_<)

toyoさんのシロアリ退治しているところがみてみたい♪

by ijimari (2008-04-24 08:20) 

こう

良いことも悪いことも、引き継がれますからね。
今こそ大人が我慢しないと、未来はありません。
by こう (2008-04-24 08:49) 

umi-_-yas

こんな光景は、住宅を扱っている者にとっては、いろんな意味で「ぞ~っ」とします。薬剤の強さと効果は両刃のやいばなんでしょうか?
by umi-_-yas (2008-04-24 09:36) 

アキラ

toyoさんは、私と同じ匂いがしますね。
防蟻剤については、私は大いなる疑問を抱いています。
或る防蟻業者は、ピレスロイド系のペルメトリン製剤は絶対に安全だといいますが、果たして?
toyoさん、本当のところ、害が少なくて(害が全くない物はあり得ないと思うので)効果が大きい防蟻剤を教えて貰えませんか?

by アキラ (2008-04-24 16:28) 

toyo

ijimari 様
数年前、羽アリが出た家にお邪魔したら奥様が震えて泣いていました。
ほんとに虫が嫌いな方にとっては虫ってホラー映画のゾンビみたいに感じるらしいですね。所詮、慣れなんですが。
人には「蜘蛛が嫌い派」「蛇が嫌い派」の二種に分かれるらしいですね。蜘蛛が嫌いな人は蛇はなんともなくて、蛇が嫌いな人は蜘蛛は平気らしいです。ほんとかなあ?

シロアリ退治してる姿なんかとてもお見せできないですよ。
もう泥だらけの最悪の格好です。nice!&コメントありがとうございます。


by toyo (2008-04-24 19:48) 

toyo

こう 様
ほんとにそう思います。
ちょっと誤解を招きそうですが、お年寄りも大事ですが、もっと子ども達に対しても国は優遇政策をとってほしいと思います。だって未来は子ども達にかかっているんですから。私はもう温泉はいらない、それより充実した図書館をもっともっと作って欲しいと思います。それに教育費だってもっと援助して誰でも平等に勉強できるようにして欲しいです。フィンランドみたいに。
脱線しました。nice!&コメントありがとうございます。
by toyo (2008-04-24 19:57) 

toyo

umi-_-yas 様
>薬剤の強さと効果は両刃のやいばなんでしょうか?
はっきり言えばそうだと思います。
化学薬剤はよく効いて作業も楽。でも危険性大。
天然薬剤は作業が難しく効果を出すには時間がかかる。でも安全。
厳密には天然薬剤も危険な面があるのですが・・・。
難しい問題ですよね。でも私たちが利便性ばかり追い求めた結果でもあるような気がします。nice!&コメントありがとうございます。
by toyo (2008-04-24 20:03) 

toyo

アキラ 様
>ペルメトリン製剤は絶対に安全だといいますが
製薬会社は昔から当社の薬剤は安全、安全といっていますからね。
要は使い方と「使用する量」の問題だと思っています。

>害が全くない物はあり得ないと思うので
おっしゃるように特定の生物にだけ効く薬剤なんてあり得ないですよね。
ヘンな例えですが、お酒だって適度に飲めばいい気分。過ぎるとアル中、
化学薬剤も同じだと思います。使い方次第だと思います。
教条主義的に化学薬剤=悪、だとも思いませんが扱いに最大限の注意は必要だと思います。私は防蟻剤では(株)住化エンビロサイエンス社の天然ピレトリンを使っています。ちょっと高価ですが今のところ一番信頼しています。nice!&コメントありがとうございます。
by toyo (2008-04-24 20:22) 

マルコメX

toyoさん、今回もまたまた新知識が増えましたよ。
シロアリは、羽を落とすんですね。油断ならん←「羽を落とす」という部分だけしか、読み込んでいないようだ。もう一回熟読しなければ!
by マルコメX (2008-04-25 00:09) 

toyo

マルコメX 様
羽根の付け根に切離線(せつりせん)という箇所があって、しばらく飛んだ後でその切離線(せつりせん)から先の羽根を4枚落とします。
で、浴室や玄関・勝手口などにパラパラと羽根だけが落ちている光景は4~6月にはよく見かけますよ。たぶん巣作りする場所へ移動するのに羽根があっては(狭いところに潜れないんで)邪魔なので羽根を落とすんだと思います。

ああ、でも私たちにとっては当たり前のことですが、一般の方にとっては知らないことなんでしょうね。これは反省しなきゃあと思いました。
そういう目線で書かないと一方的になりますものね。nice!なコメント、ありがとうございます。

by toyo (2008-04-25 01:00) 

toyo

tubomi様
nice!ありがとうございます。
拙い記事ばかり書いていますが、これからもよろしくお願いします。
(きっとこの人アホだなあと思うかもしれませんが。)
by toyo (2008-04-25 01:11) 

yanasan

またまた勉強になりました。。。。メモ、メモ
手帳が足りなくなりそうです〜〜。
by yanasan (2008-04-25 21:19) 

toyo

yanasan 様

私も塗装のメモしよーっと。
私のほうこそyanasan 様のブログで塗装の勉強させてもらっていますよ。nice!&コメントありがとうございます。
by toyo (2008-04-26 09:03) 

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