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シロアリとセールスと名前のつけかた。 [つまらない]


皆さん、こんにちは。
今日は雑談です。 皆さんの参考になるかしら?

先日あるお宅にアフターに行ってきました。
相手は86歳のおばあちゃん。 十数年前に駆除をさせて
いただいて以来のお付き合いです。 

で、シロアリ屋のアフターって何が目的だと思いますか?
勘のいい人なら察しがつく思いますが、実は「売り込み」。 
「アフター=売り込み」 と思ったほうがいいでしょう。 
売り込む商品は具体的には再消毒・床下換気扇・耐震金具と
いったところでしょうか。

まあ消毒業も所詮は商売ですからね。 それが悪いともいえ
ませんが皆さん(セールスの)オーバートークには注意して
くださいね。 
だって「売り込む」ためには床下の状況を多少はオーバーに
いわなきゃあ・・・ですものね。

ここで困るのはオーバートークと「嘘」は紙一重ということです。 
そういう営業がほとんどみたいです。 
(あちゃー!ヤバイこと言っちゃったかな。) 
 
正直に言うと勤めていた時代、私もオーバートークを使っていた
時期があります。 もう、床下のなんでもかんでも強引にシロアリ
に結び付けてセールスしていました。 たとえば・・・

  • 「えっ!ゴキブリが出るんですか。 それは大変。 だって、
    ゴキブリとシロアリって元々は同じ虫なんですよ。 
    だからシロアリも湧いてくるかも・・だから消毒したほうが
    いいですよ。ねっ」
  • 「床下が湿気っぽいですね。 カビも凄い!これはシロアリの
    大好きな環境です。 だから消毒したほうが絶対いいですよ。 
    ねっ」
  • 「お隣が駆除したんですか。 それは危ない! すぐこっちに
    来るかも。 その前に前に消毒したほうがいいですよ。 ねっ」

・・・・ってな具合。 これらのトークは半分ほんとで半分ウソ。 
営業は売ってなんぼの世界ですからオーバートークはつきもの。
お客様本位は見せかけだけ、ほんとは売り上げ本位です。 
お客様の顔が財布にしか見えなかった時代。 
お客様と心のこもったつきあいなどゼロ。
 
その結果、売り上げはダントツ、給料も良かったけど次第に私は
そういう営業にいつしかウンザリしてきました。

そのころモチベイションを高めるためによく読んだセールス本には、
こういったことが書かれていました。 曰く、エスキモー人に冷蔵庫を
売ってこそプロのセールス。 砂漠の民に砂を売ってこそプロのセールス・・・と。

つまり、お客様にとって「不必要なもの」を必要と思わせて(洗脳して)
買わせるのがプロのセールスなんだと。 
ちょっとヘンだなあと思っても、人間ってある組織に入ってしまうと自然と
「適応」してしまうものだと思います。 
それと同僚との強烈なライバル意識。 これはけっこうモチベイション
になります。 だって売り上げを上げれば神様扱いですからね。 
こういう経験をした方ならわかっていただけるかも。 

その結果、次第にヘンなエリート意識が頭をもたげてきます。 
周りからトップセールス扱いで賞賛されつづければ人間って弱いもの。 
おまけに収入もいい・・・となると人間を図る基準はいつのまにか
「お金」だけになります。 いつも気になるのは「あいつはいくら稼いで
いるんだ?」
人間性なんかどーでもいい・・・ってなりやすいです。 

で、私の場合、その後はどうなったかと言うと「爆発」です。 
ここで会社を辞めて自営に転じたいきさつは省略しますが・・・
たぶん、もやもやが臨界点に達していたんだと思います。 

今は、セールスとは、お客様の必要としているものを必要なときに
必要なだけ売ることだと思っています。 
但し、ここで注意が必要で・・・
それは、お客様は自分が「必要としているものを知らない」場合が
ほとんどということ。 
つまり判断基準を知らない。 当たり前ですね。 
異業種の判断基準など関心がない分野ならなおさらです。 

だから、それを知らせることは有用です。 
具体的には価値判断の基準を教えること。 その後の判断は
お客様に完全に下駄をあずけること。 セールスができるのは
ここまでだと私は思っています。
そのモノやサービスを買うか買わないかはお客様の判断する
「領域」ですから洗脳してはいけません。 これが私の考えです。

また売り上げは「グリコのオマケ」だと思っています。
ちょっとクサイ言い方かしら。 
モノやサービスを売ることを通して自分の人間性を高めること、
それがセールスだと思っています。 
自分の提供するモノやサービスで、お客様がハッピーになって
くれれば私もハッピーになれます。 もちろん、お金も入るしね。 

(じゃあ、人間性を高めるってどういうこと?といわれそうですね。 
よく人間性なんていわれますが、これもよく考えるとわかったようで
わからない言葉です。 
私はズバリ、人間性を高めること=心のキャパシティを拡大する
こと
、だと思っています) 

売り上げ(お金)は実はオマケ。 
ほんとは、お客様とそういう「出会い」によって、いろんなことを
「教えたり教えられたりする人間関係」。 こっちのほうが何倍も
大切というか面白いと思っています。 
だって、人間っていくら努力しても、自分で自分を高めることには
限界があると思いませんか。 

それを超えるにはもう他人に「教えてもらう」しかないですから。 
それには「出会い」が絶対必要で他に方法はないと思っています。 
そう考えるとセールスってなんてステキな仕事なんだろう、
と思えてきますよ。 

だって、人間が一生のうちに知り合いになれる人数ってたかが
知れているでしょ。 でも、セールスでは「積極的に」その数を自在に
増やすことができるんですよ。 仕事を口実にしてね。  

あの人、なんか感じいいなあ~、知り合いになりたいなあ~、
あの人は〇〇の分野ではすごいらしい、是非話を聞きたいなあ~、
あの人の考え方や人生経験を一度聞いてみたいなあ~、
・・なんて思っても、実際にはなかなか話しかけずらいですよね。 
話しかけてもヘンに思われるのが関の山。
でも、セールスを口実にすれば簡単です。 たとえば・・・

  • 「こんにちは。 あの私、こういうもので、こういう商品を
    扱っているんですが興味ありますか?」
  • 「興味ないなあ」
  • 「ところで、商品の話はやめにして、仕事以外のお話を
    うかがってもいいですか? あなたにとっても興味がある
    ものでいろいろ教えていただきたいんですよ。 
    今日まずければ別の日にでも・・・」

・・・これでOKです。 
断られることってほとんどないはずです。 何故だと思いますか? 

人間が一番興味のあることって何だと思いますか? 
そう、自分自身についてです。 その「自分に興味をもってくれる
人に人間は興味をもつ」
ようにできているからです。 
だからこのトークで断られることはそんなにないはずです。 

「売る」ためだけのセールスってとても辛いものです。
だから営業職とかセールスって敬遠されがちですよね。 でも、
「セールス=新しい出会い」・・・・・と考えたらどうでしょう。 
なんかワクワクしてきませんか? (私だけかなあ?)

だから、私の場合アフターにお邪魔してもほとんどの話題は
シロアリとは無関係の話になります。 もう千差万別。 
身の上、身の下?相談からリフォームの相談、あるいは家庭内の
いろんな話。 あるいは膝腰が痛いんだけど、いいお医者さんか
薬を知らない? とかなんでもありです。 
ときにはお説教されたりとかね。

で、そんないろんな話を聞くのが私はとっても楽しみです。 
おばあちゃんの知恵袋恐るべし、というかお年寄りは大変な
経験をされてきてますからね。 知恵に新しい古いも無いですしね。 
寧ろ、この人にそんな歴史があったのかとか・・昔の知恵に凄いな
あなんて感心することしきりです。 人は見かけによりません。
 
皆さん、お年寄りってとんでもない知恵の宝庫ですよ。 
皆さんの身近にそういう方がいたら、お菓子でも持って是非いろんな
お話を聞くことをおすすめします。 絶対得ですから。 保証します。

実はこのおばあちゃんのことは最近「不思議な話、怖い話」で
ちょっとだけ触れました。 プライバシーもありますの詳しい話は
できませんがとても苦労された方で、また数奇な運命を辿られた方です。 

最後になりましたが、今日のタイトルのなかの「名前のつけかた」とは
・・・そのおばあちゃんがこういうことを言っていたからです。

  • 「一発で読めないような名前は子どもにつけたらダメだよ」
  • 「えーっどうしてですか?」
  • 「運勢が減るからね。 読みにくい名前は運を逃がすって
    大先生(神宮さん)が言っていたよ。 もし、これからお孫さん
    などに名前をつける機会があったら、一度で読めないような
    凝った名前は絶対つけちゃダメだよ」

大先生とはここの神主さんのこと。http://nagaoka.rgr.jp/meisyo/houtokuinari/index.html 
残念ながら、数年前に亡くなって現在は息子さんが後を継いでいます。
おばあちゃんはこの神社に35年も裏方さんとして勤めています。 
(現在も週2日ほどお手伝いに行っているそうです。) 

・・・名前の話、皆さんはどう思いますか?
最近は、聞かなければ読めないような凝った名前を子どもさんに
付けるのが流行っているようですがよくない傾向だと思います。 
なんとなくですが、この名前の話、私はとても重要なことのような気が
しています。 

それでは皆さん、ごきげんよう。

(退屈な文章でしたね。 最後までお読みいただいて感謝します)
 

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アキラ

今日の話は、大変参考になりました。
私の場合は、「私自身」を買って貰うのだ・・・と思っています。
ですから、1時間話をしたとして55分間は世間話、仕事の話はほんの2、3分ですかね。

子供の名前・・・「不」とか「無」とかを頭に付けると、逆の意味になる文字はいけないと聞きましたよ。

実は私の名前、なかなか一発で読める人いません^^;
by アキラ (2008-09-26 10:48) 

toyo

アキラ 様

自分を買ってもらうこと。
そのとおりですよね。 同感です。

ところで、一発で読めないお名前だそうですが気に障ったらお詫びいたします。何事も例外ってありますものね。アキラ 様のお名前は例外ということで。
きっと、御両親の篤い思いが込められた立派なお名前なんだろうなと想像しています。
nice! &コメントお礼申し上げます。
by toyo (2008-09-26 13:39) 

ijimari

☆すごくためになります。
私も真偽を判断できる目を養いたい・・・(だまされやすいので)
あと、私も今の子供の名前について?と思ったので、
マルコメ様に記事にしていただいたことがあります。
http://ijimari.blog.so-net.ne.jp/2008-08-30-1
マルコメ様と、toyo様にはやられっぱなしです!
by ijimari (2008-09-26 16:13) 

toyo

ijimari 様

ブログ拝見しました。ありがとうございます。
(私も天地真理のファンでした)
今はもちろんijimari 様のファンです。ホントですよー。

名前で運命のかなりの部分が決まるらしいですね。
従ってijimari 様の幸運はもう約束されたようなもの。絶対いいことがありますよ、というかもう実現されてる気がします。

いつもnice! &コメントほんとにありがとうございます。
ijimari 様の更なる御幸運を!

by toyo (2008-09-26 19:08) 

yanasan

有名=信頼がある では無いと思っています 宣伝さえすれば信頼関係が生まれるなんておかしいと思いますが・・・実績が信頼に繋がるのではないでしょうか。
by yanasan (2008-09-26 22:06) 

たーチャン

人間性を高めること=心のキャパシティを拡大すること
これは、人間の「器」ということにつながるのでしょうか?
by たーチャン (2008-09-27 01:15) 

toyo

yanasan 様

>有名=信頼がある では無いと思っています 宣伝さえすれば信頼関係が生まれるなんておかしいと思います。

まったく私もそう思います。
今のマーケティングの技術ってまさに「宣伝して信頼関係があるように一時的に錯覚させる技術」がほとんどだと思います。
私の常々思っていることを代弁していただいた気分です。
いつもnice! &コメントありがとうございます。

by toyo (2008-09-27 08:36) 

toyo

たーチャン 様

キャパシティの拡大=器を大きくすること
まったく私にとっては同じ意味です。
別の言葉でいえば多様な価値観を知ること、あるいは自分の中にいろんなモノサシをもつこと・・・と、いえるでしょうか。
教条主義に陥りやすいのが人間ですものね。

信念を持つことはいい面もありますが、価値観の多様性を否定することになりがちな面もあると思うのです。柔らかな信念というか・・・簡単にいうと「いい加減」というのはいいことだと思うのですが、たーチャン 様は如何お考えですか?今度教えてくださいね。

いつもnice! &コメントありがとうございます。
by toyo (2008-09-27 08:46) 

マルコメX

toyo様、今日はいつも以上にためになりました。

こういうのはダメでしょうか?
「こんにちは。 あの私、こういうもので、こういう商品を扱っているんですが、それはどうでもいいんです」

「じゃあ、なんなんですか?」

「仕事以外のお話をうかがってもいいですか? あなたにとっても興味があるものでいろいろ教えていただきたいんですよ」

「いや、そうは言われても・・・」

「あ、口下手なんですね♪じゃあ、ホテルに行きましょう行きましょう!」

「そうね!それだったらイイかも~♡」

・・・スミマセン

by マルコメX (2008-09-27 13:22) 

toyo

マルコメX 様

オーッホッホッホッ~
ためになるってこういうことだったんですか。

「そうね!それだったらイイかも~♡」

いつもながら素晴らしいコメントです。
ありがとうございます。
by toyo (2008-09-27 15:30) 

たーチャン

「いい加減」ルーズとかいう意味ではなくて、この場合はお客様とのやりとりのなかで、お客様がどのような予算で、どの程度の物を望んでいるのか、その中で最大限満足を与えられる「加減」ということですよね。これはCSの中でも重要なことだと思います。
by たーチャン (2008-09-27 15:56) 

denn

セールスの確率とナンパの確率^^
良い線で同じだと思っています^^ いかに楽しい人と出会うか^^

あと^^TOP取るなら 少しグレーゾーン(合わない人ゾーン)も開拓出来れば・・・・・・


ウチの子の名前^^ ズバリ! ひらがなです^^
by denn (2008-09-27 19:51) 

toyo

たーチャン 様

まったくそのとおりだと思います。
自分にとってではなく、お客様にとって最良の選択をするお手伝いをすることが大事だと思います。場合によっては、他社の商品のほうがお客様にとって適切と思ったら、迷わずそれを教えてあげることも大切だと思います。
(これは一見愚かな行為に思えるかもしれませんが私は逆だと思います。)

「いい加減」=「いい湯加減」からきた言葉らしいですよ。
ついでに・・・「井の中の蛙、大海を知らず」という諺がありますが、これにも続きがあるそうです。それは「されど、天の高みを知る」です。全然素晴らしい意味ですよね。 (ご存知だったら、訳知りなこと書いてごめんなさいね。)
再度のご丁寧なコメントほんとにありがとうございました。
by toyo (2008-09-27 22:40) 

toyo

denn 様

おっしゃるとおりだと思います。
ナンパの実践教育をさせるコンサルもいるみたいですね。納得できます。

TOP取るなら 少しグレーゾーン(合わない人ゾーン)も開拓・・・というのも同感です。
(denn 様、もしかしてナンパ&営業経験豊富みたいですね。恐れ入りました。)

うちの子もひらがななんですよ。
といっても当時は役所で人名に使ってもいい漢字が制限されていたのでやむなくですが・・・結果的に良かったです・・・ああ恥ずかしい。

いつもnice! &コメントありがとうございます。

by toyo (2008-09-27 22:49) 

toyo

わかって建築家 様
かなりあ姫様
一真様t
akemovies 様

皆さん、駄文におつきあいくださってありがとうございます。
ときどき呆れることも書くとおもいますがどうぞ大目にみてくださいね。

by toyo (2008-09-27 23:01) 

toyo

kappa様

お読みくださってありがとうございます。
nice!もありがとうございます。ところでkappa様は農業について相当お詳しいですね。(実はうちの家内が密かに参考にさせてもらっているんですよ)

by toyo (2008-09-27 23:34) 

plusgate

なるほど。
読めない名前も多いですしね。
将来の参考にさせて頂きます。
by plusgate (2008-09-29 16:20) 

toyo

plusgate 様

数年前といっても10年以上前ですが、うちの家内が保育園に勤めていたとき、子どもたちの名前があまりに変わってきているのに驚いたことがあります。アニメやタレントの名前の影響もあるんでしょうか。
親としては一生懸命に考えた名前なんでしょうが、子どもが大きくなったら困るんじゃないかなあ~なんて複雑な気持ちになりました。

(ある国語の先生は3人の女の子の名前を万葉集から採ったといっていました。さやか、とかね。これっていいなあ~と思いました。)

nice! &コメントありがとうございます。

by toyo (2008-09-30 00:28) 

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