シロアリVSベタ基礎・その2 [シロアリとコンクリート]
みなさん、こんにちは。
年末でお忙しいなか、このブログにおこしいただいて感謝します。
で、早速前々回の「シロアリVSベタ基礎」の続きです。
まず〇〇の答えは・・・
- そっちのほうではベタ基礎の家って多いですか?やっぱり
在来工法の家と比べるとベタ基礎の家の駆除依頼って
少ないかしらね? - そんなことないですよ。変わんないですよ、ベタ基礎でも
シロアリは出てますよ。 - そうなんだ。でもまさかベタ基礎を食い破ってまでシロアリは
侵入しないでしょ。 - それはそうだけど、でも玄関やイヌ走りからはけっこう羽アリ
が出てますよ。 - 玄関やイヌ走りかあ、なるほどね。
- とにかくベタ基礎だからといってシロアリには大丈夫なんて
ことはありませんよ。 - だよね。第一コンクリートってシロアリを呼び込むからね。
- 特に外回りにイヌ走りを作る家が増えてますけどアレって
呼び込みますからね。 - 同感!ほんとイヌ走りって危険だよね。だから私はイヌ走りに
するなら砂利を敷いたほうがいいですよ、ってお客様には
言ってるんだけど・・・
ということで「玄関」と「イヌ走り」ってシロアリが大好きみたいですよ。
同業者のエスケイユニオン様がコメントしてくれたとおりです。
同じような経験をされていますから阿吽の呼吸でわかりますよね。
(で、これが一般の方からすれば阿吽じゃないですよね。
だから一般の方にも阿吽になって欲しいというのが願いです)
他にもエスケイユニオン様のご指摘の・・玄関ポーチ・ベタコン・
上がり框・ドア柱・隙間・ひび割れ・・・・なども皆そうです。
で、シロアリとベタ基礎についてあーでもない、こーでもないと思い
巡らしていましたが、所詮私はシロアリ屋、まあホンネでいこうと
思いました。 どーせ立派な文なんか書けっこないですからね。
まず、私の少ない脳みそで考えたことは、このベタ基礎の是非に
ついては三つの立場から考えてみるべきだと思い至りました。
①シロアリ屋としてベタ基礎はどうなのか?
②建築家としてベタ基礎はどうなのか?
③家を建てようとしている方としてベタ基礎はどうなのか?
で、今日はまず①シロアリ屋の立場から・・・
私がベタ基礎が好きではない理由は簡単にいうと三つあります。
ひとつは・・
- コンクリートはシロアリの温床になること。
(施工次第によっては、シロアリを床上まで呼び込む
危険があるし、駆除がとても困難になります) - コンクリートの多用は次世代のためにならないこと。
(地表がベタコンだらけになると、将来廃棄物の山に
なってしまって、次にその土地に家を建てる人にとっては
大迷惑になります) - 直感的に「不自然」だと感じる。
(コンクリートは人間にとって身体に悪いのでは・・・)
えーっ!
1、2はともかく3は理由にならないよーって言われそうですね。
実は私、これが一番言いたいことなんですが・・・
私は人が住む家の床下は土であるべきだと思っています。
なんでだよー?じゃあマンションとかビルはどうなのさ?って
言われそうだなあ~あー、困った。
ここで磁場とか、人間は土からすごい力をもらってるとか・・・
母なる大地・・なんて言っても全然説得力ないですよね。
まあともかく1について説明します。
床下のベタ基礎だけに絞ると、シロアリが侵入しやすい箇所は・・・
「配管のために開けた穴」
「コンクリート面と基礎のひび割れ」
「水抜き穴」
「コンクリートの打ち継ぎ箇所」
・・・などがあげられます。
2と3については「建築家として・・」の内容ともWるので次回
説明します。
要は、床下がベタコンであろうとなかろうと・・・
「造り」と「施工性=丁寧な施工かどうか」で、シロアリ阻止が
決まると私は思っています。
(実際にシロアリが侵入している写真をお見せしたかった
のですが、探すのに時間がかかりそうなので
・・今回はごめんなさいね)
(写真は安藤忠雄氏のデザインによる近隣の中学校。
まあ、すっごいかっこいいデザインだなあと思います。
ただ地元の人には意外と評判がいまいち・・・というのは雪国
には不向きという声も。安藤氏の建築は新潟県にはけっこう
多いみたい?なにか縁があるのかしら?)
次回は②の建築家としてはベタ基礎についてどうなのか調べた
ことを書いてみます。
へーっそうなのか、と思わせられる発見がありました。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
(まとまりのない文になったみたいですみません)
おまけのジョークです。
(う~ん?今回はいまいちかしら?)
<ジョーク>
マフィアの御曹司は机に向かってクリスマスプレゼントとして
欲しいものを書き出す。 あて先は御子のキリストだ。
文案;
「御子キリスト様へ。 ボクちゃんは一年間ずーっといい子で
いました。 だから欲しいのは新しい・・・」
これじゃちょっとマズイよな。 レター用紙をクシャクシャに丸めて
放り投げる。
御曹司はサラを取り出して再度挑戦だ。
文案;
「御子キリスト様へ。 ボクちゃんは一年間ほとんどいい子で
いました。 だから欲しいのは新しい・・・」
こんな書き振りは反吐がでそうだ。 もうやーめた、っと。
発想を変えなければならない。
御曹司は母上の部屋へ行き、聖母マリア像を持ち出し、クロゼットに
隠してカギをしめた。 今度はドスのきいた脅迫文ができそうだ;
「幼児キリストちゃんへ。 おめえの母ちゃんにもう一度どうしても
会いたければよう・・・」
それでは、皆さん、ごきげんよう。
薬剤を土に染みこませない分、一旦発生したら対策も大変なのでしょうね...。
by たいせい (2008-12-29 12:51)
べた基礎を使わないとすると、布基礎で有効なシロアリ対策について、記事にして頂けたらと思います。
あと、定期点検についても触れて頂ければ、今後の参考になります。
by kappa (2008-12-29 19:37)
建築家のデザインした建物の中には住む人にとって使い勝手の悪い物件もありますね。
by yanasan (2008-12-29 22:58)
たいせい 様
確かに一旦発生したら駆除がしにくいという面もありますが、土に薬剤を染込ませるというのも土壌汚染になりますし・・・シロアリは避けたいけど駆除すると環境汚染になっちゃうし・・・ジレンマですね。
ベタ基礎もメリットが同時にデメリットでもあるし・・。
悩ましい問題です。nice! &コメントありがとうございます。
by toyo (2008-12-29 23:38)
kappa 様
昔の経験ですが、今でも強烈に印象に残っている床下があります。床下にそよ風が漂っていて最高の状態だなあと思いました。その床下は1mくらいの高床で、また1mくらいの深さで砕石を敷いてありました。
これはそこのご主人がトンネルを掘る仕事に従事していて岩盤の砕石が簡単に手に入ったので敷いたんだ、と言っていました。特殊な事例なので参考にはならないと思いますが・・。
私の考える「ベタ基礎以外のシロアリ対策」と「定期点検」についてはそのうち考えをまとめてみます。
nice! &コメントありがとうございます。
by toyo (2008-12-29 23:47)
yanasan 様
~ですよね。
かっこいいのと使い勝手は必ずしも一致しないようです。
機能美ってのもあると思いますが。
ただ建築の場合は「その土地の風土」というのも大事だなあと思わせられました。
nice! &コメントありがとうございます。
by toyo (2008-12-29 23:50)
kissk様
お越しいただいてありがとうございます。
kissk様の参考に少しでもなったらうれしいです。
nice! ありがとうございます。
by toyo (2008-12-31 08:52)
犬走りの下は天敵や風雨から避けられるからシロアリの温床になりやすいのですね。
基礎外周の犬走りがダメだとしたら、砂利敷きはどうでしょうか?
砂利の下もシロアリの温床になりますか?
by 読者 (2009-09-20 03:11)
読者 様
おはようございます。
コメントありがとうございます。
>犬走りの下は天敵や風雨から避けられるからシロアリの
温床になりやすいのですね。
おっしゃるとおりです。
なるべくコンクリートの多用は避けたほうが無難ですよ。
地球環境のためにも私はそう思っています。
>基礎外周の犬走りがダメだとしたら、砂利敷きはどうでしょうか?
砂利の下もシロアリの温床になりますか?
砂利敷きのほうが全然いいと思いますよ。厳密にいえば砂利の下に
シロアリがいることもあります。でも、温床になるほどのことはないと
思います。
とても私の意を汲んでいただいたコメントをいただいてほんとに
嬉しいです。拙いブログですが、もし少しでも読者様の参考に
なったら嬉しいです。ありがとうございました。
by toyo (2009-09-20 07:57)