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結露の話と嬉しいメールなど・・。 [結露]


みなさん、こんにちは。

連日の猛暑が続いています。
熱くても空気がカラッとしているのならまだしも、肌にまとわりつく
ようなベタベタ、ジットリ感が嫌ですね。

で、このベタベタ、ジットリ感は、空気中の水分量が多い(湿度が高い)
からですね。
温帯湿潤気候の日本の夏の空気は、たっぷりと水分を含んでいます。

えー、そんなの知ってるよ。 
それがどうしたの? ですよね。

まず、最近の工事の写真を見てくださいね。
その「たっぷりと水分を含んだ熱い空気が」床下に流れると、こういう
現象が起こります。

019.jpg 034.jpg

これが、真夏の床下です。 
程度の差はあっても、今の時期の床下はどこの家もこんな感じです。

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031.jpg

金属製の束柱も・・・ちょっとわかりにくいですね、汗を書いています。
013.jpg 014.jpg

床板の裏側の断熱材も・・やっぱり、わかりにくいですね。
実際はビッショリ濡れています。
015.jpg 016.jpg

防除士の方なら珍しくない光景ですよね。

よーするに、結露です。 けっこうすごいでしょ。
ベタベタ、ジットリの元である空気中の水分が、床下で冷や
されて結露化するからです


冬は、窓ガラスに結露が起こりますよね。
(最近のペアガラスはそうでもないけど)
夏は、窓ガラスに結露は起こらないけど、床下はこのように
結露だらけになります。 

ベタコンの場合でも基本的には同じです。
まあ、断熱施工がしっかりしていれば多少はいいと思います。
あと、壁内は見えないので調べようがないですが、やっぱり
断熱材の施工次第だと思っています。

072.jpg 074.jpg

以前、モデルハウスの解体の現場を見た大工さんの話では
壁内が真っ黒にカビていたよ、と聞いたことがあります。
う~ん、私はそういうシーンを見る機会がないので、壁内に
ついてはなんとも言えないんですが。

前にも似たような写真を紹介しましたが、これはなかなか
言葉で説明しても信じてもらえないので、また載せてみました。 
とにかく、夏の床下は凄まじい結露が発生することだけ覚えて
おいてくださいね。  

で、床下の通気が悪い家だと、この結露が土台などに滲みて
やがて木部の腐朽が始まります。 
つまり、結露は家の寿命を縮める大敵。

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で、こういう床下に敷炭をしたら結露が解消しました・・
という嬉しいメールを最近、頂きました。 

私的には想定内のことですが、実感してほんとにわかって
もらえると、メチャクチャ嬉しいです。

また、敷炭の上を這うとなんだか気持ちいい・・とも言って
もらえました。 でしょ、でしょ、って(笑)
こういうメールをいただくのって、すっごく嬉しいです。

でもね、私に言わせればまだ序の口(笑)
きっと、今度は室内の空気の質が「清々しく凛としたもの」に
変わったことを感じるでしょう。 

とにかく、メール相談をしていて一番嬉しいのが、こういう喜びの
報告メールをいただいたときです。 
名古屋のI様、ほんとうに嬉しいメールをありがとうございました。

(おまけに感謝の贈り物までいただいて、本当は私がお礼を
すべきなのにね。 この場を借りて心からお礼申し上げます)

005.jpg 003.jpg

あー、ちょ、ちょっと敷炭の宣伝っぽかったかしら(笑)
そういうつもりではなかったけど、そう思われても仕方ない
ですね。

ということでおしまいです。
繰り返しますが・・結露こそが家の寿命を縮める最大の敵
と私は思っています。 もちろん、シロアリも困りものですが。
あー、今日の記事は、あんまり説得力がなかったですね(笑)

最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか、みなさんにいいことがありますように。
ありがとうございました。 


ジョーク

この真っ暗な部屋には、本当は何もいない。
今からこの中で「黒猫を捕まえる」という仕事を数学者、
経済学者、政治家に与えてみよう。

数学者は散々苦労した挙句、黒猫の陰も形も見えないので、
気が狂ってしまった。彼は正直すぎたのだ。

経済学者は、しばらくして部屋から出てきて「黒猫の行動は
完璧にモデル化できた」と胸を張って言った。
彼は適当な性格のようだ。

政治家は、しばらくして「よし、今黒猫の首根っこを抑えた
ところだ」と言った。彼はうそつきなのだ。

 



 

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コメント 10

心如

 古紙を使った断熱材は結露しないという話を聞いたことがあります。紙の繊維が、水分を吸収・放出するからだと思います。気密性は少し劣るかもしれませんが、結露しない断熱材のほうが、家にはよいのではないかと素人は思いますが…
by 心如 (2011-07-03 06:43) 

kuni

結露、実際の写真を見ると、こわいものですねぇ、、、。
by kuni (2011-07-03 12:13) 

jack

やはり、昔の家のように床下に人が入れるくらいあがっているほうが
土台のためにはいいのですね。昔の日本建築を見直す必要がある
と思います。
by jack (2011-07-03 20:15) 

あ・かずきん

床下、我が家もとても心配ですね。
敷炭、もちろんしてみたいですが、今は先立つものが
全然ないもので、当分はガマンでしょうか…。

そういえば、我が家は今年の冬、浴室に続く洗面室の窓が
結露しませんでした。
ペアガラスだからなんでしょうか??

でもどこかで結露しているんだろうとは思うのですが、
みえないだけに不気味ですね。

ちなみに洗面室は、壁と天井すべて無垢の桐材に
してもらいました。
結露しないのは木が呼吸してるからだ、と信じたら、
多分おめでたいんだろうな、と。(苦笑)

断熱材については、高価なものからそうでないものまで
いろいろとあるようですが、結局は施工者の腕次第、
とのことで、建設中はお茶出しをしながらなにげに
目を光らせていた次第ですが、なにせ素人なもので
(比較対象も全くなかったし)
これでいいのかなぁ?まぁいいんだろうなぁ、程度しか
できませんでした。

屋根裏の状況は小屋裏にあがるとそのままみえるので
今後もずーーっとチェックできそうです。(笑)


by あ・かずきん (2011-07-05 22:52) 

こう

床が高くて風通しがよければ良いのでしょうが、現在の住宅事情からすると叶わない要素だと思います。
新築施工時や改築時に敷炭の施工もローンに含めることが出来るといいですね。
by こう (2011-07-07 07:50) 

toyo

心如 様

>古紙を使った断熱材は結露しない・・・

たぶん、その通りだと思います。

>気密性は少し劣るかもしれませんが、結露しない断熱材のほうが、家にはよいのではないかと・・

これも同感です。

で、こういうことは、実は昔の大工さんのほうが経験から知悉していたんだと思います。どんな新工法が考えられても、所詮は日本の気候風土を考えに入れない新工法はいずれボロが出る・・気がします。
先人の知恵って、とても本質的なとこを抑えているので参考にするべきことも多い・・と思っています。大工でもない私が生意気ですが。

お礼がすっかり遅くなって申し訳ありませんでした。
どうぞ心如様にいいことがありますように。
ありがとうございました。

by toyo (2011-07-09 12:20) 

toyo

kuni 様

~ですよねえ。私も床下の仕事をしていなかったら、まさか、夏に
床下がこんなになっているなんて想像さえしなかったと思います。
参考にしていただければ嬉しいです。

お礼がすっかり遅くなって申し訳ありませんでした。
どうぞkuni 様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-07-09 12:23) 

toyo

jack 様

>昔の日本建築を見直す必要があると思います。

同感です。私も伝統構法の勉強をしようかな、と思っています。
もっと、もっと見直すことがたくさん見つかるかもしれないです。

お礼がすっかり遅くなって申し訳ありませんでした。
どうぞjack 様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-07-09 12:29) 

toyo

あ・かずきん様

いつもコメントをありがとうございます。
心からお礼申し上げます。

実は、私も床下以外の結露については詳しくないんです。
大工さんの話では、壁内の結露もけっこうすごいよ・・と聞いていますが
そういう現場を見る機会がないもので。どうなんでしょうね。

>結露しないのは木が呼吸してるからだ、と信じたら、
多分おめでたいんだろうな、と。(苦笑)

いやいや、木って凄い調湿能力を持っているそうですから呼吸
しているせいかもしれませんよ。なんでも大黒柱などは一日に
ビール瓶一本くらいの水分を吸ったり吐いたりしている・・
と、聞いたことがあります。それに木装は身体にも心理的にも
いいと思うし。個人的にはいいことだと思います。

お礼がすっかり遅くなって申し訳ありませんでした。
どうぞ、あ・かずきん様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-07-09 12:38) 

toyo

こう様

>新築施工時や改築時に敷炭の施工もローンに含めることが出来るといいですね。

同感です。そうなれば日本の住宅の寿命も飛躍的に伸びると思っています。大学でも「炭学科」を設けて欲しいと思います。

それから
>床が高くて風通しがよければ良いのでしょうが、

同感です。但し、現在の布基礎工法では通気口の位置というか、高さが問題だと思っています。
というのは床下が車庫になっているような床高の家でも「通気口の高さの位置」によって、ずいぶんと通気に差が出るんですよね。
このへんは盲点だと思っています。

お礼がすっかり遅くなって申し訳ありませんでした。
どうぞ、こう様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-07-09 12:44) 

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