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解体風景を目の前にしながら豚はスヤスヤと・・? [つまらない]


みなさん、こんにちは。

いきなりですが、前に紹介した内澤旬子女史の「世界屠畜紀行」
の中のインドネシアの屠畜風景をルポしたときの、この一文が
ずーっと気になっていました。

  • 豚小屋は、解体作業が全部見えるところにあり、解体

    風景を目の前にしながら豚はスヤスヤと安らかに

    熟睡している。

    よく豚は殺されるのを嫌がってキイキイ啼くという人が

    いるけれど、あれは引っ張られたり、縛られたりした

    ことに対しての「啼き」なんだとあらためて実感する。


    Pー055

IMG.jpg


これが、ずーっと気になっていました。 
だって、仲間が至近距離で殺されている(屠畜)のに
スヤスヤと寝ている豚・・・・これって、どう解釈したら
いいんだろう?と。

IMG_0001.jpg

それで、先日の某研修&懇親会で、たまたま私の隣が知り合い
の肉屋さんだったので、無礼を承知で思いきってそのことを
聞いて
みました。
すると以外にも彼はあっけらかんと快く答えてくれました。 
こんな会話でした。

  • うちには二匹の猫がいますが、動物って可愛いですよね。

  • そうだよ。 牛も豚も、いやすべての動物はネズミだって
    可愛がれば人間になついてくるんだよ。 
    動物って、どんな動物でもとても人懐っこいんだよ。 
    ほんとに可愛いいんだよ

  • じゃあ、家畜として屠畜(屠殺)されることに対して彼らは
    嫌がっているんじゃあないのかな? それはどうですか?

  • 屠畜されることについては彼等は無自覚だと思うよ。

  • 昔の新聞記事でね、こんなのを読んだ記憶があります。
    それは、育てられた牛が大きくなって売られていくときに
    涙を流した・・という記事でした。 

    これは悲惨な話だなあと思いました。 では、あの涙は
    売られていく・・いずれ殺される運命を自覚したからでは
    ないのかしら?

  • 違うよ。 
    たしかに動物にも感情はあるかもしれないけど、人間の
    想像する感情とは違うと思うよ。 

    動物を虐待したとき動物は反撃してくるよ。 でも、それは
    殴られたり、ぶたれたりの直接的な苦痛を与えられる
    のが嫌だから
    であって、それ以上の「死の予感」を意識
    して反撃する・・のではないよ。

なるほど、内澤女史の書いていることと一致します。
それを聞いて私は少しは気持ちが楽になりました。

野生の動物番組で子どものガゼルなどがライオンに襲われて
食べられるシーンがありますが、それを遠くから親ガゼルが
離れたところから、ちょっとだけ見ているけど、じきに諦めて?
去ってゆくシーンを見たことがあります。

人間なら、そのライオンに復讐を誓うかもしれないけど動物は
クール?というか、そんな気配は感じられません。
多くの動物たちはかいがいしく子育てをするけど、そして
我が子を敵から必死で守ろうとはするけど、でも一旦、守るの
が困難だと察知したらわりと冷たいようです。
 
これって、やっぱり「死の自覚」を意識できないからなのでしょうか?
うまく言えないけど、どうやら人間が勝手に感情移入している
だけで多くの動物達からしてみれば、動物の感情は人間のそれ
とはちょっと違う気がしてきました。 

たとえば、忠犬ハチ公も忠犬というのは人間の論理というか、
人間の感情移入したハチ公の姿であって、ハチ公側からすれば
もっと単純なものだったかも知れないな。

見方を変えれば動物って、瞬間、瞬間を十全に生きている・・
過去も未来も彼等には意識できない・・ということなのかしら?

だからといって、動物は粗雑にあつかってもいいのだなんて絶対、
思いませんが。 

動物実験で殺されずに「苦痛を与えられて」いる動物達は屠畜で
速やかに殺される動物たちよりも何倍も残酷で悲惨ということに
なります。 反撃さえできない状況に置かれているわけだし・・。
ほんと動物実験だけは辞めて欲しい。

・・・結局のところ、私は自分が少しでも楽になりたいから、こんなこと
が気になるんですね。 動物には死の自覚がないのだ・・なんて。
猫が可愛いいと言いながら豚さんや牛さんの肉を美味しいと言って
食べている私。 肉好きな私のエゴです。

脱線しますが、トカゲって、姿形を見ただけでゾーッとしますが、
でもこの映像を見たら180度見方が変わって、すっかり好きに
なってしまいました。 
ほんとに、どんな動物でも人懐っこいんですね。

<a href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm3536921">【ニコニコ動画】トカゲが こんなにも 人懐っこいとは</a>
 

最後まで個人的な、うだうだしたみっともない記事にお付き合い
いただいてありがとうございました。 
どうか、みなさんにいいことがありますように。



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コメント 10

ラック

どうやら動物は死ということを自覚していないように思いますが。
それにしても仲間が解体されているそばでスヤスヤ眠る豚の話は
ちょっと残酷な気がします。
でもお肉屋さんの話を聞くとそうなのかと思うし。
動物実験はとても残酷ですよね。自分がその動物に生まれ変わって
しまったらどうしよう。


by ラック (2011-09-04 23:44) 

toyo

ラック様

暗い記事なのにお付き合いいただいてありがとうございます。
動物が死を自覚できなくても粗雑に扱っていいということには
ならないのはもちろんですよね。
また、食文化を考えると屠畜がいけないともいえないし・・。
生きるために「他の生き物の命をいただく」というのは避けられない
わけだし・・。あー、暗くなってきたので止めましょう。
ほんとに動物実験は残酷だから別の代替え方法に変えてほしいです。

うまくいえませんが、屠築に携わる人や肉屋さんほど動物好きで
動物愛護の気持ちをもっている人なのではないか?と思います。
どうかラック様にいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-09-06 07:57) 

松葉屋らっきょ

重い話ですね。日曜に読ませてもらってから、ずーっと考えていました。人間だけが高等だから感情があり、動物は下等だから感情がないのか。厳しい自然の中で生き抜いていくには、「感情」は邪魔なのかもしれません。その方が効率的なのでしょう。愛や憎しみなどがあるから、楽しかったり、不幸だと感じたりします。食のことになると、今年5月に放映されたNHKスペシャル「クジラと生きる」を思い出します。http://d.hatena.ne.jp/GIGIO/20110523/1306117060
観ていて腹が立ちました。悔しかった。クジラ取りに、クジラを食べることに誇りを持ってきた人たちに、「誇りなんか無いくせに!!」とはき捨てるように言っていた白人女性の言葉が忘れられません。牛は食べても良いが、クジラはいけないとのこと。人は他の生き物の命からしか生を受けられません。「いただきます」「ごちそうさま」の感謝する日本人の文化は傲慢なWASPには理解できないのでしょう。原理主義者の恐ろしさを垣間見ました。彼らは自分たちだけがが正しいと思い込み、その為には手段を選ばぬ狂人集団です。
by 松葉屋らっきょ (2011-09-07 07:52) 

m6324

豚がすやすや寝ているのはやっぱりビックリですね。
by m6324 (2011-09-08 15:27) 

toyo

松葉屋らっきょ 様

いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
実は、私もらっきょ様のコメントを読ませてもらってから
何をどう書いていいか迷っていました。
らっきょ様のコメント内容には全面的に同感です。
また「厳しい自然の中で生き抜いていくには、「感情」は邪魔なのかもしれません。」・・には、なるほど!そうかもしれないなあ~とハッとしました。こういう見方が私にはできないんですよね。教わりました。
また、WASPについては私も同じような感じを抱いています。
http://takedanet.com/2010/09/post_d230.html
このへんのことももっと勉強しなきゃあ・・と思っています。
なんだか、らっきょ様に教わるばかりで勉強不足の自分が恥ずかしい
思いです。これからもなんでもコメントしてくださいね。
ほんとにありがとうございました。らっきょ様にいいことがたくさんありますように。
by toyo (2011-09-09 09:31) 

toyo

m6324 様

コメントありがとうございます。
ほんとにビックリですよね。いろいろ考えさせられます。
でも、動物ってほんとに愛おしい存在ですよね。
m6324 様にいいことがたくさんありますように。
ありがとうございました。

by toyo (2011-09-09 09:34) 

らっきょ

コメントの返信ありがとうございます。いつも、丁寧な返信を頂き感謝しております。コメントの返信なんかいいですよ。っといっておきながら、実はいただけるとうれしい俗人です。蔑視、嘲笑、非難中傷、劣等感、自己嫌悪のなかでうごめいてきた身には、顔面硬直、赤面、汗顔のいたりです。toyoさんのことですから、素直にお褒めの言葉と受け取らせていただきます。厚顔無恥、鉄面皮、自己中心を装って生きていければ、じつに楽だと思います。でも、それではいやなのです。ひとに喜んでもらいたいのです。困っているひとがあれば、可能な限りで援助したいのです。ひとの不幸には、一緒に涙を流したいのです。自己矛盾ありますけど。映画「2001年宇宙の旅」で類人猿が骨を空中に投げ上げ、それがウインナーワルツが流れるなか、宇宙ステーションになる。という有名なシーンがあります。「猿の惑星」では、ほかの星だと思っていた場所は、実は人類が滅びようとした地球でした。ヒトは強力に、非常に高速に「進化」といわれるものを遂げてきました。そして、そのために滅んでいくという、SFによくあるパターンが現実化しようとしています。杞憂でなければよいのですが。
by らっきょ (2011-09-10 08:47) 

U3

それでも人並みの感情があると思いたい。
by U3 (2011-09-11 08:15) 

toyo

U3 様

同感です。私もそう思っています。
そして、ほんとはそうではないか?と思っています。
そのように思っていただいて実は嬉しいです。
ありがとうございました。U3 様にいいことがありますように。
by toyo (2011-09-18 09:20) 

toyo

らっきょ様

>厚顔無恥、鉄面皮、自己中心を装って生きていければ、じつに楽だと思います。でも、それではいやなのです。ひとに喜んでもらいたいのです。困っているひとがあれば、可能な限りで援助したいのです。ひとの不幸には、一緒に涙を流したいのです。自己矛盾ありますけど。

自己矛盾はありますけど・・ほんとですね。
ありますけど・・そうですよね。自分の中に聖と俗が混沌として
在って、大部分は俗なのですが、ときおり、ふっと、聖みたいなのがいきなり自分でも予測できない瞬間に顔を出して、驚いて・・そして
それもまた確かに自分の一部であり・・そういう自分がまんざら嫌いでもないなあ~と思うときがあります。まあ自分は矛盾の塊だと思っています。
映画「2001年宇宙の旅」の冒頭のシーンは有名ですが、正直言って私には高尚すぎてよくわからない映画でした。恥ずかしいです。
脱線しますが、どうもハリウッド映画の感性にはついていけないな、
と思うことがあります。たとえばスーパーマンやマーベルコミックスのヒーロー物の映画化が盛んですが、またヒーロー物の一種の
変形の・・なんていうんだったか?
よーするに、ブルースウイリス主演のダイハードシリーズみたいに
「俺が世界を救う」みたいな傲慢さには辟易します。余計なお世話
だよ、お前に世界を救ってくれなんて頼んでいないよ!と言いたく
なります(笑)
こういう感性ってやっぱり一神教とアングロサクソン的な厚顔無恥な
価値観や感性を背景にしているのかなあ~?なんて思うのであります。どんどん脱線しそうなので止めますね(笑)ごめんなさいね。
丁寧なコメントをいつもありがとうございます。
どうか、らっきょ様にいいことがありますように。
by toyo (2011-09-18 09:44) 

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