湿気対策としての石灰 [腐朽菌]
みなさん、こんにちは。
在来工法で、床下に湿気がある場合はシロアリ屋としては
ふつうは、「床下換気扇」や「床下調湿剤」をすすめるのが
一般的です。
でも、それではかなりの金額がかかってしまいます。
(床下換気扇なら1セット(3台)で約15万~20万。
床下調湿剤なら1坪あたり2万くらいです)
もっと安価にできる湿気対策はないでしょうか?
石灰なら安価です。床下浸水の場合はよく市から石灰が
配給されますよね。石灰は効果があるのでしょうか?
そこで、先日の調査の結果が参考になるかもしれないので
紹介します。
調査依頼の目的は、廊下が軋むので原因を調べて欲しい
というものでした。(シロアリは10年くらい前に羽アリが出た
ので業者に駆除してもらったそうです)
状況を聞くと、廊下の軋みの原因は「経年劣化」と思われ
ました。
で、調査をしながら私が感じたことなど書いてみますね。
写真を見ながらにしましょう。
そもそも、ここは土地が非常な湿気地なんだそうです。
で、ご主人が以前に湿気対策として自分で「石灰」を床下に
撒いたと言っていました。
その話を聞いたとき、私は撒いた石灰の「量」が気になりました。
で、床下はこうなっていました。
おーっ!これは良かった。
石灰の撒きすぎが何故気になっていたかというと、私の経験では
石灰は撒きすぎると「固化」して、逆に土壌に湿気を溜め込んで
しまうからです。
でも、これなら私的には適切な「量」に思われました。
じゃあ、その「効果}はというと・・・
若干の腐朽(白色腐朽)は見られました。
力土台にも腐朽はありました。
垂木にもありますね。でも少しです。
で、廊下の裏側は・・
ね、いい感じでしょ。
問題の軋みの下はこんな感じ。腐朽はゼロ。
やっぱり原因は「経年劣化」でした。
軋みの部分には、ご主人が板をネジで止めた様子が。
でも、これでは無理ですね。まあ、ご主人なりに考えたん
でしょうが。(これは後日、垂木の追加補強で直しました)
ちょっと脱線しますが、これはシロアリの食害の跡です。
ここは玄関の上がり框(かまち)の下です。
昔はこういうつくりがふつうでした。シロアリがとても
登ってきやすい作りですね。
ここは勝手口の下。このつくりもシロアリにとっては
嬉しい作りですね。
かなり激しい被害だったようです。
で、湿気対策としての石灰の効果はどうなのか?
私なりの結論は・・
- 石灰は完全に腐朽を止めることはできないが、それでも
かなりの効果はある。 - 但し、効果を出すには撒きすぎてはダメ。せいぜい厚さ
5ミリ程度でいい。「量」を多く撒けば撒くほど効果も出る
・・とは思わないほうがいい。その理由は石灰が「固化」
してその下に水分を溜め込んでしまう・・からです。
この「固化」して土壌に水分を溜め込んでしまった写真が、
あいにく見つからないのでほんとに思えないかもしれませんね。
でも、信じてくださいね(笑)ほんとなんだから。
たとえば、築30~50年以上経った古い住宅なら、なにも
高価な床下換気扇や床下調湿剤でなくても石灰で十分だと
個人的には思います。
まあ、お金がある人なら床下換気扇や床下調湿剤でも反対は
しませんが。
じゃあ、あんたが推奨している敷炭はどうなのさ?と言われそう
ですね。個人的には敷炭は最高だと思います。
でも、私が敷炭をお勧めするのは湿気対策はもちろんですが、
ほんとは半永久の「イヤシロチ効果」を狙ってのことなんです。
イヤシロチの話になるとどんどん脱線しそうなので、今日はこれ
くらいで終わります。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうかみなさんにいいことがありますように。
<ジョーク>
きっかけの言葉;「以前お目にかかったことがあるんじゃないですか?」
その心は;「いいケツしてるなぁ。」
きっかけの言葉;「私はロマンを大事にするんです。」
その心は;「金銭で解決する財力はないよ。」
きっかけの言葉;「君が必要なんだ。」
その心は;「いいかげんに手なんか使わないで排出してみたいよ。
きっかけの言葉;「オレは他の男とは違うぜ。」
その心は;「包茎のままだい。」
きっかけの言葉;「責任のある立場になりたいんだ。」
その心は;「マスこくのは飽きたぜ。」
きっかけの言葉;「ボクが魅かれたのは後にも先にも君だけだ。」
その心は;「他の女は誰もやらせてくれなかった。」
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