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蟻道(ぎどう)だらけの家 [シロアリ]


みんさん、こんにちは。

先日の調査の様子を紹介します。

シロアリが唯一、人前に姿を現す羽アリの発生時期
(5月~6月)はとっくに終わっているので調査依頼は
減ってもいいはずなのになぜかけっこうあります。

(今回は最近撮ったいろんな蟻道の写真ばかり紹介します)
RIMG2835.jpg

それで依頼者のお客様に「今の時期にシロアリにどう
やって気づきましたか?」とお聞きすると・・
「柱にヘンな穴が開いているのを見つけたから・・」
「部屋の床に妙な凹みを感じるようになったから・・」
というのが多いようです。

大工さんの場合は、リフォーム工事の途中でシロアリを
見つけたから・・というのがほとんどです。

RIMG2825.jpg

経験からすると「羽アリなんて一度も見たことがない・・」
という家にかぎってなぜか被害が大きい気がします。
う~ん、どうしてだろう?

ほとんどの方はシロアリって、毎年春先だけ活動して、
それ以外の時期はあんまり活動していないようなイメージ
じゃないかと思います。

また、「羽アリなんて発生したことがない」=「我が家は
シロアリとは無縁」・・と思っている人も多いんじゃない
かしら。

RIMG2813.jpg

実は、まったく違うんですよね。
シロアリは一年中活動しているし、羽アリが発生した
ことがなくても被害が大きい家も現実にたくさんあり
ます。羽アリ発生の有無はシロアリの有無とはあまり
関係がないと思ってくださいね。

もっと詳しく言うと、シロアリは南方系の虫ですから
寒さが苦手です。冬場の気温が6度以下の時期はさすが
に活動停止(休眠)しますが、それ以外の時期は年中
せっせと活動して(つまり木を食べて)います。

RIMG2809.jpg

でも、昨今は「床暖房や高断熱」の家が多いですね。
また「地熱」利用とか。通気口のまったくない「床下
空間を部屋と考える家」も増えています。

こういう「床下が一年中暖かい家」は、シロアリから
すればどうでしょう?そうです。寒さが苦手なシロアリ
からすればとってもラッキーですね。
冬でも暖かいというのは「冬でも活動できる」という
ことですから。

RIMG2794.jpg

昔の床下が吹き抜けの家は「床下が外」と同じです。
だから、シロアリは寒くて活動停止せざるを得ない。
でも最近の家は違います。こういう点は昔の家の利点
を上手に応用してもいいんじゃないかと思います。

大体、新工法の住宅を知るたびに思うのはシロアリの
ことなんかほとんど考慮に入れていないということ。
基礎断熱などもそう思います。

RIMG2770.jpg

で、大きな被害が起こってから慌てて対応しているのが
現状だと思います。「対応」してくれるのはまだいい
ほうでなんやかんや屁理屈をつけて逃げちゃう例も多い
と思います。想定外の不可避な事故みたいな言い方で・・。

まあ、そのほうがシロアリ屋にとっては仕事が増えて
嬉しいけど。あ、ウソウソ(笑)
ほんとにそう思っていたらこんな記事は書きません。

RIMG2807.jpg

なんだか自分が意地悪な大久保彦左衛門のような気が
してきました(笑)もともと天邪鬼だし・・。
(あ、大久保彦左衛門とか天邪鬼なんて言っても若い人には
 それ何?ですよね。きっと)

ほんとは、なぜ蟻道の多い家とそうでない家があるのか?
について書くつもりだったのですが例によってすっかり
テーマから外れてしまいました。
いつも脱線ばかりでごめんなさい。 

RIMG2804.jpg

最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。



ジョーク

二人の若い技師が会社の面接を受けた
どちらを採用するか決めるため、二人は筆記テストを受けることになった

テストが終わり、面接官は二人に言った
「二人とも、十問中、九問正解でした。」
そして、一方の男の方を向きこう言った
「残念ですが、あなたは不採用です」
その男は、面接官に抗議した
「どうして、二人とも同じだけ正解したのに私が落とされるんですか?」

「いや、問題は不正解の方なんですよ。
五番の問題にこの方は『私にはわからない』
と書かれましたが、あなたは『私もわからない』と書いたでしょう」


 


 


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