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築40~50年の中古物件の調査 [シロアリ]


皆さん、こんにちは。

お付き合いいただいている不動産屋さんからの中古物件
の調査依頼がありました。
おおよそ築40年の在来工法の住宅です。

外観を見たときに感じた第一印象は・・
う~ん、これはシロアリがいるかもしれない・・でした。

台所の床下収納庫から下にもぐって調査開始。
浴室の土台、水回りの下にはシロアリのいる可能性大です。
RIMG4527.jpg

でも土台の状態は(多少の腐朽はありますが)良好です。
食害も見当たりません。それに虫一匹もいない。
RIMG4531.jpg
(左奥に見える通気口の目皿が崩れています。ネズミやハクビシン
など小動物が簡単に侵入できるので直したほうがいいですね)


RIMG4532.jpg

あれ?なんでこんなに状態がいいんだろう? 
あっ、穿孔処理の跡がある!
RIMG4533.jpg

RIMG4536.jpg

ということは過去に防除したということです。
でも、土台に食害も見られないからきっと駆除じゃなくて
予防をしたのかな? 

で、あいにく台所から和室へは行けない基礎の造りでした。
そこで和室の畳を上げて下にもぐります。
RIMG4542.jpg

おーっ!ここは結構な被害です。
RIMG4556.jpg

RIMG4557.jpg

予防かと思ったら駆除でした。大引と束柱の一部が激しく
加害されています。束柱は交換したほうがいいですね。

でも、過去の駆除のおかげで現在はシロアリはいないので
した。残材も掃除されていてきれいです。
ふつうはあちこちに木屑が放置されているのですが・・。
RIMG4545.jpg

RIMG4561.jpg

私的には仕事にならずに残念(笑)
でも、お客様のためには良かったですね。

全体的に経年劣化の影響で微かにヘタリが何カ所かあり
ました。でも、築40年なら仕方ないですね。
リフォームの予定もあるそうですから十分、修復できる
でしょう。

RIMG4537.jpg

築40年で状態がいいという最大の理由は「通気」が良かった
からだと思います。写真には撮らなかったけど通気口も
一般の家よりは大きかったのでした。

外周の調査で、前入居者がとても家を大事にしていた様子を
あちこちに感じました。住みっぱなしではなく大事にすれば
ちゃんと家も応えてくれる・・いい例だと思います。

あとは前回の駆除から何年経っているか・・です。10年以上
経っていれば再予防すれば万全ですが、今のところ必須とは
思えません。

でも、考え方次第ですが・・まあ、人間でいえば老年期?
ですから今後はいろんな細かい注意は必要でしょうね。

たとえばこんなところ・・。
RIMG4565.jpg

RIMG4564.jpg

外基礎周りに草花を植えるのは止めたほうが無難です。
基礎に日陰を作るのはシロアリの侵入を容易にするからです。

ついでに・・庭造りで外周に石や土を運び込むと、いつの間
にか床下の土壌面よりも外回りの土壌面が高くなってしまい、
結果的に床下に水分を誘導するようなことになってしまいます。
それで室内が湿気っぽくなる・・これは気づきにくいことです
が意外と多いんですよね。
(重箱の隅をつつく意地悪爺に思われるかしら(笑))

最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
そして生きとし生けるものが幸せでありますように。


 <ジョーク

二人の会社員の会話 
「社長が今日は午後2時から会議を開きたいだとさ」 
「我社の定例会議は、毎週金曜日の午後4時半と決まっているのに、どうして?」 
「その時刻だと、みんなが社長の意見に簡単に賛同するからさ」


 
 
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