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隣のシロアリは我が家に移ってくるか? [シロアリ]


皆さん、こんにちは。

もうかなり昔からよくこういう質問をされます。

隣の家にシロアリが発生したんです。あれって、
こっちにも移ってきますよね?

私の答えは・・
それはデマです。ウソです。

でも、この間も近所を駆除したシロアリ屋さんが
回ってきてこういっていましたよ。
「近くにシロアリが発生したのでこちらにも移って
くるから床下調査しませんか?」って。

私の答え・・
それはデマです。第一、シロアリにはお隣に家が
あることすら感知する能力はありません。

RIMG0137.jpg

あ~あ、相変わらず、こういうセールストークを
使ってお客様を婉曲に「脅かして」いる業者って
跡を絶たないんだなあ・・

なぜ、あとを絶たないかというと「効果」がある
からでしょうね。シロアリセールスの「殺し文句」
だからなあ・・。

RIMG0138.jpg

たとえば、お隣のAさん家に1年前にシロアリが
発生して駆除をした。で今回我が家から羽アリが
発生した・・とします。

すると当然、こう思いたくなります。
これはきっと、Aさん家のシロアリが我が家に
移ってきたに違いない!

でもね、私に言わせればそれは間違い。

正解は・・Aさん家から羽アリが発生した時点で
すでにこちらにもシロアリはいたはずです。
ただ、臨界点?を越えなかったから羽アリが発生
しなかっただけ。

RIMG6452.jpg

羽アリが発生するにはなんらかの「条件」が必要
です。ある程度以上の大集団になったから「分家」
の必要な時期が来た。あるいは、なんらかの危機的
状況になったので種の存続のために脱出する必要が
生じた・・とか。

RIMG6449.jpg

実際に、大被害のお客様にこう聞くと・・
「これだけの被害ということは過去に羽アリが発生
したことがなかったですか?」

すると以外にも・・
「過去に羽アリなんて見たことなかったよ」という
お客様がほとんどです。これってどういうことで
しょう。私にも真相はわかりません。

ただ経験から言えることは「羽アリが発生しなくても
シロアリが潜んでいる家は多い」ということ。

言い換えれば・・
「羽アリが発生したことがない=シロアリはいない」
とは言えないということです。

RIMG6450.jpg

でもねえ、「お隣にシロアリが発生したからこちら
にも移ってきますよ」というトークは効果があるん
ですよね。わかりやすいトークだものね。

まあ、移ってくることが絶対にないとは言えないけど
その可能性はほとんどないと思っています。
だって、羽アリが生き残るか確率ってとっても低い
んだから。0,0001%だったかしら。

RIMG0143.jpg

ということで「移ってくる」ということは私的には
非現実的な考えだと思います。だって、シロアリって
何処にだっているんだから・・。試しに我が家の庭に
木の杭を打って数か月後に抜いてみてください。
高確率でシロアリを見つけることができるはずです。

だから「移ってくる」トークにはあまり惑わされない
ほうが利巧ですよ。

最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
そして生きとし生けるものが幸せでありますように。


ジョーク

ある死刑囚の死刑執行の日、死刑囚は看守に連れられて
処刑場に向かっていたがその日は雨が降っていた。


処刑場は中庭にあり雨の中を通らなければならない。

死刑囚「こんな日に雨なんてなんてついてないんだ」

看守「お前はまだいいよ。俺なんて帰りもあるんだぜ」










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ぼんぼちぼちぼち

ジョークのオチに笑ってしまいやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2017-06-02 21:15) 

心配性

私の友人(工務店社長)が去年から
基礎内断熱
現場吹き付け発泡断熱材
基礎立ち上がりと土台部分も
断熱してあり
通気口も塞いであります
床にガラリを付け
24時間換気扇で湿気を逃がすそうです
防蟻処理はホウ酸だそうです
これって大丈夫でしょうか?
突然でも仕分けありません
アドバイス宜しくお願いします
by 心配性 (2017-06-03 08:53) 

toyo

心配性様
コメントありがとうございます。
徹底した高気密高断熱仕様ですよね。今までも基礎内断熱、現場吹きつけ発砲断熱材、土台にも発砲仕様、ホウ酸・・などについては書いてきましたが、まあお好きなように・・としか言いようがないです。投げやりな言い方でごめんなさい。

多くの工務店はシロアリと腐朽には無知なので仕方ないですよね。痛い目にあって初めて気づくことになると思います。また、投げやりな言い方ですみません(笑)
たしかに高気密高断熱の利点はそれなりにあると思います。冷暖房の効率がよくなるとかランニングコスト、省エネ・・とか。

でも、いいことだけの技術なんてないと私は思っています。必ずプラス面とマイナス面は背中合わせになっていると思います。だからマイナス面についての対策も同時に考えるべきだと思います。じゃあ、どういうマイナス面があるのか?具体的な対策って何なのか?・・についてはこれまでも記事にしてきたつもりなのでこの欄だけではとても書ききれないのが本音です。

建築士の試験項目にぜひシロアリと腐朽についての科目も入れてほしいと切に願っています。そうすれば日本からシロアリ被害は激減するのになあ・・と。
シロアリ屋なんか必要のない建築物ができればそれが一番いいんですものね。そうなったら私は失業しますがそれでもいいと思ってます(笑)別の仕事を探せばいいだけ。

変な答えでごめんなさい。どうか心配性様にいいことがありますように。失礼しました。
by toyo (2017-06-03 12:27) 

笹木亮

いつも楽しみにブログ読んでます。自分は上越市の大工なんですが、近々、自宅を建築予定でして是非、相談に乗ってもらいたい事があります。
by 笹木亮 (2017-06-06 12:23) 

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