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シロアリと創発民主主義 [シロアリ]


みなさん、こんにちは。

先日の朝日新聞の天声人語を読んでいたら、刺激的なことば
に出会いました。それは「創発民主主義」と「リキッド・デモクラシー」
(液体民主主義)。どっちも初めて聞くことばです。

で、「創発」ってどういう意味だろうとウイキペディアで調べたら、
なんと!シロアリ塚の写真と「シロアリの塚は自然界での創発の
例である
」と書かれてあるのにびっくりしました。

IMG_0002.jpg

ちなみに創発とは・・・
(そうはつ、英語:emergence)とは、部分の性質の単純な
総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。
局所的な複数の相互作用が
複雑に組織化することで、
個別の要素の振る舞いからは予測できないような
シス
テム
が構成される。」
・・なんだそうです。

アホな私にはよく理解できないけど、直感的になるほどねえ、
と思いました。


メーテルリンクが「白蟻の生活」という著作をあらわすほどに
シロアリの生態は謎と神秘に満ちているわけですが、メーテル
リンクの興味の根源はこのシロアリ社会の創発性?だったの
かもしれませんね。

てなことを言っても、シロアリに興味のない方にはなんのこっちゃ?
ですよね。

IMG_0001.jpg

昔、「白蟻の生活」を読んだときに、その不思議な生態に感動
した覚えがあります。一体、白蟻の社会では誰が一番偉いんだろう?
とか、この社会の指示命令系統はどうなっているんだろう?とか。
とてもうまく機能している社会なのに管理者の存在が不明?なんです。

どうも共産社会とも民主社会とも違うようなのです。
王様女王様の絶対君主制でもないようです。だって、女王アリは
ひたすら卵を産むだけの機械みたいだし、満足な良質の卵を
産めなくなったら、みんなに食べられてしまう運命です。
見方によっては女王アリは奴隷ともいえます。

兵隊蟻も他の蟻に襲われたら、激しく抵抗するけれどほとんどは
食べられてしまう。大量の羽アリだって、自然界では良質のタン
パク源を提供するためだけの存在といえなくもない。

それでも・・つまり、主がいないのに・・・なぜかすごく調和がとれて
社会性昆虫と言われているシロアリ社会の秘密ってなんなんだろう?
そのヒントが「創発」ということなんだろうか?

もしメーテルリンクが生きていたらきっと「白蟻と創発性社会」
なんて本を書いていたかもしれないな。

1233309_termite_mound.jpg

リキッド・デモクラシーという概念もいまいちわからないけど
面白そうです。
「原発なり社会保障なり、課題ごとに自分の投票権を自分
より見識のありそうな人に委ねてゆく。それを繰り返すと、
やがて最も優れた専門家のところに票が集まってゆく」
天声人語)
・・だそうです。

こっちもいまいちわからないけどなんとなくイメージはできそう。
民主主義を止揚した新しい何かの社会?ができたらいいなあ、
と思います。

地域社会だけに通用する「地域通貨」とか、あるいは子供の頃
に誰でも作ったと思う「肩たたき券」とか、そういうものが貨幣
の代わりになるような新しい社会というか。

もしかして、そのヒントは虫たちの社会に見つかるかもしれない
・・とかなんとか考えるのは楽しいですね。
あ、こんな想像でワクワクするのは私だけかも(笑)

なんだか自己満足的なわけのわからない空想を書いてしまった。
最後まで勝手な駄文にお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様の毎日が素敵なものでありますように。


ジョーク
物理学研究室では何も見ないでください。
化学研究室では薬品等を味見してみたりしないでください。
生物学研究室では鼻を押さえておいてください。
薬学研究室では置いてあるものに手を触れないでください。
あと、これはもっとも大事です。
哲学科では耳を塞いでおいてください。



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