無添加住宅? [シロアリ]
みなさん、こんにちは。
一時期はシックハウス、シックスクール、シックビルとか
いう言葉をよく耳にしましたが最近はあんまり聞きません。
ということは、そういう問題はもう解決済ということかしら?
でも、ときどきCMで「無添加住宅」という言葉を聞きます。
この言葉を初めて聞いたとき私はつい笑ってしまいました。
だって、そもそも家は無添加が当たり前なのに、わざわざ
「無添加をウリにする」ということは、今までの住宅って、
”添加物てんこ盛り住宅”ということを認めているようなもの
じゃない・・と思ったからです。
実はそうなんですよね。
というか、私の知る限りでは状況は殆ど変わっていないと
思っています。シックハウスは相変わらず多いと思います。
多少は自然素材にこだわった住宅も出始めていますが。
たとえば、住宅展示場に入った時に感じる匂い。
「新築のいい匂いだなあ~」と感じるかしら?
私は逆です。「なんか、ビニールっぽい、というか化学薬品
みたいな嫌な匂い・・・」と感じます。
新築の匂い=建材やビニールクロスに含まれる化学薬品
の匂い・・がほんとだと思います。
(そういえば新車の匂いもそうですよね)
じゃあ、現場の大工さんはそういうことを自覚しているのか
といえば、私の知っている限りは無頓着に見えます。
というか大工さんは建築素材に含まれる化学薬剤について
はあまり詳しくはないようです。
あ、大工さんを非難しているつもりはありません。
大工さんはただ、建材屋から納入された資材を使って淡々
と組立の仕事をこなしているだけのように見えます。
また、「建築素材の選定」は「見積」も大いに関わってくる
ので良い素材を使いたくても使えない状況もあると思います。
ビニールクロスじゃなくて紙クロスとかね。
家ってなんだろう?
住まいってどうあるべきなんだろう?
建築家でもないただのシロアリ屋がこんなことを考えるの
はおこがましいと思います。
でも、(大きな声では言えないけれど)実はシックハウスの
大きな要因のひとつがシロアリ防除剤の大量散布であった
時期もたしかにあったと思うのです。(現状もそうですけど)
その点ではシロアリ屋も大いに責任があると思っています。
だから、お客様からこう聞かれたとき、いつも私は躊躇して
しまう。
「シロアリ予防の5年保証が切れたときに再消毒はしたほう
がいいんですか?」
商売としては・・「そりゃあ、絶対!したほうが安心ですよ」
(売上も上がるし・・エヘヘ)
本音は・・・「異常がなければしないほうがいいでしょう。
必要もないのにわざわざ床下に毒を撒くことは
ないですもん」
あわわ、つい本音を言っちゃった(笑)
読まなかったことにしてくださいね。うそうそ。
私の本音は・・
「5年保証が切れてもシロアリの兆候がなければ再消毒は
しないほうが無難です。定期的な床下調査で対応しましょう。
もし、どうしてもシロアリが気になるなら無農薬防除剤を使い
ましょう」
経済至上主義=カネ儲け主義・・からは完全に逸脱していま
すね。まあ、これは私が零細個人業者だから言えること。
社員を抱えていていれば売上も大事ですから言いたくても
言えないですよね。
実は最近、バウビオロギー(建築生命学)という考え方を知り
ました。恥ずかしながらこのバウビオロギーについては無知
でした。それについては近いうちに紹介します。
ということで終わります。
大工さんは建築に含まれる化学薬剤についてはあまり知らない
・・みたいなことを書きましたが、シロアリ屋だって同じです。
自分で薬剤を作るわけじゃないから。私も昔は無頓着でした。
(昔のお客様、ごめんなさい。反省してます)
最後までお付き合いいただいて感謝します。
それから建築関係の皆様、お気に触ったらごめんなさい。
アホなシロアリ屋だと大目にみていただけますように。
どうか、皆様にいいことがたくさんたくさんありますように。
<ジョーク>
サンタさんへ、どうか、弟(赤ちゃん)を送ってください。
サンタは、「お母さんを送って!」と返事しました。