雨漏りと検査とシロアリ [シロアリ]
みなさん、こんにちは。
最近は雑談ばかりでしたが、たまにはシロアリ屋らしく住宅と
シロアリについて書いてみます。
少しでもみなさんの参考になったら幸いです。
で、私のお付き合いいただいている某工務店では毎月1回
勉強会を開催しています。下記のサイトの工務店です。
http://www.morokou.co.jp/index.htm
今回の勉強内容には、一般の方も知っておいたほうがいい
というか、参考になりそうな情報もあったので紹介します。
参考になりそう・・というは「雨漏りの原因」についてだから
です。
(実は、昨年、別の棟梁からも近年、新築でも雨漏りのする
家が増えているらしい・・と聞いてはいました)
で、この工務店は新築工事中に、外部検査機関に委託して
合計10回の検査を実施しています。
2~3回なら他の工務店でもやっているそうですが、10回も
やる工務店はあまり例がないと検査会社の人が言っていま
した。しかも検査結果は優秀だそうです。
大したことをやってもいないのに誇大な広告をする会社
が多い風潮なのに逆です。かなりの検査費用もかかって
いるらしいです。「お客様第一」「利他の精神」「先義後利
の精神」を実践しているのは立派だと思います。
あ、別に仕事をいただいているからゴマをすろうというの
ではないです(笑)実際、ちょっと珍しい工務店だと思って
います。シックハウス対策にも力を入れているようですし。
「ディズニーランドのような建設業になる」ことが目標だ
そうです。ディズニーランドが目標とはなんだかユニークで
面白いですね。
高い価値観をもっている工務店は応援したくなります。
シロアリ屋が応援するといってもこのブログで紹介すること
くらいしかできませんが。(笑)
前置きが長くなりました。
その検査会社の人の話では近年、新築物件で「雨漏り」が
増えていて、その雨漏りの具体的な箇所はどこかというと・・
私はてっきり「屋根」だと思っていましたが・・・一番多いのは
「設備ダクト廻り」なんだそうです。これは意外でした。
その次に多いのが屋根。
なんでも雨漏りが原因で建物内部が腐朽して100万円
以上の賠償問題に発展した事例もあるそうです。
工務店側としては怖い話ですが、お客様にとってもいい
ことではないですよね。注意が必要です。
お客様側としては「雨仕舞は特に念入りにやってくだ
さいね」と、業者に注文をつけるほうが無難かもしれません。
ことが起こってからではお互いに不愉快ですから。
で、雨漏りはシロアリとも関係あると思っています。
私の経験では、二階から羽アリが発生した家は雨漏りが
原因の場合が多いと思っています。
たぶん、雨漏りで「上から水分が補給」できるのでシロアリも
二階まで登っていけるんじゃないかな?と推測しています。
下の写真は先日の調査のものです。
実は、この建物は何度駆除しても翌年に羽アリが発生
しました。さんざん調べたらその原因は「外壁からの
雨漏り」なのがわかりましt。。
窯業系(ようぎょう)のサイディングは、接合部の隙間を
充填したコーキングが劣化すると、そこから雨が内側に
浸透しやすくなります。
この建物の場合は、外壁の隙間から内部床下にまで
水分が侵入していました。これでは何度駆除しても雨が
降れば薬剤の効果も消えてしまいます。
で、前からこの隙間をなんとか修理してくださいと、お願いして
いたのですが、なかなかわかってもらえなかったようです。
で、近々、外壁を剥がすから立ち会ってください・・と建設
会社から連絡があったのでそのときに撮った写真です。
当日、お邪魔して早速、私がこれまでの経緯を説明しようと
したら、その前に建設会社の人が・・・・外壁を剥がしたら、
貴方の言う意味がよーくわかりました・・・と、既に納得して
くれていた様子でほっとしました。
やっとわかってもらえて良かった(笑)
ほんとは屋根の雨漏りの原因についても書きたかった
のですが生憎、工務店からいただいた部外秘の資料
しかもっていないし、部外秘の資料は勝手に公開でき
ないのでごめんなさい。そのうち自前の資料が用意でき
たら詳細をお伝えしたいと思っています。
実際問題、雨漏り箇所の特定って難しいんですよね。
私は特定できないことがほとんどなので、そういうときは
知り合いの腕利きの板金屋さんに調べてもらっています。
新築・あるいはリフォーム予定の方は参考にしてくださいね。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様がいつもハッピーでありますように。
<ジョーク>
出張から夫が帰宅すると、自分のベッドに裸の男が寝ており、
タンスを開けると妻が隠れていた。
夫は怒り、妻に怒鳴りつけた。
「何回言えば分かる。隠れなきゃいけないのは男の方だろうが!」