家と土地環境 [腐朽菌]
みなさん、こんにちは。
いろいろあってすっかり更新が滞ってしまいました。
で、今日はちょっと雑談っぽいことを書きます。
というのは先日、自然がいっぱいで敷地200坪以上の
とても恵まれた環境に建っている家の調査に行ってきました。
しかも、その家は別荘風というかリゾート風というか素敵な家
でした。室内もとても洒落た造りでした。
いいなあ~、自然がいっぱいな環境でこんな素敵な家なんて
羨ましい。お金があったらなあ~なんて思いました。
で、床下にもぐったら・・
すごい湿気です。水分を吸った断熱材があちこち垂れ下がって
います。
床下は垂れ下がった断熱材のジャングルみたい。
こういう光景はたまに見ますがこれほど断熱材が垂れ下がって
いるのは初めてです。かなりの湿気を吸っているみたい。
断熱材の中にはカマドウマの幼虫がいっぱい。
それに、(当然ですが)床下の大引や木部も水分を吸って腐朽が
始まっていました。
(想定内ですが残材にはシロアリの食害もありました)
で、そういえば以前、別荘がたくさんある地域に調査に行った
ときのことを思い出しました。
そこも最初、見たときはいいなあ~こんな素敵なロケーションで
しかも、どの別荘も洒落たデザインでかっこいいなあ~と羨まし
かった。でも、依頼された別荘を仔細に調査したらこんなことが
わかりました。
木製のベランダは腐っていてグラグラする。
廻りの木々から落ちてくる木の葉で屋根も傷んでいる。
裏が山で日陰になるので外壁もかなり傷んでいる。
蚊やブヨ・蜘蛛・・などいろんな虫がわんさかいる。
・・などなどでした。
で、大工さんが言っていたことを思い出しました。
前に別荘の修復工事をしたときは大変だったよ。カビだらけで
あちこち腐っているんだ・・云々。別荘なんて傷みが早いから
メンテが大変だ・・云々。
要するに、自然環境が素敵なところは雨風もキツいし虫たちも
たくさんいるし草も繁茂するし、蛇やタヌキやいろんな動物も多い
場合がほとんどですから最初からそういうことも考慮にいれて
おくこと。
だから、そういう土地環境に家を建てようと思ったらしっかりと
雨風雪や水分に強い耐久性のある素材と、工法を選んだほう
が無難です。デザインのカッコやさだけで選ぶと、後でメンテで
大きな出費になったりして後悔する可能性が強いと思います。
とは言っても、別荘ってやっぱり憧れますよね。
まあ、私には一生無理ですが・・(笑)
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
<ジョーク>
死神は処理しなければならない10人のリストを受け取る。
五番目の男にやってくるまでは全て順調に事が運んだ。
死神が目先の仕事に取り掛かろうとすると、当の男は今生の
別れに一杯飲ませてくれと願い出る。死神も人の子、それを許した。
となれば、バーへは二人でくりだす。
当の男は才気煥発、飲んだ振りをする。
一方、死神はがぶ飲みして酔いつぶれた。
当の男はこれチャンスとばかり、リストをひったくり、自分の
名前を五番目から十番目へと書き換える。
酔いつぶれたとはいえ、酔いから醒めるのは時間の問題。
いい気分で酔わせてくれたワイと死神は当の男に礼を言う。
そこで感謝の証に男の命を数時間引き伸ばすことにした。
仕事は末尾から再開するっていう次第。
床暖房とシロアリ・・その2 [シロアリ]
みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
まず脱衣場の様子です。
羽アリの発生した穴にはガムテープが貼られていました。
大工さんが柱の表面を覆っていた板を剥がします。
案の定の被害です。これは想定内。
脱衣場の下がどうなっていたかを見てくださいね。
白い断熱材にへんな筋状の模様が見えますね。
ね、この夥しい筋状の線はなんだと思いますか?
(前にも似たような事例を紹介したことがありますが)
そう、これはシロアリが断熱材の中を食い進んだ跡です。
ちょっとすごいでしょう。
シロアリの習性としては、まずなんでも齧ってみる・・ということ。
そして、齧ってみて「柔らかい素材」を優先して食い進む
・・ということを覚えておきましょう。
だから、断熱材はシロアリからしてみれば柔らかいのでとっても
齧りやすいでしょうね。
で、どんどん他の部屋に侵入することになります。
浴室⇒脱衣場⇒トイレ・・の順に食い進んでいました。
ほっておいたら断熱材内を移動して全室に侵入していたと
思います。
食害された断熱材は全部撤去しました。
この合板の上に床断熱が装備されてるそうです。だから
断熱材を撤去しても大丈夫、と大工さんが言っていました。
じゃあ、どうしたらいいの?
ということですが、床暖房が悪い、ということではなく、こういう
柔らかい素材を多用する場合は事前に徹底した予防処置が
必須だと私は思っています。
もし、浴室がユニットバスならこうはならなかったと思います。
個人的にはタイルの質感のほうが好きですがシロアリのこと
を考えるとたしかにユニットバスのほうが安心だと思います。
・・ということでおしまいです。
床暖房を採用しているお宅は一度、このようになっていないか
チェックしておいたほうが無難です。ユニットバスならまあ大丈
夫なので浴室よりも玄関の上がり框、付近や勝手口の床下
などを重点的にチェックしておきましょう。
あ、温水パイプの断熱材からも侵入されることもありますから
そこもチェックしておきましょう。
以上、参考にしてくださいね。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか、皆様にいいことがありますように。
<ジョーク>
アダムとイブは、神に禁じられていた知恵の実を食べてしまった。
すると、彼等は自分が裸であることに気が付き、恥ずかしくなって
隠れてしまった。
神
「アダム、イブ、どこにいる?」
アダム
「主よ、ここに居ります」
神
「なぜ隠れておるのだ」
アダム
「・・・・主よ、なぜ私たちは裸なのですか」
神
「おお、おまえたち。私が禁じていた知恵の実を食べたのだな!」
アダム・イブ
「あの蛇にそそのかされたのです!主よ、どうかお慈悲を!」
神
「ならん。残念だが、おまえ達は、ここを出て行かなければならない」
アダム
「・・・・わかりました。それではせめて、最後に主のお姿を見せて
下さい。いつも声だけでしたので」
神
「だめだ」
アダム
「なぜです?」
神
「裸で人前に出るのは恥ずかしいからだ」
床暖房とシロアリ・・その1 [シロアリ]
みなさん、こんにちは。
諸般の事情で、しばらく更新ができなかったのですが
それでもお付き合いいただいている皆様には心から
感謝申し上げます。(これからも間欠的な更新になる
と思いますがどうか大目にみていただけますように)
で、つい最近、床暖房の家の防除をしましたので紹介
させていただきます。
近年、床暖房をする家が増えているようです。
たしかに床暖房をすると室内も暖かくなって冬場は快適
ですよね。
でも、室内が快適ってことは、同時にいろんな虫たちに
も快適な環境になる・・ということを忘れないでくださいね。
冬でも床暖房だと床下の温度も上がるので虫たちには
ハッピーでしょうね。
このお宅は数年前に浴室から大量の羽アリが発生した
ことがあるそうです。で、浴室手前の脱衣場は床暖房を
しているそうです。浴室はタイル張りで脱衣場が床暖房。
こりゃあシロアリにとっては嬉しいだろうなあ~。
で、その脱衣場の下がどうなっていたかというと・・
いや、その前にそもそもの異変を感じたキッカケから
紹介します。
外壁の塗装をしていた職人さんが、浴室の外壁が何か
おかしい?と気づいたのが最初でした。
で、大工さんが浴室の外壁をカットして剥がしたら・・・
腐朽とシロアリでボロボロになっていますね。
防除士の方からすれば現場でよく見る光景ですよね。
タイル張りの浴室の場合は大抵こんなになっています
よね。
あー、「床暖房とシロアリ」なんていうタイトルにしたのに
外壁の内側の写真ばかりでごめんなさい。
つい、外壁の裏側も見てほしかったもので・・。
床下がどうなっていたのかは次回に紹介しますね。
ほぼ予想通りの被害になっていました。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
<ジョーク>
アメリカ軍は日本の文化の情報をも収集していた。
日本人の命名原則(一郎(ファースト)、二郎(セカンド)、三郎(サード))もその一つ。
そんな情報部がアドミラル・イソロク・ヤマモトのイソロクが
「56」を意味することを知ったとき、部内は一時騒然となったと聞く。
「イソロク・ヤマモトは56番目の子なのか!?
なんてグレートでパワフルな父親なんだ!!」