気になること。その1 [基礎断熱工法]
みなさん、こんにちは。
久しぶりに雪が積もってきました。
みなさんのところはどうですか?当地は30~50センチ
くらいかしら?
で、冬にシロアリ調査の依頼など滅多になく、暇なので
ハードディスクに収めていた過去の調査、工事写真など
を見ていたらなんだか気分が滅入ってきました。
というのは、調査や工事のときには気が付かなかった
ことや、いや気づいていても、とにかく工事を優先させる
ほうが先決ですから深く考える余裕がなくて・・というか。
たとえばこの写真。どこが気になるかというと・・
基礎の内側に断熱材が貼り付けてありますね。
おそらく浴室かキッチン?だろうと思います。
気になるのは人通口がないですね。密閉空間になります。
もし、将来、ここにシロアリが発生した場合、基礎割をするか、
あるいは床上に点検口を作るかです。
この写真も気になります。
いずれもコンクリートの中に断熱材を挟み込んでいます。
おそらく熱効率のためじゃないかと思います。
もう少し写真を見て下さいね。
いずれも私が予防工事をしながら撮ったものです。
これは基礎内断熱ですね。私はこういう箇所は執拗に薬剤を
吹き付けることにしています。その理由は後で・・。
で、なぜそれが問題なの?と思われるかもしれませんが
こういう断熱材はシロアリを誘引しやすいんです。
シロアリ屋としてはとても気になります。
なあ~んてこと言っても意味わかりませんよね。
それでは断熱材が原因の実際の被害例の写真を見て下さいね。
この写真は前にもお見せしました。断熱材の中をシロアリが
登ってきて土台にまで食いついています。
下の写真は断熱材を剥がした状態です。
断熱材を剥がしたら大量のシロアリがいました。
これでも断熱材を多用しますか?
省エネのため、熱効率のため、お客様にアピールするため
には断熱材をお勧めしますか?私は反対です。
もし、シロアリが断熱材から土台をぐるりと一巡したら建て
替えをしなければならなくなる大きなリスクがあるからです。
土台には住宅の全荷重がかかっていますからね。小さな
リスクではありません。
いや、うちは防蟻剤入りの断熱材を使っているからその点は
大丈夫だよ・・と言う工務店もありますがそれは甘い。
防蟻剤入りの断熱材でも、(シロアリは大量の集団ですから、
先発隊は死んでもね、後続部隊がぞくぞくと侵入すると思った
ほうが自然です)突破されると思ったほうがいいですよ。
そういえば昔、地元の某工務店に挨拶に行った時、こんな
ことを言われたことを思い出しました。
- 「お前たちがシロアリを殺したり、床下の腐れを止め
たりするから俺たちは仕事が減って困るんだ。
早く家がダメになってくれたほうが仕事になるからな。
お前たちは俺たちの敵だな・・ハハ」
なるほどねぇ~。案外、本音かもね・・。
で、こういう工務店とはこちらからお付き合いをお断りしました。
(その工務店はその後、倒産したようです)
なぜ、こういう基礎断熱の現場では私が執拗に断熱材の
隙間に薬剤を吹き付けるかわかっていただけたかしら?
(厳密に言うと、基礎の一回打ちの場合はまだ危険が少ない
と思いますが、2回打ちの場合はどうしても微小な亀裂が
生じますから危険性は高まります)
ということで、これから新築を予定している方の参考に
なったら幸いです。工務店にもこの話はしているんですが
なかなかわかってもらえない・・ぶつぶつ。
今日の記事で仕事を干されちゃうかも・・まあ、元々いつ
潰れてもおかしくない超零細シロアリ屋だもの・・ぶつぶつ(笑)
最後までお付き合いいただいて感謝します。
それでは皆様にいいことがありますように。
ジョークのネタがなくなったので過去のジョークで勘弁してね。
<ジョーク>
俺と彼女
俺 「ン?どこに入れて欲しいんだ?」
女 「ん・・・ん・・・アソコ!アソコに入れてぇ」
俺 「フフフ。アソコ?アソコってどこ?言ってごらん」
女 「言えないよぉ、恥ずかしい・・・」
俺 「恥ずかしくなんかないよ。さぁ言ってごらん」
女 「こ・・・・」
俺 「こ・・・?なに?よく聞こえないな。グフフ。
どこに入れて欲しいかはっきり言ってくれなくちゃね。ヒヒ」
女 「・・・こ、公明党」