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防湿シートの下のシロアリ [シロアリ]


みなさん、こんにちは。

やっと少しずつ暖かくなってきました。

新潟の大体、真ん中に位置する当地では雪はほとんど
ないのですが風はまだまだ冷たいです。

そろそろスノータイヤから普通タイヤに変えようかな、
と思っています。

もう少ししたらシロアリも休眠から目覚める頃でしょう。

で、今回はシロアリ屋らしくシロアリの記事にします。
というのは最近急に床下調査の依頼が数件ありました。

今回はそのうちの一件の調査写真を紹介します。

写真を見ながら説明します。みなさんの参考にしてくだ
さいね。

築10年くらいで床下の状態はカビも腐朽もなく良好な
状態でした。下の写真です。
062.jpg
床板の裏側にも全然カビや腐朽菌の姿はないですね。

土壌も全面に川砂が撒かれていて乾燥しています。
011.jpg
でも、残念ながら基礎のコーナーに蟻道(ぎどう)がありました。

アップにします。土台まで蟻道が達しているのがわかります。
018.jpg
こんなに床下が良い状態なのは、実はこの川砂の下に
防湿シートが敷かれてあるからです。

防湿シートをめくってみました。
041.jpg

042.jpg
ここだけ防湿シートが二重に敷かれていました。
で、下のシートの下に何か茶色い筋状の線?が見えます。

下のシートもめくってみました。下の写真です。
055.jpg
いました。シロアリが・・。

少しアップにします。
055 - コピー.jpg

053.jpg
筋状の線?は蟻道でした。

もっとアップにします。
048.jpg

048 - コピー.jpg

つまり、こんなに床下が乾燥しているのになぜシロアリが
いたのか?というと防湿シートの下に長年、滞留した
地下からの水分がシロアリの棲息に都合のよい環境を
提供した・・からだと解釈しています。

今までも、「防湿シートの反対する理由」だとか、逆に
「防湿シートに賛成する理由」だとか、てんで一貫性のない
優柔不断な記事を書いてきましたが、こういうシーンを見ると
やっぱり、防湿シートはよくないなあ~と思ってしまうのです。

でも、床下にカビも腐朽菌も見当たらない良好な状態を
つくったのも防湿シートのおかげ・・なんですよね。
う~ん、防湿シートに賛成してもいいものか?あるいは
やっぱり反対したほうがいいのか私の心は千々に乱れます。

026.jpg
(これはわかりにくい写真ですが玄関の上がり框の
奥に隠れていた蟻道です。見逃しやすい場所です)


で、シロアリ屋としては「シロアリの有無」をモノサシに判断
せざるを得ないのでやっぱり反対します。

それでも防湿シートにしたいのであれば「敷く前に土壌処理
をしたほうが無難」だと思うのです。土壌処理とは具体的には
防除剤を土壌に散布するという意味です。

きっと、防湿シートを敷けば湿気から床下を守れるはず・・と
大工さんは善意で防湿シートを張って、そのうえに川砂を
撒いたのだと思います。

でも、それがシロアリを誘引するという事実は、ほとんどの
工務店さんは知らないのだ、と思います。
だから無理もないのかもしれませんね。善意が仇になった
といいますか。

でも、結局、被害を受けるのはお客様です。
そう考えるとシロアリ屋としては防湿シートに反対せざるを
得ない・・というのが私の結論です。う~ん、悩ましい。

例によってだらだらと長い文章になってしまいました。
みなさんの参考にしてくださいね。

最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。

(あ、コメントへのお礼をまだしていなくてごめんなさい。
必ずしますのでちょっとだけ待ってくださいね)


636.jpg
読みたかった本をメール相談で知り合いになったN様から
突然、プレゼントして頂きました。私にとっては思わぬ春の
贈り物です。注文しなくてよかったなあ、愚痴ってよかったなあ(笑) 
N様、お気遣いいただいてありがとうございました。
この場を借りて心からお礼申し上げます。


ジョークのストックがなくなったので過去のジョークから・・
ジョーク

自分は100歳まで長生きできるだろうかと医者に訊いた男がいる。
ドクターの予備尋問;
「たばこや酒はやるのかね?」

男;
「そんなのはどっちもやりませんぜ。一度だってありゃしない。」

ドクターの確認項目;
「ギャンブルや、車のぶっ飛ばしや、女狂いはどうです?」

男;
「いいや、そんな趣味はカラキシありまへんのや。」

「はて、しからば、」 ドクターとしては発想の転換が必要;
「100歳まで生きて、アンタ、何をやろうっていうの?」



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