写真はウソをつく。 [シロアリ]
みなさん、こんにちは。
さっそくですが、今日の調査写真を紹介します。
一枚ずつ簡単な解説を付けますね。
とりあえず読んでみてくださいね。
①まずは最初の一枚。
束柱(つかばしら)の真ん中、右側に土が付いていますね。
そう、これはシロアリが内部から運んだ蟻土(ぎど)ですね。
アップにします。
土が吹き出ています。
たしかにシロアリの仕業ですね。
②次です。
あーっ!これは派手にシロアリに食べられていますね。
③次です。
あーっ!これも土台が完璧にシロアリに食べられています。
かなり被害が進行していますね。
次です。
土壌に木屑が埋まっています。
こういう状態では木屑はほとんどシロアリに齧られて
いるはずです。
④アップにします。
案の定でした!見事にシロアリに齧られた跡がありますね。
どうでしょう?
私の解説に納得されたかしら?
プロのシロアリ屋がそう言うんだから間違いないでしょ、
・・と思いませんか?
実は、今日の解説は全部、ウソです。デタラメでした(笑)
騙してごめんなさい。
というのは、某大手シロアリ会社の調査ではこれらの
箇所を写真に撮って、お客様に見せて、「シロアリの兆候
が出ているからすぐに駆除をしないとヤバいですよ」・・
と、いわれたそうです。
で、お客様はなんか、不信感を感じたので再調査を私に
依頼されました。
で、私の調査結果は「シロアリの明確な兆候はどこにも
見られないですから、今のところ駆除の必要はないです」
・・でした。
その根拠は・・
①については束柱の下の束石(つかいし)に蟻道がある
はずなのにありませんでした。また、大引もまったく空洞化
していませんでした。
従って、これはなんらかのはずみで土が付着しただけです。
②と③については腐朽と経年劣化、およびキクイムシ類?
と考えられます。実際に、ドライバーで刺しても硬くて内部が
空洞化してる兆しもゼロでした。また周辺に蟻道も皆無でした。
④は、食害(シロアリの齧った跡)ではなく「腐朽」です。
筋状に木の繊維がぼろぼろ=典型的な腐朽の症状です。
でも、一般の方は最初の説明をされると信じてしまうんじゃ
ないかしら?。写真って、必ずしもほんとのことを写すわけ
じゃないです。撮り方次第でウソをつくことも可能です。
写真だからってすぐに信じないほうがいいですよ。
参考にしてくださいね。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
あ、最後にもう一枚。こんな写真も撮りました。
わかりにくい写真でごめんなさい。これはたぶん、
イタチ科の小動物(ハクビシン?)の足跡みたい
です。少なくともネズミではないですね。
<ジョーク>
2組のカップルが、ともに週末を一流ホテルで過ごすことにした。
ホテルに着くと、片方の男がこんな提案をした。
ためしにパートナーを交換して、思う存分楽しんでみようというのだ。
暖炉のそばで2時間かけて濃厚なセックスを楽しんだあと、
男は新しいパートナーに向かってこう言った。
「わーお!こんなにすごいセックスは何年ぶりだろう。
ところで、女性陣はどうしてるのかなあ」