今年、最初の床下調査 [腐朽菌]
みなさん、こんにちは。
いろいろあってすっかり更新できずにいました。
時間がなかったわけじゃないのにコメントへのお礼
もしていなくて焦りの気持ちもあるのに意識がブログ
に向かわなかった・・のが正直な気持ちです。
で、こういうときはどうしたらいいんだろう?
そういえば村上春樹さんの「村上朝日堂・はいほー!」
に「チャンドラー方式」というのがあったような。
レイモンド・チャンドラーさんは小説を書くコツと
して、気分や気持ちがどうであろうと、とにかく
デスクを決める。そして、一日のうち決めた時間は
とにかくそこに座る。で、2時間なりじっとしている。
そして、何もせずにただぼぉとしている。そのかわり
他のことをしてはいけない。本を読んだり、雑誌を
めくったり、絵を描いたり、猫と遊んだり、誰かと話
をしてはいけない・・
つまり、書くのと同じ集中的な態度を維持しろ。
そうすればまた必ず文章が書けるサイクルがまわって
くる。これがチャンドラー方式だそうです。
あはは、たたがブログが書けないぐらいでなんと大げ
さな、と自分で自分を笑ってしまう。
う~ん、私にはサイクルがまわってきそうもないので
今年最初の調査と施工の記事でも書きましょう。
参考になったら幸いです。
某業者に床下換気扇の設置+全床下の予防を勧めら
れている住宅の再調査の依頼でした。
う~ん、たしかに「根がらみ」が腐朽していますね。
たしかに良い状態とはいえないな。
でも、この隣の部屋は・・下の写真を見てね。
とても良い状態ですね。(束柱の下部の茶色いのは腐朽ではなく
防腐剤を塗った跡です)
同じ家なのに部屋によってなぜこうも違うんだろう?
原因は中基礎の位置や地下水などいろいろ考えられます。
で、対策として私がとった方法は・・
まず、芯まで腐朽菌が及んでいる「根がらみ」は撤去しました。
それによって強度に問題はありません。
で、次は腐朽菌を薬剤を吹き付けてそぎ落とす。
ビフォー。
アフターです。新品みたいになったでしょ。
同じくビフォー。
アフター。
これでしばらくは大丈夫。
吹き付けた薬剤は安全性の高いシロアリ防除剤です。
専門の防腐剤のほうが効果はありますが毒性も強いので
避けました。シロアリ防除剤は防腐剤ではないけど防腐
効果もあります。こっちのほうがご家族には安全と判断
しました。
というわけで、部分予防というか、とりあえずはこれで
十分のはず。売り上げ的には床下換気扇の設置+全部
の床下予防がはるかに儲かるけど不必要な工事はお勧め
する気はありません。
どうやら今年も儲からない道をまっしぐらになりそう。
あ~ぁ・・ぶつぶっ・・でもそれでいいのだ!(笑)
最後までお付き合いいただいて感謝します。
それからコメント返しも遅れに遅れてほんとうに申し訳
なく思っています。必ずしますのでごめんなさい。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
そして皆様にいいことがありますように。
<ジョーク>
男は妻が飼っている猫が大嫌いだったので捨てることにした。
男は家から20ブロック離れた場所まで車を走らせて猫を捨ててきた。
ところが彼が家に戻ると既に猫は家に戻っていた。
翌日、男は40ブロック先まで行って猫を捨てたが結果は同じだった。
彼はだんだん遠いブロックまで行って猫を捨てるようになったが、
結局いつも猫は男より先に家に帰っていた。
ついに男はかなり遠くまで捨てに行こうと決意した。
男は数マイル走るたびに右折、左折を繰り返し、山を越え、橋を渡り、
ここまでくればもう帰ってはこれまいと思われる場所まで来たところで
猫を捨てた。
数時間後、男は自宅にいる妻に電話をかけた。
「やあ、そこに猫いる?」
「いるけど・・・なんで?」
「電話に出してくれる?ちょっと道を聞きたいんだ。」
やっと寒波が一段落 [ありがとう]
みなさん、こんにちは。
明けまして・・なんて言ったばかりなのに、気が付いたら
もうすぐ2月ですね。
若い頃は時間の流れがゆったりで、退屈で自堕落な毎日が
永遠に続きそう・・なんて思っていたけれど年を取るにつれ
てその逆の感じ。一年なんてあっという間な気分です。
時間の流れを早く感じるようになったというのは毎日が充実
してるからかしらん?
いやそんなに充実した毎日でもないからきっと違うな。
ということで、この大雪の中を走り回っています。
先日の工務店社長との電話でのやりとり・・
「あのぉ・・。〇〇さんとこの浴室の駆除は春先まで延ばせま
せんか?大雪であそこまで行けるかどうか自信がないので・・」
「ダメダメ、解体中の今でないとまずいだろ・・なんとかしてよ
・・云々」
「わかりました。それじゃあ現地まで何時間かかるかわからない
けど頑張ってみます・・・云々]
出発時はほんとに不安だったけどなんとか大丈夫でした。
現場は阿賀野市。ふつうなら約40分ですがその倍はかかりました。
で、現地で某大手リフォーム会社の監督員〇〇さんの質問。
「浴室の解体中にシロアリがいたんですよね。これです・・・」
と、デジカメの画像を見せてもらいました。
「たしかにシロアリですね。でも、今は休眠の時期だから動きも
活発じゃなかったでしょ?」
「うん、で、浴室にいたってことは他の部屋にもいる可能性は
ありますよね? それで全室の調査はしたほうがいいですよね?」
「そうですね。でも、今は工事でバタバタしているので工事が
終わってからでもいいと思います。1~2か月後でも・・」
「そう、それを聞きたかったんですよ。春先までほっておいて
その間に被害が拡大したら責任問題ですからね」
「あ、それは大丈夫です。気温が6度以下ならシロアリは活動
しないですからほっておいても心配ないです」
「じゃあ、3月頃に他の部屋の調査ってことでいいですか?」
「いいです。私もそのほうが助かります・・云々」
実際、現場は足の踏み場もない状態だったし、お客様にも迷惑
をかけそうだったので春先に調査ということにしてもらいました。
あ、そうか、と思ったのは監督員のこの言葉でした。
「春先までほっておいて被害が拡大するのでは・・?」
これについては一般的には拡大することはありません。
(以下の写真は今日のもの。新潟市内での新築防除に・・)
その理由は元々は南方系の虫ですから寒さが苦手です。
気温が6度以下では休眠というか活動停止するからです。
もっとも例外的に高気密高断熱で床暖房とか、冬場でも暖かい
床下の場合は活動するかもしれませんがふつうは大丈夫。
ということで参考にしてくださいね。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
あ、家内はおかげさまでほぼ回復したようです。
職場復帰はもう少し先になりそうですが、お見舞いのコメントを
たくさんいただいて心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
<ジョーク>
女「どうしたの?深刻そうな顔して。」
男「ちょっと悩んでんだ、ほっといてくれよ。」
女「ふーん、話変わるけどさぁ、髪薄くなった?」
男「話変わってないんだけど・・・」
晴天の霹靂・・がふつう [ありがとう]
みなさん、こんにちは。
そしてあけましておめでとうございます・・なんていっても
今頃、遅いですね。
というのは私ごとですが・・1月の2日に隣町のスーパーに
家内と買い出しに行ったら突然、家内が激しい頭痛に襲わ
れて動けなくなり急遽、救急車で搬送されました。
(写真は本文とは無関係です。昨年暮れに京都で撮ったもの)
こんなことは初めてなのですっかり泡を食ってしまいました。
その後、いくつかの脳神経外科・内科に行ったり来たりで、
その間にも何度か頭痛が再発して、その度にバタバタして
しまい・・まあ、私も疲れてしまいました。
最初の診断では緊張型頭痛らしいということでしたがどうも
それだけでは説明がつかない激痛なので大きな病院で徹底的に
検査してもらったら偏頭痛の一種で血管の攣縮(れんしゅく)
が痛みの原因らしいです。
レンシュク?って、初めて聞く言葉なので意味がわかりませ
んでした。 でも、これで明確に原因が特定できたわけでは
ありません。まあ一応は安定していますが。
・・というわけで家内は8日から一週間ほど検査入院すること
になりました。
で、搬送される救急車に同乗したときから今日に至るまで
実にたくさんの気づきをもらった気がしています。
うまくいえないけど、人生は晴天の霹靂の連続のような気が
します。古い経典のブッダの言葉に「朝も昼も常に考えて
おくべき5つのこと」・・というのがあります。
①老い
私は老いる者であり、老いという性質を乗り越えていない。
このことを女性も男性も在家も出家も常に観察すべきである。
②病気
私は病気になるものであり、病気という性質を乗り越えて
いない。このことを女性も男性も在家も出家も常に観察すべきである。
③死
私は死ぬものであり、死という性質を乗り越えていない。
このことを女性も男性も在家も出家も常に観察すべきである。
④私の好きなものはすべて変化し、離れていく。
私の好きなものはすべて変化し、離れていくものである。
このことを女性も男性も在家も出家も常に観察すべきである。
⑤業
私は業で作られ、業を相続し、業から生まれ、業を親族とし、
業に依存している。私の行為の結果は、善いことであれ悪い
ことであれ、私が受ける。
このことを女性も男性も在家も出家も常に観察すべきである。
私達にとって病気とはガンや糖尿病などの疾患のことですが
ブッダの病気の定義は違うそうです。仏教的には病気とは・・
「手当をしないと死ぬ」ことが「病気」だそうです。
すると、「手当をしなかったら死ぬ」のが病気なら、お腹が
空くことも喉が乾くことも、排便をしないことも、いや呼吸
することも・・常に酸素を入れないと死ぬわけですから・・
病気です。
「呼吸=病気」なら、私たちは「病気がなければ生きていけ
ない」つまり、「病気が命をささえている」「病気のおかげで
元気に生きている」
私たちは病気であるがゆえに生きている・・のだそうです。
へ~っ!面白い、というか、でもこれがほんとな気もします。
わたしが今回強く思ったのは③と④です。特に④の・・
「私の好きなものはすべて変化し、離れていく」を強く意識
させられました。
いつ、どこで何が起こるかわからない。
ふだんはいつまでもこの生活と日常が続く・・と漠然と思
っているけれど実は逆。晴天の霹靂が起こるのが当たり前。
いや、晴天の霹靂の合間のなんにも起こらない平凡な日常
こそが非日常なのかもしれない・・という思いでした。
う~ん、ブッダは実にクールなこと言うなあ~と思う。
さあ、これから洗濯をして買い物にも行かなくちゃあ・・
ぶつぶつ、あ、掃除もしなくちゃあ・・如何に生活の大半を
家内に依存していたか思い知らされています。
でもね、それも楽しめばいいんだ。私にとっては新しい経験
ですから少しワクワクもする・・と思うのはヘンかしらね(笑)
世の奥様方には怒鳴られてしまいそう。
というかいいことも悪いことも考え方次第ですよね、きっと。
ピンチは見方を変えればハッピーの別名か前触れかもしれ
ないな・・とか思っています。実際、私は新しい気づきをたく
さんもらったわけですから。
最後に今回、お世話になったスーパーの店員さんの皆様。
それに緊急医と看護師の皆様、家族をふくめすべてのお
世話になった皆様にも心からお礼申しあげます。
ありがとうございました。
個人的で勝手な戯れ言でした。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にはいいことが今年もたくさんありますように。
<ジョーク>
道端でひどく苦しんで倒れてる人がいた。
それを見かねた通行人が話しかけた。
「どこが痛むんですか?救急車呼びますよ?」
しかし何度尋ねても脂汗を垂らしながら否定するばかり。
我慢できると判断した通行人は立ち去っていく。
後ろではなおもつぶやく声が聞こえた。
「胃や、胃や・・・」