説明し難いこと [シロアリ]
皆さんこんにちは。
今日のタイトルにした内容をうまく伝えられるかしら?
というのは床下調査を終わった後で、その結果をお客様
に報告・説明するときに戸惑うことがあります。
それはAかBか?と、お客様に問われた際に答えに窮する
というか、そんなときがあるんです。
(写真は本文とは無関係です。最近の調査写真から。
ブロックとシロアリというか)
う~ん、うまい説明かどうかわかりませんが、たとえば
一時期、魚の焼け焦げを食べると癌になる・・という話が
ありましたよね。
確かに魚屋肉の焼け焦げには発がん物質が含まれている
そうです。
(ブロックを基礎に使っていた時代の住宅です。ブロックの
中や隙間に蟻道を作られることはよくあります)
でも、それは相当の量の焼け焦げを毎日摂取した場合の
話であって、現実には無視していい確率です。
でも、焼け焦げに発がん物質は含まれているか?いないか?
Aか、Bかと問われると含まれています・・と言うしかない。
これを床下調査に当てはめると・・たとえば土台や大引き
に褐色腐朽菌が発生していた場合に、褐色腐朽菌は木を
分解して劣化させますか?と問われると、その通りですと
答えるしかありません。
(ちょっと見ると異状ないように見えますが・・)
しかし程度問題で、現実的には無視していい程度の腐朽も
あります。もちろん看過できない場合もあります。
このニュアンスというか、そのへんが伝えにくい。
AかBかといわれるとA。でも無視していい・・とはなんか
無責任で曖昧だなあ~という印象を持たれるでしょうね。
(以前の記事で、あるときは「防湿シート」に賛成したり、
あるときは反対する記事を書いたりしました。
自分でも首尾一貫していないのはわかっているけど、現場
の状況と土地環境、お客様の事情・・などをを総合して判断
するとするとどうしても正反対の答えになってしまう場合が
あります)
正確に伝えようとすればするほど、仔細に状況判断しようと
すればするほど、お客様からすれば曖昧な印象が強くなる
だろうなと思いつつもどうしていいかわからない。
それと、お客様によって「シロアリへの恐怖度」がかなり違う
のです。Aさんは虫が大嫌い。Bさんはわりと平気。
調査結果への「反応」もAさんとBさんでは当然、違ってきます。
これはどうにもならない。バランスの偏った「反応」をされると
う~ん、ちょっと違うんだけどなあ~と思っても個人の感受性
まで私には左右することはできませんから。
だから、バランス感覚って大事だと思う。これは人生に
おいて物事を判断する際にはなんについてもいえるんじゃ
ないかなと思います。
とはいってもねえ、私だってきっと「偏向」しているんだろう
なあ~と思う。 機嫌のいいときと悪い時がありますから。
機嫌の悪い時ってきっとバランス感覚が崩れているに違い
ない。
数日たってから・・ああ。あのとき、私はかなり「偏向」して
いたなあ~なんて思うときがあります。
でも、そのときは「ふつう」だと思っていて気づかない。
(床上の柱にもはっきりと影響が出ていました。これは大工
さんと相談しよう・・)
というわけで、愚痴とも言い訳ともつかない、それこそアン
バランスな文章でごめんなさい。なんかもやもやしていた
もので。
よーするに、私に「説明能力」がないだけの話かもですね。
しかし、人になにかを正確に「伝える」のって、ほんとに
難しいですね。
(う~ん、でも逆の場合もあるなあ~。この違いはどこから
くるんだろう?・・)
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。そして生きとし
生けるものが幸せでありますように。
<ジョーク>
トムは川で溺れていた。そこへ河川管理局のジョンが通りトムに言った。
「この川は遊泳禁止なんだがね!」トムはすかさず叫んだ。
「お・溺れているんです!!」
それを聞いたジョンは「ならいい。」