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説明し難いこと [シロアリ]


皆さんこんにちは。

今日のタイトルにした内容をうまく伝えられるかしら?
というのは床下調査を終わった後で、その結果をお客様
に報告・説明するときに戸惑うことがあります。

それはAかBか?と、お客様に問われた際に答えに窮する
というか、そんなときがあるんです。

RIMG2621.jpg
(写真は本文とは無関係です。最近の調査写真から。
 ブロックとシロアリというか)

う~ん、うまい説明かどうかわかりませんが、たとえば
一時期、魚の焼け焦げを食べると癌になる・・という話が
ありましたよね。
確かに魚屋肉の焼け焦げには発がん物質が含まれている
そうです。

RIMG2622.jpg
(ブロックを基礎に使っていた時代の住宅です。ブロックの
 中や隙間に蟻道を作られることはよくあります)

でも、それは相当の量の焼け焦げを毎日摂取した場合の
話であって、現実には無視していい確率です。

でも、焼け焦げに発がん物質は含まれているか?いないか?
Aか、Bかと問われると含まれています・・と言うしかない。

これを床下調査に当てはめると・・たとえば土台や大引き
に褐色腐朽菌が発生していた場合に、褐色腐朽菌は木を
分解して劣化させますか?と問われると、その通りですと
答えるしかありません。

RIMG2641.jpg
(ちょっと見ると異状ないように見えますが・・)

しかし程度問題で、現実的には無視していい程度の腐朽も
あります。もちろん看過できない場合もあります。

このニュアンスというか、そのへんが伝えにくい。
AかBかといわれるとA。でも無視していい・・とはなんか
無責任で曖昧だなあ~という印象を持たれるでしょうね。

(以前の記事で、あるときは「防湿シート」に賛成したり、
あるときは反対する記事を書いたりしました。
自分でも首尾一貫していないのはわかっているけど、現場
の状況と土地環境、お客様の事情・・などをを総合して判断
するとするとどうしても正反対の答えになってしまう場合が
あります)

RIMG2642.jpg
(内部はシロアリに食べられて完全に空洞化しています)

正確に伝えようとすればするほど、仔細に状況判断しようと
すればするほど、お客様からすれば曖昧な印象が強くなる
だろうなと思いつつもどうしていいかわからない。

それと、お客様によって「シロアリへの恐怖度」がかなり違う
のです。Aさんは虫が大嫌い。Bさんはわりと平気。
調査結果への「反応」もAさんとBさんでは当然、違ってきます。
これはどうにもならない。バランスの偏った「反応」をされると
う~ん、ちょっと違うんだけどなあ~と思っても個人の感受性
まで私には左右することはできませんから。

RIMG2644.jpg
(う~ん、交換すべきか?参ったなあ~・・と悩みました)

だから、バランス感覚って大事だと思う。これは人生に
おいて物事を判断する際にはなんについてもいえるんじゃ
ないかなと思います。

とはいってもねえ、私だってきっと「偏向」しているんだろう
なあ~と思う。 機嫌のいいときと悪い時がありますから。
機嫌の悪い時ってきっとバランス感覚が崩れているに違い
ない。

数日たってから・・ああ。あのとき、私はかなり「偏向」して
いたなあ~なんて思うときがあります。
でも、そのときは「ふつう」だと思っていて気づかない。

RIMG2653.jpg
(床上の柱にもはっきりと影響が出ていました。これは大工
 さんと相談しよう・・)

というわけで、愚痴とも言い訳ともつかない、それこそアン
バランスな文章でごめんなさい。なんかもやもやしていた
もので。

よーするに、私に「説明能力」がないだけの話かもですね。
しかし、人になにかを正確に「伝える」のって、ほんとに
難しいですね。 

(う~ん、でも逆の場合もあるなあ~。この違いはどこから
 くるんだろう?・・)

最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。そして生きとし
生けるものが幸せでありますように。 

 


ジョーク> 

トムは川で溺れていた。そこへ河川管理局のジョンが通りトムに言った。

「この川は遊泳禁止なんだがね!」トムはすかさず叫んだ。

「お・溺れているんです!!」

それを聞いたジョンは「ならいい。」

 


 

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