ナーガルジュナコンダのシロアリ [インド巡礼3]
皆さん、こんにちは。
前回の続きです。
前回はナーガルジュナコンダ(地名です)に行く前日に
泊まった国営ホテル(ハリタリゾート)の庭で見つけた
シロアリ塚とシロアリを紹介しました。
今回はいよいよナーガジュナコンダの遺跡がある場所と
そこで見つけたシロアリ塚などを紹介します。
(ボートに乗るチケット売り場付近の様子です。観光客は少なく
地元?の中学生らしき一団が興味深そうに我々を見ていました)
(ボートは遥か先です。疲れるなあ~、暑い日でした)
(ボートに乗るのも大変、板が沈んでいるんだもの・・)
その前にそもそもナーガルジュナコンダって何?
ですよね。その説明からしましょう。
まずナーガルジュナとは人の名前です。コンダって
「丘」とか「島」という意味らしいです。地形的に
高台という意味でしょうか。
というのは、実はナーガルジュナさんのいた都市は
クリシュナ河のほとりにあって、ダム建設で水没する
ことになったので遺跡群を高台に移築したそうなんです。
それで巨大な人造湖ができたわけです。
(重力ダムとしては世界でも最大級らしいです)
(遠くにダムが見えます。海みたいに広い人造湖でした・・)
(ボートで50分くらいかかってやっと上陸です)
いよいよ上陸です。
島までボートで約50分かかりました。
で、忠実に高台に遺跡を移築再現したそうなので、まだ
新しい遺跡(ヘンな言い方ですね)です。印象は殺風景。
まだあまり有名ではないので、一般の観光客は殆ど知ら
ないというか行かない場所みたいです。
(ここが目的地の遺跡です。私たち以外の観光客はゼロ。
きっとインドではナーガルジュナさんの知名度は低いの
かしらね?)
(報恩供養のお経を捧げます)
で、ナーガルジュナさんとはブッダの死後400年後の人
(AD150~250)で大乗仏教の大成者と言われています。
漢字では「龍樹」と書きます。
南デカン高原ヴィダルバ地方のバラモン出身で、一度
聞いたことは忽ち理解する超天才的な人だったようです。
ブッダは無常と因果の法則を重要視したけどナーガルジュ
ナさんは「空」の概念を重要視して哲学的体系にまでがっ
ちりと理論武装で固めた人。大乗仏教のカリスマ・・なん
ていっても私のレベルではちんぷんかんです。
(島のあちこちにこういう光景が見られました。黒っぽいのはサボテン
このサボテンを蟻土が覆っていました。こんな光景は初めて見ました!)
私はブッダの原初的な教え(ダンマパダとか)を暗中模索
のまま齧り始めたばかりですので、仏教云々について話す
レベルではとてもないのです。だからブッダの教えと龍樹
さんのどこが違うのかといった「教理的」なことは勉強中
なのでまだ聞かないでくださいね(笑)
ブッダさんのいうこともよくわからないのに・・
いつになったらナーガルジュナさんを理解できるようにな
るんだろう?先は長いというか死ぬまでに少しはわかるん
だろうか?
(でも、古い経典はそれはそれでとっても面白いですよ。
私的にはブッダという人は、宗教者というより人間の「心」
を極限まで科学的に精査しつくした超合理的な思考の科学者
というイメージです。あるいは超優秀なメンタルトレーニン
グコーチかしら?最終的には、論理では説明不可能な領域に
まで踏み込んだ前代未聞の人というか)
(木にも見事な蟻道が・・)
ブッダの思考には神秘的な部分はゼロです。徹底的な自力
本願というか他力本願ではないです。だから、ある意味
とても厳しいクールな教えです。でも、当時の一般大衆や
農民からすれば「難しいことはいいからそれよりももっと
単純に御利益のある方法を教えてよ」と言いたくなる気持
ちもわかります。
そこで新しい宗教運動(大乗仏教)が起こった。
そのカリスマがナーガルジュナさんと解釈しています。
大体、文化って、貴族とかその当時の働く必要のない上流
階級かエリート階層から作られてきますよね。
あるいはスポンサーがいてはじめて文化が作られます。
大芸術家とか言われる人は共通していいとこの出か、あるい
はバックに大スポンサーがいますよね。クラシックの有名な
作曲家とか、空海とか法然さんとか日本の有名なお坊さんだ
って出自は上流階級の人ばかりです。
(詳しく調べたかったけど帰りのボートに乗る時間が
ぎりぎりだったので、う~む残念・・)
よーするに、働く必要のない暇人のお金持ちはすることが
ないから「考える」時間がたっぷりとあった・・だから
そこからスポンサーになったり・・結果、哲学とか芸術
作品が生まれた・・というと皮肉に聞こえるかしら(笑)
まあ、ナーガルジュナさんは日本仏教の礎的な人と思って
います。だから日本仏教界ではとても重要な人ですね。
ついでに・・ちなみにナーガ(龍の意味)とアルジュナが
合体してナーガルジュナという名前になったようです。
・・と、こんな話は興味ないですよね。
なんだか支離滅裂になってきた。脱線。脱線。
う~ん、やっぱりナーガルジュナさんのことが書きたい
のか遺跡群のことが書きたいのか、ブッダのことが書き
たいのか、シロアリのことを書きたいのか、自分でもわか
らなくなってきました???。完全に破たんした気分です。
まあ、とにかくナーガジュナコンダは暑かったです。
ホントは歩くのもけっこうしんどかった。
帰りのボートの時間も迫っていたのでシロアリ塚について
じっくり調べる時間もないのでした。ちょっと残念。
(この写真、シロアリ塚です。私的にはこの写真を撮れた
だけでもナーガルジュナコンダに来た甲斐がありました)
まあ、でもこの島にシロアリがいたということは、このあたり
全土にシロアリはたくさんいるんでしょうね。サボテンに巣くう
シロアリなんて初めて見ました。私にとっては収穫でした。
あ、そういえばこのあたりのシロアリは「シュウカクシロアリ」
というんだった(笑)
今回もまとまりのない雑談的内容になってしまいました。
自分だけ面白がってもダメですね。こりゃあダメだなと思うけ
ど仕方がない、それもまた自分だもの・・と苦しい言い訳。
みなさん、ごめんなさい。大目に見ていただけますように。
最後まで駄文にお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
そして生きとし生けるものが幸せでありますように。
<ジョーク>
頭のいい、ひねくれた男が、占い師を困らせてやろうと一計を案じた。
「喜びそうなことばかり言ってくれるのはもう結構。
今度は俺がどういう人間なのか当ててみな」
「そうですか、それでは……。まず、あなたは3人の子のお父さんです」
「ほれみろ、間違いやがった」ひねくれた男は言った。
「俺は4人の子の父親なんだ」
占い師は静かな声で言い返した。
「それは、あなたがそう思ってるだけです」