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化粧モルタルは必要か? [化粧モルタル]


皆さん、こんにちは。

化粧モルタル対策について最近、質問をいただきました。
実は前からときどき化粧モルタルについてメール相談を
受けていました。

個別に私なりの対応策をお伝えしてきましたが、どうも
文章だけでは伝えきれない思いがしていましたので過去
の工事写真から化粧モルタルに関係した画像を探して
みました。

あ、初めにお断りしておきますが化粧モルタルの是非に
ついて建築屋さんにケンカをふっかける意図はありません。
お付き合いいただいている建築屋さんに化粧モルタルの
目的は何ですか?と聞いたことがります。

答えは「う~ん、美観と基礎の保護ですね」と言っていま
した。
建築屋さんとシロアリ屋では家についてのモノサシが当然
ながら全然違います。

日々シロアリと格闘しているシロアリ屋の目線からすれば
「シロアリの侵入しずらい家」を第一に考えますからその
モノサシでは化粧モルタルには賛成できません。

で、じゃあなぜシロアリ屋的には化粧モルタルに賛成でき
ないのかというと、化粧モルタルはいずれ剥離します。
剥離した隙間からシロアリに一挙に土台に侵入されると
とても駆除が困難だからです。

たとえば下の写真を見てくださいね。
2011,5,24 032.jpg

2011,5,24 035.jpg 

築10年以上経つとこのような化粧もルタリが剝がれかかっている
シーンをときどき目にします。
2011,5,24 033.jpg

この剥離した隙間からシロアリが上に向かって侵入しても外側から
では見えません。
2011,5,24 036.jpg

厄介なのは、もしシロアリが土台に到達して横方向にぐるりと
土台を食い進んでも気が付きにくいことです。その結果、大きな
被害になる可能性が化粧モルタルにはあると予想できます。

侵入経路の特定が困難なのがシロアリ屋的には困るんです。
いや困るのはお客様のほうですよね。
でも、基礎パッキン(あるいは猫土台)ならまだ床下側から薬剤
で対応できるんです。下の写真を見てくださいね。
RIMG0328.jpg
矢印の隙間が見えますね。ここでシロアリを阻止することができます。

あるいは・・下の写真を見てくださいね。新築防除のシーンです。
RIMG8541.jpg
この場合も対応できますね。そうでない場合はとても駆除
が難しい。

下の写真はたまたま浴室がシロアリ被害にあって外壁を
剥がしたシーンです。
003.jpg

006.jpg

008.jpg

010.jpg
この場合は外壁を剥がしてあったのでモルタルの上部から
薬剤散布できますし、土台の穿孔も可能でした。
でも、もし外壁があれば確実な薬剤注入が難しくなります。

じゃあ、どうしたらいいのか?

  1.  シロアリ屋的には化粧モルタルはしない。
  2. もし、化粧モルタルがしてあったら羽アリの発生に注意する。
  3. もし、最初の写真のように剥離がはじまったら一挙に剥がす。
  4. 剥がすのが困難だったら・・う~ん、どうしよう?基礎パッキン
    工法ならあらかじめ基礎と土台の隙間に薬剤を注入しておく。
  5. 基礎パッキン工法でなければ・・う~ん、とにかく薬剤注入の
    隙間がないか調べてみる。 
まあ、現場を見て決めるしかないかしら?というのが本音です。
頼りにならない答えでごめんなさい。

あ、それから誤解されそうなのでこれもあらかじめ申し上げて
おきますが、「化粧モルタルなら必ず、将来、シロアリが侵入
してきますよ」
、ということではないんです。確率的には滅多
にないと思います。

でもねえ、その滅多にないことをシロアリってするんですよね。
駆除のお客様が共通していう言葉が・・
「まさか、うちがシロアリにやられるなんて思ってもいなかった」
・・です。悩ましい言葉ですね。 

最後までお付き合いいただいて感謝します。
少しでも参考になったら幸いです。
次回は、これもメール相談で多い「外回り枕木のシロアリ対策」
について書いてみます。

どうか皆様にいいことがありますように。
そして生きとし生けるものが幸せでありますように。



ジョーク

天にいる五人のユダヤ人が、人間にとって最も重要なものは何かと語り合った。

「何よりも重要なのは知恵です」
まずモーゼが、自分の頭に手をあててそう言った。

「いや、本当に大事なのはハートでしょう」
自分の胸に手をあててそう反論したのはイエス。

「そんなこと言う奴はブルジョワだ! 人民にとっては胃袋こそが重要だ!」
マルクスが、自分の腹を叩きながら激しく抗議した。

「いや、もっと下の方なんじゃないかな
……
フロイトは、股間を指して苦笑しながらつぶやいた。

最後にアインシュタインが現れて言った。
「皆さんが挙げたのはそれぞれ大事ですよね。しかし全ては相対的問題です」

 

 

 


 

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化粧モルタルと剥離 [化粧モルタル]


みなさん、こんにちは。

今日(7月11日)の調査時の写真を紹介します。

実は数カ月前に調査したお宅の再調査?だったので
なんだろう?と思って伺いました。

床下に何か気になることでも起こりました?と、
お聞きしたらなんと床下ではなく外基礎を気にされて
いました。

そこがここ。
003.jpg
化粧モルタルが剥がれていますね。

化粧モルタルは10年以上経つとこのように剥離する
のがふつうです。(このお宅は築15年です)

で、(今迄何度も同じことを書いてきましたが)
この剥離した隙間からシロアリが進入することがあります。

室内から羽アリが発生した。
でも床下に蟻道が見つからない・・外基礎も異常がない、
なんていう場合はこの剥離した隙間が原因の場合が多い。

だから、私は化粧モルタル反対派です。
基礎は「打ちっぱなしに限る」と思っています。
シロアリ屋的にはそう思います。

で、念の為に再度この床下を点検しました。
それが下の写真です。
010.jpg

基礎と土台のアップです。
014.jpg
基礎パッキン工法ですね。

これなら安心です。シロアリが侵入してもこの隙間
空間に蟻道が露出するからです。駆除も可能。
あー、基礎パッキンで良かった。

というか実は前回も大丈夫だったのですが。
ここも薬剤散布は入念にしたつもりなので当分は
心配ありません・・というような説明をしたらお客様
もほっとした様子でした。

018.jpg
基礎の立ち上がりに亀裂が起こっていないかも
調べましたがこれも問題なし。
あー、良かった。というかここも薬剤を吹き付けて
ありますから当分は心配なし。

ついでに外回りもチェック。
う~ん、これはちょっと気になるなあ~。
004.jpg
外基礎とコンクリートの階段がギリギリ接触しています。

005.jpg
アップです。こういう日陰も蟻道を作られやすい。
でも蟻道が作られても見えませんね。

ほんとは外基礎が全て陽に当たるようにして欲しいけどな。
まあ、ないものねだりかも。

これは地盤沈下。
001.jpg

アップです。
002.jpg
う~ん、土地環境なので仕方ないかなあ~。
こういうシーンってよく見ますよね。
まあ、セメントを充填しておいたほうが無難でしょう。

ということで参考になったかしら。
防除士の方からみればどうってことない記事ですよね。
でも一般の方には盲点かもしれないので書いてみました。

最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。


(ジョークのストックがなくなってきたので以前のジョーク
の使い回しです。ごめんなさい)

ジョーク
妻の誕生日がやってきたので、ドクターはケーキを注文するが、
そのお祝い文字は;
「①歳が増えていく感じはないね、②ますます円熟する貴女。」

文字の配列はどんな具合にしますかと訊かれたドクター;
「『歳が増えていく感じはないね』が上で『ますます円熟する貴女』
下にするくらいでいいよ。」

ドクターが妻を前にしてケーキをご披露する時になって初めて、
どんな
お祝い文字になっているのかが発覚;

「上の方は歳が増えていく感じはないよ。下の方はますます円熟する貴女」




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ベタコン&化粧モルタル&基礎の外(内)断熱材について。 [化粧モルタル]


みなさん、こんにちは。

いきなりですが、このブログにお付き合いいただいている方なら、
私がベタコン化粧モルタル基礎の外(内)断熱が嫌いなのは
なんとなく感じているかもしれませんね。

で、その理由は今まで何度も書いてきました。
でもねえ・・・現状の世の趨勢はベタコン全盛ですものね。
私的には「非常識」が「常識化」してると思いますけどね。 

だから、私の言うことなんか、天の邪鬼のへ理屈としか受け取って
もらえないでしょうね。 

ですから、私はもうベタコンにはあえて反対はしないことにしています。
日本中がベタコン列島になって、次世代に廃棄物のつけを残すことに
なろうと、「土を殺して」地球環境がおかしくなろうと、自分の家のほうが
もっと大事ですものね。 おー、皮肉っぽい言い方だなあ~(笑)
 
まあ、軟弱な土地環境ではベタコンをしたほうが安全な場合もたしかに
ありますしね。 

で、今日は前にもお見せしたことがあると思うんですが、もう一度見て
ほしい写真があります。 昔の駆除写真です。

えーと、下の写真です。 玄関の向かって左側です。

B 043.jpg

で、この写真の真ん中あたりをアップで撮ったのが下の写真です。
ちょっと見ずらいですね。 位置関係がわかるかしら?

B 030.jpg
実はこの家には苦労しました。
というのは駆除した翌年に、2階から羽ありが大量発生したんです。 

さっそく、詳しく床下を徹底的に再調査したのですが、まったく床下は
異常なし。 さっぱり原因(侵入口)がわかりません。
原因が床下じゃあないとすると? もしかして化粧モルタルの裏側かも?
と見当をつけてモルタルを剥がしたら・・・当たり! それが下の写真です。

B 021.jpg

コンクリートの中に蟻道をつくるなんてねえ、シロアリってやつは・・・。
B 031.jpg

剥がしたモルタルの裏面です。 蟻道が見事に!
B 047.jpg


えーと、全体像を見てくださいね。
下の写真です。 白い線がシロアリの侵入した経路です。
B 049.jpg
玄関に向かって、左端の下が最初の写真の場所になります。
あー、画像が欠けているのでわかりにくいですね。

で、下の写真が玄関の上から2階の様子。 
窓が見えますね。 ここで注意! 窓枠の下から筋状の亀裂が縦に
瓦に向かって走っているのがわかるかしら? 
B 053.jpg

実は、駆除後に外壁塗装したのでわかりにくいですが、この亀裂が
シロアリを呼び込んだようです・・・後でわかったのですが。 
(窓枠の下は黒いですが、これは応急処置で黒テープを貼ったもの)


で、2階の窓枠の下部のアップが下の写真です。
(今度は黒いテープは取り除きました)
窓枠の内部はシロアリでボロボロ。 白い矢印は塗装前に外壁に亀裂が
あったところです。 この2階の部屋から、大量の羽アリが駆除の翌年に
大発生しました。
A 010.jpg

A 011.jpg


ほっておくと窓が落ちていたかも・・・。
外基礎から外壁を伝って2階までシロアリが侵入していたなんて!びっくりです。 
床下からなら珍しくないんですが。
A 012.jpg

窓枠は後日、大工さんに頼んで取り替えてもらいました。 お客様はカンカン。
まあ、お客様からすれば怒って当然です。 事前に雨漏りに気付いていれば
対処できたんですが、当時の私にとっては初体験でほんとに難しい事例でした。 

で、侵入経路は? 玄関の上の屋根裏はこうなっていました。 下の写真です。 
雨漏りの跡がわかりますか? 白っぽいところです。 この下が最初の写真の
玄関基礎になります。 つまり、シロアリが最初に登ってきたのがここ。 
蟻道も写っているんですがわかりにくいですね。
A 004.jpg


「筋交いの裏側と外壁の隙間」にも蟻道がありました。
わかりにくいですね。 筋交いの隙間ですから。
A 001.jpg

 
アップにしたのが下の写真(蟻道)です。
やっぱ、わかりにくい・・ピンボケになっちゃった。
A 002.jpg

で、あと2枚見てくださいね。
下の写真です。
A 006.jpg

A 008.jpg

これは、外壁のひび割れから雨水が内側に染みていた跡・・の写真です。
かなり以前から日常的に、雨が降ると外壁の隙間から水分が屋根裏に浸み込んで
いたことになります。 

こりゃあアンフェアだよ、シロアリ君!・・・と言いたくなりました。
(もう半分自棄になってます、私の負け・笑)

つまり、まとめると、シロアリの侵入経路は・・・

  1. 二階の「外壁の亀裂」からの雨漏りで、内部に水分が侵入。

  2. その水分が玄関左側の柱を伝って基礎に・・・

  3. 基礎の化粧モルタルの内側(剥離した部分)から下に。

  4. シロアリが水分の落ちてきた方向に(逆に)上に向かって侵入。

・・・と推理しています。 
なんだか、ぐちゃぐちゃで分かりにくい説明ですね。 すみません。

  • 外壁のひび割れがシロアリを二階まで呼び込んだ・
    とも言えそうですし、
  • 化粧モルタルの剥離が原因とも言えそうですしね。
さあ、どっちが先だったんだろう? 

・・・このように、羽アリが発生して、床下調査をしても異常がないときは
「床下以外」からシロアリが侵入しているわけですが、その「床下以外の
個所」とは、正に、ベタコン&化粧モルタル&基礎の外(内)断熱材
が原因になっています。

注意して欲しいのはシロアリにとっては・・・
基礎の外(内)断熱って、化粧モルタルとまったく同じということです。
だから、こういう経験をすると切実に、シロアリ屋的には
ベタコン&化粧
モルタル&基礎の外(内)断熱材
にはどうしても賛成しかねる・・・・
という気持ちがわかってもらえるかしら?

適切な写真じゃあなかったので、いまいちピンとこなかったと思います。 
ごめんなさい。 
う~ん、実際の現場を見ないとリアルに感じられないでしょうね。 
こんな大雑把な説明じゃあ、きっとわかってと言っても無理かしら(笑)

まあ、こういう危険なこともありますよ・・という、お話でした。

やっぱり、天の邪鬼に思われるかなあ。 
今日はシロアリを悪者にしちゃったけど人類が地球を壊し、シロアリが
必死でそれを修復している・
・ように感じるときがあります。
地球に必要なのはシロアリで、人間じゃあない・・・なんて、暴言ですね。
あー、やっぱり、こんなふうに言うのは天の邪鬼かも(笑)

・・・ということで終わります。 
今日は不機嫌な天の邪鬼の言いがかりでした、あはは。
悔しいけど、ベタコン&化粧モルタル&基礎の外(内)断熱材・・・全盛
の世の趨勢にはかなわないのかなあ。

分かりにくい説明に、最後まで我慢してお付き合いいただいたみなさん、
心から感謝いたします。  
(ほんとはマジで今日の記事、凄く注意してほしいんですけどね)

それではみなさん、ごきげんよう。

ジョーク

「ずいぶんと老け込んじゃったものね」
他人様にはこんな感想を持っちゃう経験がおありでしょう。 
「私はそこまで老け込んじゃいないわよ」自分ではそう思うもの。 
人間の性(さが)と言えばそれまでだけど、こんなクヤシイ話も
あるのよ。


歯医者の待合室で順番を待っていたときのこと。
歯科医ライセンスが目に入った。 歯科医の氏名が書き込んである。 
オヤッ、40年ほど前の高校のクラスメートに同じ名前の背の高い
男の子がいたじゃないの。 でもね、治療室に入ったときにはそんな
期待も打ち消されたわ。


この禿げ上がった白髪交じりの男性は顔の皺が深いし、クラスメート
にしては年を取りすぎている。

歯の検査が終わった後で、地元の高校かしらと口が滑った。

歯医者;「そうですよ。」

私;  「卒業年度は?」

歯医者;「1957年。」

私、興奮気味に;「やっぱり~、私のクラスにいたのね!」

思い出そうと必死の歯医者;「何の先生でしたっけ?」



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シロアリと基礎の化粧モルタル [化粧モルタル]


みなさん、こんにちは。

早速ですが先日のシロアリ工事写真をみてくださいね。
で、なぜこんなこんなやり方をしているのか想像してみてくださいね。

DSCF2167.JPG

①家の周囲をグルっと
スコップで掘ります。



 

 

 

 


DSCF2169.JPG



この家はミ〇ワ・ホームです。


 

 

 

 

DSCF2188.JPG

②次に、掘った溝に薬剤を
流し込みます。



 

 

 

 



DSCF2173.JPG

家を囲むように隙間なく薬剤を
流し込みます。

 

 

 

 




DSCF2179.JPG

 

 

 

 



DSCF2189.JPG


シロアリの工事なら床下に
薬剤を撒けばいいのになんで
こんなことしているんでしょうね
?私は。

 

 

 




DSCF2195.JPG

③最後に土を埋め戻して完了。


 

 



 



前にも似たような工事写真をお見せしたことがありますね。

・・・ではヒントです。 下の写真を見てくださいね。

DSCF2168.JPG



 

 

 

 

 

これは①の掘ったところのアップです。
基礎を掘り下げたら・・・あらっ!また、その下に基礎らしいのが
見えますね。下の基礎、これが外基礎です。

もうおわかりかもしれませんが、これは「外基礎」の上を
「化粧モルタル」で覆っている写真です。 
(化粧っていうのは外基礎を綺麗に見せるために厚さ5ミリくらいの
モルタルを上塗りして「化粧」するからでしょうね)

この「化粧モルタルと外基礎の間」は年数が経つと自然と剥離して
「隙間」ができます。 
剥離しても化粧モルタルの外側からはわかりませんよね。 
だって内側ですから。 床下調査をしても同じです。

実は、この「剥離した隙間」こそがシロアリにとって絶好の
侵入経路になります。
シロアリは「亀裂や狭い隙間がとっても好き」です。 
これすごく重要です。 覚えておいてくださいね。

つまり、化粧モルタルの裏側ならシロアリにとっては誰にも
気付かれないで侵入できるわけです。
化粧モルタルの裏側→土台→柱 の順に簡単に侵入します。

ついでにいえば、ミ〇ワ・ホームの場合はご自慢の防蟻シートが
床下に張ってあるからそこでシロアリの侵入はストップできる
のでは?と思います? 

残念ですが、その場合は・・・
化粧モルタルの裏側→外壁の裏側の断熱材
・・・と、シロアリにとってはちょっとだけ迂回すればいいだけです。 

つまり、化粧モルタルは家の周囲全体にシロアリのために
登りやすい梯子をたくさん用意してあげるのとまったく同じことに
なります。 
ものすごく危険です!

だから、みなさん(特にこれから新築を計画している方は)絶対、
化粧モルタルをしてはいけませんよ!(断定) 
もし、みなさんのお友達に新築の計画がある方がいたら是非
教えてあげてくださいね。

床下をベタコンにして・・・
「これで我が家のシロアリ対策は大丈夫!」って思われる人が
ほとんどだと思います。 

でもね。 そうじゃないのがわかっていただけたでしょうか? 
少し大げさにいえば化粧モルタルの内側が全部シロアリの
侵入口になりますからね。 しかも化粧モルタルの裏側ですからね、
表からは見えないですよね。(しつっこい・笑)

だから、もし羽アリが室内から発生しても侵入箇所の特定が
すごく難しくなります。 床下に蟻道がないのに室内に大量の
羽アリが発生して慌てるケースになりやすいのです。 
実際そういうケースがジワジワと増えています。
 

・・・・ということで、なぜ家の周囲を掘り下げて薬剤を流し込んだか、
もう理由はおわかりですね。 
そうです。 薬剤のバリヤーでシロアリの侵入を阻止するためですね。

今日の話は以前にもしたことがあります。 
最近の新築住宅はほとんど化粧モルタルで綺麗に化粧して
いるようです。
それをみるたびに危険だなあと思わずにはいられないので
再度記事にしてみました。 

誰も言いませんがシロアリ屋としては、これはもっともっと多くの
人に知ってもらいたい事実のひとつです。 
どうかみなさんに伝わりますように。

今日のジョークです。 
今日のニュースの「イラクで靴を投げつけられた誰かさん」の
ことみたい・・・あはは、


         <ジョーク

親「遊んでばかりいないで勉強しなさい」
子「でも勉強できなくったて大統領になれるもん」

親「大統領になれても皆に『バカ』って笑われるのよ」
子「でもバカにした奴はテロリストとして虐殺できるもん」

親「でも世界中の人に嫌われるようになるわよ



読んでいただいてありがとうございました。
それではみなさん、ごきげんよう。

 


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最近の気になること。 [化粧モルタル]


皆さん、こんにちは。

最近仕事をしていて気になることをいくつか書いてみます。
皆さんの参考になれば幸いです。 それでは早速始めましょう。

まず{化粧モルタル}について。 
これは前にも何度か書きましたがシロアリ屋としては非常に
危険だと思っています。 理由は調査をしても侵入経路が
なかなか特定できないからです。 従って気づいたときは
手遅れになりやすいのです。
 
化粧モルタルとはこれです。 基礎の上にモルタルで化粧?
してるのがわかりますか? 見栄えはいいですが・・・。

 H20,4,16酒井様 019.jpg

で、築後数年たって基礎と化粧モルタルが剥離するとその
隙間からシロアリが侵入しやすいのです。 しかも目視では
侵入経路が見つけられません。 駆除もとても厄介になります。

写真は一部化粧モルタルをはがしたものです。 
この隙間からシロアリが登ってきやすいのです。
 
 sayaka 002.jpg

次いきます。

{コンクリートの下}はシロアリの温床になること。 
これは今まで何度も書きました。 (しつっこいですね)
でも何回言ってもいいくらい重要なことだと思っています。
たとえば皆さんの家には下の写真のような場所はないですか?
 
 sayaka 007.jpg

 この左端をよく見てください。
 
 sayaka 005.jpg
 
 sayaka 006.jpg

基礎とコンクリートベランダの隙間から縦線が登っているのが
見えますね。 蟻道(ぎどう)の跡です。 濡れているのは薬剤です。
もし皆さんの家にも似たようなところがあったらときどき注意して
見て下さいね。 このような蟻道がないか。 
ほっておくといきなり土台を食べられます。
 
次いきます。

これは{切り株}です。 腐っています。
このような光景はよく見ると思います。 もしかしたら皆さんの家の
庭にもあるかもしれませんね。 皮を剥がしてみてください。
高確率でシロアリを発見するはずです。
 
 sayaka 010.jpg

ただし家から2~3m以上離れていればそう心配はいりません。 
もっとも地中の根が床下まで到達していればヤバいですが。
対処法は切り株を抜けばベストですが、なかなか抜きにくいと
思いますのでときどき灯油をかけましょう。 
あるいは農業用乳剤であればなんでもいいです。

次いきます。

これはたぶんなんかの配管です。 
洗濯機?それともエアコンのホースかな?
目皿の左端を壊していますね。 これはシロアリではないですが
格好のネズミの侵入経路になります。 
できたら金網などで塞いでおきましょう。

 sayaka 004.jpg

 以上バラバラな内容でしたがシロアリ屋としては気になる
シーンでした。 新しい家の場合はこういうことはないと思いますが、
十年以上経つとけっこうこういうお宅を見かけます。
是非注意してくださいね。

昔、読んだ(開高健?だったか)のジョーク集をいきなり思い出しました。 
本文とはまったく関係ないのですがオマケということで・・・  
題して「ゾウと蜂のセックス」


 
ゾウさん(♀)と蜂君(♂)がセックスしました。
蜂君はバックからゾウさんをセメました。 
ところがゾウさんはお尻がこそばゆいのでモジモジ
動かしました。
そしたら蜂君はぞうさんの耳のところに飛んでいって
優しく囁きました。

「お前・・痛かったかい?」



それでは、ごきげんよう。
(私、やっぱりアホかしらん?)

 

_羽アリの区別_NEW.jpg
(4月~6月は羽アリに注意してね)
もっと詳細を知りたかったら私のホームページを参考にして
くださいね。全然更新していませんが・・・。
http://www.niigata-boucyu.com/


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化粧モルタルからの駆除風景 [化粧モルタル]


皆さんこんにちは。

昨日の「内断熱と化粧モルタル」はシロアリにとって絶好の侵入経路
となるから止めましょう、と書きましたが説明不足だったようです。 
これはあくまで「基礎についての話」です。

「基礎断熱工法」として外断熱、内断熱がありますがどちらも絶対ダメです!

早ければ、築10年以内にほぼ確実にシロアリが侵入してくると思ってください。 
もしそれより早く羽アリが発生したら幸運だと思ってくださいね。 
なぜなら、被害が軽く済むからです。

10年以上経ってから羽アリが出た場合は、土台がかなりやられていて土台の
補強、あるいは最悪の場合は立替しか打つ手はないことになる可能性が
大だからです。 そうなったら悲惨です。

次の3枚の写真は、築12年で浴室から羽アリが発生したケースです。 
床下に蟻道はありませんでした。 つまり、シロアリが床下から侵入したのでは
なく、「化粧モルタルと外基礎の隙間」から浴室に侵入したときの工事風景です。

ここの奥様はガーデニングが大好きで外基礎の周囲に、ていねいに
ブロックを敷いて、その上に鉢をたくさん置いていました。 ブロックに下には
シロアリがたくさんいました。 幸い土台の取替えまではしなくてよかったですが、
もう5~6年遅れていたらと思うとゾッとします。

 外基礎周りのブロックを撤去して土壌を掘っているところです。


 薬剤を注入しているところです。


同じく薬剤注入のアップです。

外基礎周りに、ブロック、犬走り、あるいは鉢植え、レンガ等を置くのは
止めましょう。とにかく家の周囲にモノを置くと床下への通気の妨げになり
ますし、いいことはありません。

床上の断熱についてはどちらがいいか諸説あるようですが、所詮は
「丁寧な工事をするか、しないか」で結果は大きくちがってくると思います。

なんとか写真を貼り付けられましたが、正直、操作がまだよくわかりません。
見にくかったら大目にみてくださいね。 説明もいまいちですね。 
ああしんど。
 
皆様ごきげんよう。


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