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蟻道(ぎどう)とシロアリ [蟻道]


みなさん、こんにちは。

最近の施工写真から何枚か紹介します。
みなさんの参考になれば幸いです。

ところで、蟻道(ぎどう)という言葉も一般的に広まってきた
というか、お客様が知っている場合も多いようです。

蟻道とはシロアリが侵入してくるときに必ず作るトンネルの
ようなものですね。シロアリは地下生物ですから極端に光
を嫌います。

(これは典型的な蟻道ですね)
097.jpg

(この蟻道を壊すと・・)
098.jpg

(アップにします。シロアリがわかるかしら?)
098 - コピー.jpg

(これも蟻道の中のシロアリです。ちょっとわかりにくいですね)
099 - コピー.jpg

シロアリにとっては「光に当たらないで移動する」ためには蟻道
は必須のアイテムなんでしょうね。また同じ理由で、シロアリは
狭い隙間や亀裂が大好きです。

もっとも羽アリに変身した場合は光にも抵抗はないようですが。

また、この蟻道の内部は絶妙な温度湿度の空調管理がされて
いてビルの空調管理の研究に応用しようとした技術者もいた
と聞いたことがあります。

で、床下調査のときに、この蟻道の有無は重要です。

もっとも、蟻道が見つからないのに羽アリが発生している場合
は、どこかの狭い隙間か亀裂から侵入しているんでしょうが、
なかなか侵入箇所を特定できないことがあります。

(既に取り付けてあった床下換気扇の奥に蟻道が3本作られて
 いますね。)
116.jpg

(床下換気扇を付ければシロアリも防げる・・と宣伝しているコピーを
 見たことがありますが・・それは嘘だというのがわかりますね)
118.jpg

(この蟻道を壊してみると・・)
121.jpg

(行列をつくって上へ向かっています。)
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(下に向かっているシロアリもいます。巣へ帰宅途中なんでしょうね)
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(情報交換しているようです。)
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(美しい虫ですね・・なんて言ったら怒られるかしら?)
136.jpg

接写でやっと撮りました。
動くのでなかなかうまく撮れないんです。

ということで、防除士の方からみれば、どうということは
ないありふれた写真でした。

意外とシロアリそのものを見たことがないという人も多いよう
なので紹介させていただきました。
えっ、シロアリなんか気持ち悪くて見たくもないよ・・ですって?

~ですよねぇ。でもまあ知っておいても損はないでしょう。
参考にしてくださいね。

どうか、みなさんのお家はシロアリとは無縁でありますように。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
みなさんにいいことがありますように。


ジョーク

亭主は毎晩就寝前に一杯あおる。
数年黙認していた女房殿はもうガマンできない。
そこで水とウィスキーが入った二つのグラスを用意する。

二つのグラスが並べられたテーブルに亭主を座らせ、
女房殿は亭主の魚釣り餌箱を持ち出す。
「ちょっと見ててよ」。女房殿はミミズを取り出して水の
グラスへ入れる。ミミズは泳ぎまわった。

次にミミズをウィスキーのグラスに入れる。
ミミズはいちころでお陀仏だ。火を見るよりも明らかに
証明し終わって女房殿は勝ち誇る:
「今の実験でよ~く分かったでしょ?」

亭主は頷いた:
「ウィスキーを飲めば腹の虫をやっつけてくれるんだ!」



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ヘンな気持ち? [蟻道]


みなさん、こんにちは。

相変わらず毎日バタバタしています。
羽アリのシーズンは終わったのに、今年は例年よりもちょっとだけ
忙しいみたいです。 といっても売り上げのほうはいまいちですが・・。

私はお金よりも使命感で仕事をやっていますから売り上げなんて
どーでもいいのです。 ウソです、あはは。 
売り上げが上がらないのは、小さい仕事でも大きな仕事でも区別
しないからでしょう。 

だから、時間効率がひどく悪いのは自分でもわかっています。
例えば、5万の仕事でも20万の仕事でも、時間的にはそれほど大差
はないのです。 だったら、5万の仕事は短時間で終わらせれば利益
は上がるんでしょうけど・・それが出来ない。

だって、お客様からすれば金額の多寡に関係なく大事な家ですからね。
まあ、そのうちいいこともあるでしょう。 なくてもいいや、性分ですから。

・・・というようなことはどーでもいいですね。

実は今日、仕事をしていてヘンな感情に襲われました。
こんな感情は今まで抱いたことはないのです。

で、どんな感情かというと・・その前に今日の工事はハードな被害でした。
だから、みなさん、気持ち悪かったら遠慮なくパスしてくださいね。
あらかじめこう言っておいたほうがいいかも、と思いますので。

で、まずこの写真を見てください。
お馴染みの蟻道(ぎどう)の写真です。
(以下、写真をクリックすると大きくなります)
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で、蟻道を壊したら中にシロアリ君が・・・
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下に落ちたシロアリです。 圧倒的に兵隊アリが多いのは
きっと警戒してるからでしょう。 (くちばしが茶色いのが兵隊アリです)
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以下、被害状況を見てくださいね。
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お疲れ様でした。
シロアリって酷いことするなあ~って思いました。

で、2時間後です。 最初の写真に戻ります。 
先ほど私が壊した蟻道がこうなっていました。(下の写真です)
今度はそのままの大きさでお見せしますね。
P6190142.JPG

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P6190146.JPG

わかりますか?
蟻道で「濃い茶色の部分」がありますね。 私が壊した蟻道をシロアリが
せっせと修復している部分が濃い茶色の部分です。 唾液と土を混ぜて
蟻道を作るので初めは濃い色になるわけですね。

下の写真はシロアリが、かいがいしく蟻道を補修しているシーンです。
P6190143.JPG

で、今までも何度もこういうシーンは見てきました。
それなのに今日は、そのシーンを見て私、なんともいいようのない
ヘンな気分になってしまった・・・。

かいがいしく蟻道を一生懸命に修復するシロアリの姿・・。
集団で頑張って、私が壊した蟻道を再び直そうとしている姿・・。
今までは、こういうシーンを見てもなんにも感じなかったのにね。
なんだか人間なんかよりよっぽど立派じゃないの、なんて。

・・・で、私は今日、彼らを皆殺し(駆除)にしてきました。

私の仕事は彼らを殺すことです。 いかに彼らが立派でも健気でも
家に侵入してきたシロアリは殺すこと・・・それが私の仕事ですから。

先日、BS?で見た「狩人と犬、最後の旅」という映画で主役の
狩人(ノーマン・ウィンター)がこんな意味のことを言っていました。

「狩人がいなければ、自然は無秩序になってしまう。 自分たちが
いることで、自然はバランスを保つことができるんだ」
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6365

私はどうなんだろう? 少しはバランスを保つ役割をしているのかしら?
・・・ なんてことを思いながら今日は仕事をしていました。

つまらん独り言でした。
最後までお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました。


おまけのジョークです。


      <ジョーク


70歳の老人が診療所で身体検査を受ける。 
検査が終わるとドクターが話し相手を務める。
ドクター
;「たいへん結構な状態です。 肉体的にはトップコンディション
 でしょう。 精神的に何か問題でもありますか? 神様との
 お付き合いはいかがなもんですかな?」


老人
;「え、私と神様? がっぷり四つですよ。 真の絆で結ばれて
 いますから、実に良くしてくれます。 毎晩、夜中に目がさめて
 トイレに行くんですが、神様は明かりを点けてくれるし、
 終わったら、消してくれるんです。」


これにはドクターも驚いた。 老人の細君に電話で確認してみる
;「おたくのご主人と神様との繋がりのことで伺いたいんですが。 
 夜中にご主人はトイレへ行
かれますよね。 その際、神様が
 電気を点けてくれて、終わると消してくれる、ご主人はこう言い
 切るのです。 本当ですか?」


奥さん
;「あの馬鹿が。 それは冷蔵庫でおしっこをしているってことよ!」


あはは、
それでは、みなさんごきげんよう。

 


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蟻道(ぎどう)はあるか? [蟻道]


皆さん、こんにちは。

前回は、床下の玄関~廊下付近の注意点について書きました。
今日はそれ以外の全体のチェックの仕方を書きます。

といっても、考えてみたら玄関の場合と基本的には同じです。
簡単に言えば「蟻道があるかないかを探すだけ」これに尽きます。
目が見える人なら誰だってできますよね。

ただ私たちと一般の方の違いは「経験」だけ。私たちの「経験」には
失敗もたくさん含まれています。 それともうひとつ。
それは床下の「構造」というか「造り」についての知識が多少あるだけ。

・・・ということで始めましょうか。
まず蟻道とその中のシロアリの姿をみてくださいね。
下の写真のシロアリは「白っぽい」ですね。 これ「働きアリ」です。
1 087.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

次のシロアリは頭が茶色っぽいですね。 これ「兵隊アリ」です。
(下の写真です)1 106.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

噛み付いたり刺したりはしませんから大丈夫ですよ。

気持ち悪い? でもほっておくと最悪はこんなふうになります。(下の写真です)
P1010071.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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じゃあどういうところに注意したらいいのかというと・・・

①シロアリは「狭い隙間」が大好きですから「亀裂しているとろ」やとにかく隙間は全部、よく見ましょう。(下の写真です)
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 ②それから「風がうまく回っていないところ」たとえばコーナー(角)部分です。
1 019.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 


③あと、シロアリにとって「梯子」になりそうなところです。(写真なし)
④特に浴室の土台・玄関の裏側・勝手口の裏側です。 
これらと似たようなところは全部チェックしましょう。(これは前回言いましたね)

で、稀にこういうこともあります。(下の写真です)
ヘンなのが垂れ下がっていますね。これも蟻道です。
1 133.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 


これは一発でわかりますね。
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これも・・・
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これはちょっと注意しないと見逃しやすいかしら?
1 050.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 
ついでにシロアリ以外のカビの様子もチェックしましょう。(下の2枚の写真)
白っぽいカビ(白色腐朽菌)が付いていますね。いい状態じゃないですね。A 006.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A 012.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、これは床下によくいるカマドウマ。床下の湿気が大好き。
カマドウマの数で床下の湿気の程度の目安になります。これも刺したり噛み付いたりしませんから大丈夫です。(下の写真です)
1 045.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

う~ん、ほんとはもっと詳しく書くべきなんですが床下の状況って
一軒一軒みんな違うんで説明しづらいなあ。

ほんとに基本的なことだけでした。

まとめると、やっぱり・・・

ていねいに「蟻道があるかないかを探すだけ」なんですよね。

なんだか中途半端な気分です。 そう、やっぱり「造り」の説明が
抜けてるからですね。 で、次回は「造り」の説明をします。
玄関の真下ってどうなっているか、とかですね。 そのほうが
わかりやすいかもしれませんね。

今日のジョークです。
最後までお読みいただいた皆様、ありがとうございました。


ジョーク

ドクターの診察室に現われた患者はドモリ;
「セ、セ、先生、ボクはナ、ナ、何年間もド、ド、ドモリが直らないんです。 モ、モ、もうボクはタ、タ、堪えられない! ナ、ナ、なんとかしてもらえませんか?」


ドクター;
「そうねぇ、まず一から十まで検査してみないとなんともいえないが、治療法が見つかる場合もあるよ。」

というわけで、ドクターは一連のテストを施した。 その結果;
「君のドモリの原因が分かったよ。」


患者は興奮した;
「ド、ド、どういうことだったんですか、セ、セ、先生?」


ドクター;
「君のペニスが原因だね。 無茶苦茶な話だと思うだろうが、君のペニスの大きさは尋常じゃない、つまり、約60センチもあるのだよ。  その重みが君の声帯に張り詰めた負担を与えているんだね。 普通の男ではそんなことで苦労することはないけど。」


患者;
「セ、セ、先生、ド、ド、どうしたらいいんでしょう?」


ドクター;
「そうねぇ、それを除去してもっと短いのを移植するという手は有り得るな。」


患者の即答;
「やって下さい!」


というわけで、手術が行われた。3週間後、予約通りに患者が事後診察に現われる。患者;
「先生、ドモリは治していただきました。 どう感謝申し上げた
らいいのか言葉もありません。 しかし、手術以来3週間でセックスできたのは1回だけです。 そのー、女房のやつ、新しい短めのモノが気にいらないんで す。 悩み考え抜いた結果、セックス無しの生活よりも、ドモリの方がまだ我慢できると結論をつけたんです。 前のボクのモノをツケ戻して欲しいんです が。」

ドクター;
「ダ、ダ、ダメだよ。 ト、ト、取引はト、ト、取引なんだから!」


あはは、ちょっとエッチでしたね

それではみなさん、ごきげんよう。
おやすみなさい。


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わかります? 蟻道アレコレ [蟻道]


皆さん、こんにちは。

このブログを見ていただいてる方には蟻道(ぎどう)あるいは蟻土(ぎど)
という言葉はおなじみだと思います。 
そうですね。 蟻道とはシロアリが地下から登ってくるときに必ず作る
トンネルのことですね。

なぜシロアリは蟻道を造りながら移動するのでしょう? 
そう、天敵から身を守るためですね。 
それと蟻道の中の湿度・温度を常に最適の状態にしておく必要もある
からです。 なぜならシロアリは30度以上の熱にさらされても生きて
いけないとても弱い昆虫だからです。

ですから蟻道=シロアリというふうに考えてくださいね。

で、私たちが調査をするときこの「蟻道があるかないか」というのは
最大のポイントになります。 
 
それで、今日は最近の被害写真から蟻道の写真を何枚かお見せします。 
皆さんの参考にしてくださいね。 
誰でも見つけられる簡単な写真からそうでないものまで・・・。
頭の体操、いや目の体操だと思って。 
きっと役にたつはずですから。 

それではいきます。 はじめは優しいのから・・・。 
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 DSCF0352.jpg
 DSCF0349.jpg
 DSCF0350.jpg
 
ここまでは大丈夫ですね。 
ではちょっと難しくなりますよ。さあ、わかるかな? 
下の写真には3箇所、蟻道が隠れていますよ。
 DSCF0354.jpg

 アップにしましょう。
 DSCF0368.jpg

 もうちょっとアップ。 これでどうですか?
 DSCF0369.jpg

 これには1箇所。 
 DSCF0366.jpg

 これは分かりやすいですね。
 DSCF0371.jpg

 これもわかりますね。 ドリルの穴も写っているのでわかりにくいかな?。
 
 DSCF0375.jpg

 プツプツ・・・吹き出物(蟻土)みたいなのが見えますね。
 これは内部にシロアリがいる証拠です。
 DSCF0353.jpg

 束柱(つかばしら)のてっぺんに詰まり物が・・・
 これも蟻道です。 束柱の内部にシロアリが隠れている証拠です。
 DSCF0372.jpg
 
 最後は地面に落ちてる残材です。 
 一見、なんでもない木屑みたいですね。
 DSCF0360.jpg

 でも、手前の木屑を起こしてみると裏側がボロボロ・・
 典型的な喰害です。
 DSCF0362.jpg

振ってみたら中からゾロゾロ・・・シロアリが見えますか?
残材がなぜよくないかわかりますよね。 シロアリの餌、あるいは
一時的な巣(移動巣といいます)になるからですね。
 DSCF0364.jpg

これも残材からヘンな突起が・・・蟻道の初期ですね。
このまま蟻道をなんと50~90センチ伸ばして床板裏面まで到達する
ことがあります。 そういうのを「空中蟻道」と呼びます。
 DSCF0358.jpg

実はこのような目視でも見逃すことがあります。 
さらにまったく隠れたところにあると見逃してしまいます。
で、後日クレームに。 
 
もう、そういう状況になるとシロアリとの「知恵比べ」になります。 
注意深い観察と推理力で勝負。 
単に薬剤を撒いただけでは駆除できません・・・ 

いかがでしたか? 
もし、皆さんが御自分の家の床下にもぐる機会があったら以上の
点を注意して調査してくださいね。 
シャーロック・ホームズになった気分で。 

それでは皆さん、ごきげんよう。



(4月~6月は羽アリに注意してね)
(もっと詳細を知りたかったら私のホームページを参考にしてくださいね。
全然更新していませんが・・・。http://www.niigata-boucyu.com/
 
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