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フキューの実態 [腐朽菌]

 こんにちわ。皆さん。

シロアリとかフキュー(腐朽)とか、あまり興味のなさそうな内容にも
関わらず、このブログを見ていただいている皆さん、ホントに有難うございます。

私も床下業に関わらなかったら、シロアリとかフキュー(腐朽)とかには全く
無関心だったと思います。
でも、仕事を通して次第に奥深い分野だと思うようになりました。

日本の住宅政策や建築、地球環境についていろいろ疑問が見えてきました。
そして、シロアリも興味深い昆虫ですが、それ以上に「腐朽」が、現実的に
「もっとも、住宅には脅威」だと思うようになりました。
「腐朽の実態」について、もっともっと皆さんに知っていただきたいと思うよう
になりました。

それで、とりあえず写真を見てください。
これらはつい最近の調査で撮ったものばかりです。

 

 

これらの写真は決して特殊なものではありません。程度の差はあっても、
どこの家の床下にも見られる腐朽現象です。

よく、「このごろ、廊下や台所がきしむようになったけど、シロアリかしら?
でもシロアリだったらどうしよう!消毒って高そうだし困ったわぁ!」と
一人悩んでいる奥様がいます。

私の経験では、廊下や台所がきしむ原因はシロアリよりも、この「腐朽」が
圧倒的に多いと思います。きしみ、へたり=シロアリ、では必ずしもないですよ。
案ずるより産むがやすし、です。

かといって腐朽が怖くないわけではありませんが。シロアリよりも、この腐朽が
日常的には「家を傷めているの根本原因」であることを知っていただきたいので
写真を載せました。

今日は「腐朽」に興味をもっていただきたいのでタイトルもわざと「フキュー」
にしました。

皆さん、ごきげんよう。


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家を傷める最強の原因とは? [腐朽菌]

 
皆さん、こんにちは。

今日は「家を傷める最強の原因とは?」ということで書いてみます。
私は床下業者ですから、どうしても「床下からみた家作り」という視点に
なってしまいます。

年間を通して床下で仕事をしていると、様々な発見があります。
大工さんや設備屋さんも、たまには床下を覗くでしょうが、年間を通して覗く
わけではないので、如何に床下が四季の変化によって激しく様変わりする
ものか、その実態については御存知ないと思います。

そして、私は家の寿命=土台の寿命、だと思っています。
というのは、たとえ家の各部分が傷んでも、土台さえ大丈夫なら補修も
補強工事もできるからです。ところが土台がダメだと建てかえしか手はありません。

土台は家の何十トンという荷重を支えています。
でも、床上からは見えないところなので、相当傷んで異変がおきないかぎり
注目してもらえません。土台の嘆きの声がきこえてきそうです。

以下は、そんな土台君の愚痴です。ちょっと聞いてやってくださいね。

「外壁君はいいなあ。傷んだらすぐに気づいてもらえるもんなぁ。
化粧(塗装)してもらったり、新品と交換(サイディング)してもらえるもんなぁ。
それにひきかえ、僕たちは毎日、重たい家を支えて頑張っているのに誰も
気づいてくれないんだもんなぁ」

「屋根くんだっていいよ。おかしくなったら、すぐ雨漏りするから気づいて
もらえるもの。そこへいくと僕たち土台は床板がへたったり、羽アリが出てから、
初めて親身になってもらえるだけだもんな。 昔は良かったよ、だって畳干しの
たびに注目してもらえたもの。それに昔は、床下にだってそよ風が流れて
いたんだぜ。信じられる?」

「僕たちが苦手なのは湿気とシロアリさ。 だって湿気があると、まっさきに
腐朽菌がはびこるからなぁ。 あいつは僕らの内部深くまで遠慮もしないで
侵入して来るんだ。 そして僕らの栄養を取って分解してしまう。シロアリも困るけど、
実際は腐朽菌のほうが何倍も、たちが悪いよ。 だってあいつらは目に見えない
胞子という格好で、いつの間にか僕らの中にはいってくるからな。」

・・・というわけで、土台君によれば、「家を傷める最強の原因」は、この目に見えない
胞子というかたちで土台に侵入してくる「木材腐朽菌」ということです。

土台君の嘆きが皆様に届いたでしょうか?

お粗末さまでした。
皆さん、ごきげんよう。

 (にゃんこ&みーちゃん、といいます。よろしく)

 


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