新築時にシロアリ消毒をしないで防ぐ法、その2 [シロアリ]
みなさん、こんにちは。
この間「新築時にシロアリ消毒をしないで防ぐ法」をいくつか挙げましたが、
実際の施工は大工さんがするわけですから、大工さんの認識が変わらないと
協力してもらえません。
私の家内のお父さんも大工(故人)でした。
「俺はシロアリがつくようなハンパな家は建てねぇ!」
・・・と相当の頑固者でしたが、お客様からは「住めば住むほど良くなってきて
ホントに良かった、」と感謝の声を聴いたことがあります。
家というものは、建て終わったときはまだ8割の出来で、それから3年くらい
かけて微調整して初めて完成するものだ、ともいっていました。
ある夜、そのお父さんから電話をもらいました。
聞けば自分の建てた家から羽アリが出た、といいます。
それで床下にもぐってみたけれど原因も侵入箇所もわからない。
それでお前、来い!と言うわけです。
つまり、それほど腕の立つ大工でも、シロアリには歯が立ちませんでした。
私はすぐ侵入箇所を特定しましたが・・・・これは決して私の自慢ではなく、
業種と経験が違えば当然のことです。 逆に、そのお父さんのように家を
たてることは、もちろん私にはできませんからね。
このように、私の経験では、どちらかというと「腕の立つ頑固な大工さん」ほど
シロアリを軽視する傾向があるようです。 プライドが邪魔するのかもしれま
せんね。
そして、昔の家はたしかにシロアリや腐朽には強かったのです。
その理由は・・・
-
材料の木材を伐採してから最低1年は乾かした。(風乾)→現在は
伐採して、直ぐ使う。 -
床下は吹き抜けで密閉されていなかった。→現在は基礎で密閉。
また基準法で吹き抜けは禁止。 -
「畳干し」という優れた習慣があった。→現在はなし!
下手にすると近所から好奇のまなざしを受ける。 -
その土地の家の材木は、その土地で育ったものを使った。
(調湿作用がバツグン)→現在は輸入材がほとんど。異国の風土で
育った木だから、日本の気候には耐性がない。
・・・・だから昔の家はシロアリやクサレに強かったのだと思います。
そして、私はここに「家を長持ちさせる重要な秘密」があると思っています。
なにも昔のつくりにしろ、というわけではありません。
①~④で応用できるとこはないでしょうか? ②以外は、その気になれば
できると思うのですが。 ②の対策は、私見では敷炭で充分対応できます。
これが「新築時にシロアリ消毒をしないで防ぐ法」の基本だと私は考えています。
大工さんの皆さん、もっといい方法があったら是非教えてくださいね。
ご意見お待ちしています。
皆さん、ごきげんよう。
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