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玄関周辺に注意しましょう。 [シロアリ]


皆さん、こんにちは。

「シロアリといえば浴室、」から出やすい、と考える方が多いのでは
ないでしょうか? 確かに、羽アリの発生する場所としては、浴室が圧倒的に
多いのは事実です。 それは浴室がシロアリにとって都合のいい条件を
そなえているからですね。 

つまり、暖かくて、水分があって、しかもコンクリートやタイルが外敵からも
強固に身を守ってくれる安全な場所だからです。

しかし、最近の家は浴室がほとんどユニットバスです。 ユニットバスは浴室の
下が空間になっていますからシロアリにとっては、以前より住みごこちが悪い
環境になったと思います。 

ですから、これからは玄関や勝手口、あるいは外回りのベランダ、ポーチの
コンクリートの隙間か割れ目付近から羽アリが発生する確率が高くなると
予想しています。

「羽アリの発生」を目撃したことのある方なら御存知でしょうが、羽アリの
発生時間は、数十分という短い時間です。 

しかもヤマトシロアリ(日本に一番多くいる種類)は昼間しか出てきませんから、
共稼ぎで昼間留守の場合は気づかないことが多いと思います。 
かろうじて散乱している羽根を見つければ気づく程度だと思います。 
(羽アリは出てきたら数分後に身体から羽根を落とします)
つまり、我が家にシロアリがいても発見が遅れがちになるような気がします。

そこで、浴室の次にシロアリが好む場所である「玄関」について説明したいと
思います。 まず玄関の「上がりかまち」から廊下の床下のつくりの写真を見て
ください。 この場合はコンパネを裏側から張っていますね。 
杉板あるいはブロックの場合もあります。 ここは玄関のタタキの下から地続きです。



コンパネがブロックの場合です。 ブロックの隙間に土が見えます。 
これは蟻道です。 ブロックは内部が空間ですからシロアリは侵入しやすいのです。



「コンクリートの下はシロアリの天国」だと前にもいいました。
つまり、
①タタキのコンクリートの下→②上がりかまちの押さえの枠板→
③上がりかまち→④玄関周辺の柱
 ・・・・はシロアリにとって、誰にも気づかれずに安全に侵入できる
セフテイロードみたいなコースです。(昔の玄関のタタキの素材は石灰、
土、ニガリを混ぜたものだったそうですが。)

それから玄関の「上がりかまち」の下は昔は空間が作られていました。 
これが現在のつくりは完全に塞いでいるつくりになっています。 
これはとても悪い習慣です。 みっともなくても風が入るような昔のつくりに
戻すべきだと私は思います。 これもシロアリを呼び込む大きな要因です。
 
湿気やカビの問題以前に「つくり」がシロアリを呼び込みます。

ほかに、典型的な床下からのシロアリ侵入の方法である「蟻道」(ぎどう)の
写真を何枚か貼り付けておきます。 
もしこんなものを見つけたたら要注意です。



まれに日当たりの悪い外基礎にも作る場合があります。 
外回りにイラナイモノを置くとつくられやすいですよ。 ときどき我が家の
外回りに、こんな蟻道がないかチェックをおすすめします。

今日の講義はこれで終わります、なんちゃって。

皆さん!ごきげんよう。


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りんごあめ

こんにちわ!
とても楽しく(一戸建てを持っていないので他人事?!)読ませていただいてます。
いつかは家を建てたいなーとは思っていますので、勉強になります。
家を建てる大工さん側から見たいい家と、シロアリ駆除さんから見たいい家は違うというのは興味深いです。
真剣に家に取り組んでいるハウスメーカーさんの本でも、シロアリという視点が欠如していることが多いのかもと、新たな発見がありました。
普通は被害が出るまで、シロアリのことは考えもしないのが多いのでしょうね。
TOYOさんのブログに出会えたのは、とても幸運なことだと思っています。
これからも記事を楽しみに拝見させていただきます。
それではまた♪
by りんごあめ (2007-02-12 10:39) 

toyo

コメント有難うございます。
コメントをいただくとまた書く元気が湧いてきます。
りんごあめさんのブログを見せていただいて、森茉莉女史からコミックまでのとても幅広い読書家とお見受けします。さぞ柔軟なセンスをお持ちの方という気がしました。かなりのインテリじゃないかなという気もしました。
もしかして澁澤龍彦氏なんかも守備範囲じゃないかと想像しています。
へたな文章でさぞ読みずらいでしょうが、今後とも宜しくお願いいたします。
有難うございました。
by toyo (2007-02-12 16:11) 

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