再び、なるようにしかならない？

皆さん、こんにちは。

今日はたぶん、愚痴っぽいことを書きますので、途中でつまらなかったら放棄して
くださいね。　といいますのは、先日のマルチの商品を買ったお客様のその後なん
ですが、やっぱりダメみたいです。　私は如何にその商品が、お客様の抱えている
問題（病気）には無意味か、を証明する出来る限りの資料を用意してお届けした
つもりなんですが、「マルチの人」のほうが上手みたいで説得力もあるみたいです。　

私の用意した資料には、なるべく主観は排した「科学的な根拠」のあるものだけ
選んだつもりで、だから、これを読めば客観的にも分かるはず、と思っていました。　
ところが分からないんですね。　なんでだろ？　と思い、悲しくなりました。　

まあ、そのお客様にとって「安心料」として飲むのは勝手です。　
年金暮らしで楽ではない、というので、それなりに時間をかけて資料を用意したつもり
なんですが。　余計なお世話だったかなあ、なんて思っています。　
それでいろいろ考えてしまいました。　

そのお客様も、うすうす分かってはいると思うんです。　それでも止めないというのは、
その飲料水が効くか、効かないかということは、実はそのお客様にとってはそれほど
重要なことではないかもしれないと思います。　重要なのは、マルチのセミナーで、
周りから「優しくされたい」欲求が、充足されるほうかもしれません。　
マルチに、はまる人は案外「優しくされたい」症候群？だったりするのかなあ、
なんて思います。　

そういえば、確かに私の仕事でも、お客様に「シロアリ防除の詳しい施工法」を説明しようと
すると、「あんたを信用してるから詳しい説明はいいよ。すべてお任せします」といわれることが
よくあります。　そんなときでも、私はひととうりの説明はさせてもらいますが、お客様には
どーでもいいことみたいです。　つまり、セールスではよく「商品を売る前に自分を売れ」という
鉄則があります。　あ、これはちょっと意味が違いますね。　

このお客様とは別の人ですが、やっぱりあるカルト団体にはまっている人を説得したことが、
最近あります。　こっちも見事に失敗しました。　そういえば、この人も（一人暮らし）で、
寂しそうでした。　私に言わせれば「優しくされたい」症候群？　だと思います。　
私の指摘することは分かってくれたと思いますが、それでも抜ける意志がないんですね。　
寂しさのほうが、抜けることよりもっと怖いらしいです。　

「寂しさ」っていうのは人間にとって最大の弱みかもしれませんね。　あの豊田商事の
「金の証書だけで金を騙し取るという悪質商法」で、全国的にも話題になった事件があり
ました。　あのとき全国の被害者団体が結成されましたが、ビックリすることに、何十パーセント
か忘れましたが、「私は訴えない」という人もかなりの数いたんですね。　

全財産取られても、それでも訴えない理由というのが、その豊田商事の担当社員が一緒に
風呂で背中を流してくれたり、食事をつくってくれたり、話を聞いてくれたからだといいます。　
せつない話です。　なんか、「擬似家族」っていうのが商売であるらしいですね。　おじいちゃん、
おばあちゃん、旦那・・・を「派遣」してくれるビジネスですね。　それを知ったとき私は、ここまで
きたか、と思いました。

振り返ってみれば、今回のような挫折は今まで何度も経験していました。　
凝りもせず同じ挫折を繰り返している自分ってなんだろう？　と思います。　
おせっかいなんでしょう、たぶん。　
「それでも僕は」じゃないけど、これからも挫折するんだろうなって思います。　
「なるようにしかならない」のを承知のうえで、「それでも僕は」でいこうって思います。　

つまらなかったと思います。　ここまで読んでいただいた皆さん、有難うございます。

皆さん、ごきげんよう。