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善良なる市民と7人の侍 [雑感]


皆さん、今日は。

暴論かもしれません。 顰蹙を買うかもしれません。 
前にも「明るく元気で腹黒い~」とか「MRマリックと霊感商法~」や
「進化した催眠商法~」
とかで悪質商法についての経験を書きました。 
そして、私は私なりに精一杯、騙されそうな人を擁護してきたつもりです。 
しかし、正直言うと、いくら頑張っても虚しい気持ちになることがあります。

たとえば、私のあるお客様は、最初は某ユニットバスを売る会社に
あやうく騙されそうになって契約してしまいました。 
その会社の営業マンに「浴室の土台が腐ってもうダメだ」と言われたそう
です。 しかも、その半年前に私がシロアリ工事で床下の土台が大丈夫
なのはお話していたのにも関わらずです。 
その営業マンは床下にもぐりもせずそういったそうです。 幸い翌日の朝、
私に連絡をくれたので、私はすぐ消費者センターと連携して解約させました。 

ところが、しばらくすると今度は催眠業者から高価な外国製掃除機を
買わされました。 これもクーリングオフを使って返品させました。 
更に次はマイナスイオンが出るとかいう布団です。 業者が上手といえば
それまでですが、そのたびに私に、なんとかして!と電話をくれます。 
正直、疲れます。  

暴論かもしれませんが、私の経験では「騙されやすい人」は何度注意しても
同じ失敗をくりかえすことが多いように思います。 つまり、失敗から「学習」
しないのです。 騙された人は消費者センターへ駆け込み、なんとかしてよ、
と泣きつきます。 こういった場合、マスコミは「悪質業者VS善良なる市民」
という図式で報道します。

それが間違っているというつもりはありません。 しかし騙されるほうにも
また問題はなかったといえるでしょうか? 
もちろん騙すほうが悪いに決まっています。 しかし騙されるほうも、では
100%善良だったといえるでしょうか? 善良の陰にエゴが隠れていない
でしょうか?

けしからんことを言い始めたぞと、お思いかもしれません。

「善良なる市民」ということばで、私は二つの昔の映画を連想します。 
ゲーリー・クーパー主演の西部劇「真昼の決闘」と、黒澤明監督の「7人の侍」
です。 どちらも名作です。 そして、前者の場合は、市民をならず者から守る
ために保安官が、後者は農民を野盗の集団から守るために7人の侍が戦います。

「真昼の決闘」では、G・クーパー扮する保安官が、別の町に赴任する直前に
ならず者集団のガンマンが「お礼参り」に帰ってくるという設定です。 
保安官はその町での任期が終わったので、ほっておいても責任はないのです。 
しかし彼は戦うことを決意します。 そして、市民に必死に協力者を募ります。 
しかし市民は怖がって拒否するばかりです。 

やむなく保安官は単身で、5~6人のガンマンと戦うことになります。 
ラストはたしか、傷を負いながらもガンマンを倒した保安官が町を去ってゆく
シーンだったように記憶しています。 市民に冷たい一瞥を投げつけながら・・・。

7人の侍は、毎年、収穫時期に食料を強奪にくる野武士の一団から村を
守ってくれと農民から懇願された7人の侍が主役です。 
報酬はただ食事が保障されるだけです。 7人の侍は命をかけて農民を守り、
そして壮絶に死んでいきます。 その中で、私の印象に残っているシーンが
あります。 
7人の侍達には、もう収穫物がほとんどないと言っておきながら、せっぱつまる
と農民は食べ物をどこからか出してくるシーンです。 実は農民は、けっこう
米など食べ物は隠しもっていたのです。 私は、7人の侍がほとんど無報酬で
命をかけているのにズルイなあと思いました。  

しかし、見方を変えれば、これは長年、収穫時に野盗に強奪され続けてきた
農民の「生きるための知恵」ともいえます。 

なぜでしょうか? 私は「善良なる市民」というと、いつもこの二つの映画を
思い出します。 善良なる市民や農民にも「悪」が潜んでいると言いたいの
でしょうか? 

また以前、悪質サラ金業者をルポしたTV番組を見たときの業者の台詞
「貸すも地獄、借りるも地獄だ!」もキョーレツでした。 また、あるヤクザが
「素人ほど性質の悪い人種はいない」と言っていたのを思い出しました。

これはちゃんと確認したわけではありませんが、つい最近、「アウシュヴィッツで
生き残ったのはずるいヤツばかりだった」という文を読みました。 
(でもこれは未確認情報です。) それでも、私は妙に納得してしまいました。

私は苛立っているのでしょうか? 偉そうなことをいうつもりはありません。 
また、自分を7人の侍や保安官になぞらえているつもりも勿論ありません。 
私の言いたいことはただひとつ、悪質商法に対抗するには「無知」ではダメ
ということです。 ときに「無知」は「悪」になるということです。 
もっと言えば、善良=無知=無責任=悪 にもなる場合があるということです。 

「だって、知らなかったんだも~ん」ではダメということです。 
無知を盾にして「何とかして欲しい!」という態度は、ある意味エゴとはいえ
ないでしょうか? 善良なる市民とは一体何でしょうか? そんなのどこにも
いやしないと思います。 明らかな身体あるいは精神障害者と、子どもたち
以外には・・・・・。 

やっぱり私は今日は機嫌が悪いみたいです。 文章の組み立てもメチャクチャ
ですね。 途中から論点が狂ってしまいました。 もっと熟考して書くべきでした。 
皆さん、すみません。 もし暗い気持ちにさせたらごめんなさいね。

それでは、ごきげんよう。

 (加茂市の鯉のぼりです。ちょっと遅くなりましたが)

 

 羽アリの時期が終わるまでシロアリについて、もしわからないことが
ありましたら下記へどうぞ。 他意はありません。 

 



もっと詳しい情報が必要でしたら私のホームページも参考にしてくださいね。  http://www.niigata-boucyu.com です。 
それでも判断できなかったら下記へメールしてください。 
shiroari@fc5.so-net.ne.jp  です
このブログのコメントからでもけっこうです。 私は新潟県人ですので実際の
施工は、新潟県以外には対応できませんが、アドバイスだけは精一杯させて
いただきます。 羽アリの時期が終わるまでは載せておきますので、遠慮な
くどうぞ。

 


     
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