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地震とシロアリと腐朽について。その2・地震後の床下 [シロアリ]


皆さん、こんにちは。

最近、全国各地で地震が頻発しているようです。
私達の新潟県は地震と縁?があるようで度々大きな地震に見舞われて
います。 幸運にも私の住んでいる近辺は大きな被害からまぬかれて
います。

でも、倒壊したり家屋が傾くまでの被害はなくても、床下の状況は確実に
変化しています。 「かなり揺れたけど、うちはお陰様で被害はありません
でした。」といっても「かなりの揺れ」を経験したら一度床下のチェックだけ
はしておいたほうが無難です。 

それで今日は「床下での地震の影響」を撮った写真をお見せします。 
といっても倒壊した家屋の床下写真ではなくて、「倒壊しなかった床下」の
写真です。 3年前の地震のときに定期点検でお邪魔したときのものです。

初めに室内の壁の写真を見てください。 壁に亀裂がありますね。 

倒壊や傾いた家屋と比べれば地震の被害としては軽いほうですね。
(といっても壁の補修は必要ですね。) 

では、床上がこの程度の場合、床下はどうなっているか見てみましょう。

 

「束柱」が傾いているのがわかると思います。 
土台は影響を受けていません。 しかし、「軽い揺れ」でも、これが
二度三度と続くと「束柱」がはずれる可能性はあります。 
家自体に影響はなくても、床板がたわんだり凸凹になったり、
そのために家具が多少傾いたり、歩くたびに違和感を感じる・・・
といったことは日常的に起こる可能性はあります。 

実際に違和感を感じるから床下を見て、という依頼もありました。 
「どこがおかしいんですか?」とお聞きしても「それがよくわからない
のよ。でも地震以来なんかヘンな感じがして・・・」という依頼です。
そんなときは大抵床下が写真のような状態になっています。 

ですから地震に遭遇したら「目に見える被害がなくて、なんともなくても」
床下の状態は一度チェックしておいてくださいね。 
「蟻の一穴」?といいます。 小さな異変が大きな被害を呼び込む
こともありますからね。 
(ちなみに写真のような状態なら簡単に修正できます。 
 費用もほとんどかかりません。)

参考になったでしょうか? それでは皆さん、ごきげんよう。


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コメント 5

たいせい

 貴重な事例の紹介ありがとうございました。
 正に被災地でなければ撮れない写真、toyoさんの面目躍如と言った感想を受けました。
 機会があったら(次に地震について書くとき)、是非私のBLOGでも紹介させていただきたいと思いました。
by たいせい (2007-09-03 09:24) 

てやんで大工

 今晩は、初めてコメントします。
toyoさんの写真の建物の着工年度が分かれば教えてください。
しかし、地域により床束の施工がさまざまですね!
私の地域では根がらみ貫が有無関係なく束の上側にびんた(4分の1残す)をつけてました。
 でも、基礎がベタ基礎(12、3年前からはボルトで引っ張っていましたし、5、6年前より鋼製束等に代わっています。
by てやんで大工 (2007-09-03 21:14) 

toyo

てやんで大工様

コメントありがとうございます。
大体15~20年くらいの築年数だと思います。
最近は、おっしゃるとおり鋼製束等が増えてきているようですが、
私のお付き合いしている大工さんはほとんど在来工法なので
束柱もまだまだ木が多いです。シロアリや腐朽のことを考えたら
鋼製束等のほうがいいんでしょうね。ありがとうございました。
by toyo (2007-09-04 20:46) 

こう

束柱がかなり傾いているので、びっくりしました。
でも、簡単に少額で修理できると知って安心しました。
何かあったときに点検することは、とても大事なんですね。
by こう (2007-09-08 23:34) 

toyo

こう様
コメントありがとうございます。
もし写真のようになったら、ホームセンターで耐震金具がいろいろ売っていますから適当なものを自分で取り付けることも簡単です。
もっともプロに頼んでも日当が+されるくらいで数万円以内で補強できるはずです。ただし、この際、悪質業者にひっかかると請求をされる可能性もあります。それだけは注意してくださいね。
by toyo (2007-09-09 10:44) 

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