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私はニンニクが嫌いです。 [つまらない]


皆さん、こんにちは。

私の父は今年94歳です。 元気です。 自分のことは自分でできます。
感謝しています。 でも私にとっては父と一緒にいて「苦行の時間」があります。 
それは定期的な診察で病院に行くときの「車の中での時間」です。 
「苦行」です。 私にとっては。 

どういうことかというと、父は大のニンニク好きだからです。 
もう食べるもの全てにニンニクを入れて料理するから身体全体からニンニク臭が
プンプン。
(ちなみに父は朝は早くから起きて朝飯は自分で好きなものを作っています。)
おそらく「ニンニク健康法」かなにかの情報でニンニクは身体にいいと信じ込んで
いるからでしょう。

だから病院に行くときは車内の空気がニンニク臭で充満! 
片道30分往復で約1時間、私はニンニク臭をおもいっきり!嗅ぐことになります。 
窓を少し開けても効果はありません。 私にとっては大の「公害」です。 

だからといって私は父に文句をいうつもりは毛頭ありません。 なぜなら父は
ニンニクが大好きで、そしてそれは父の「自由」だからです。 当たり前ですね。 
「好き嫌いはあくまで個人の自由」だからです。 

で、このニンニクをタバコと置き換えてみてください。 クサヤと置き換えてみて
ください。 酒と置き換えてみてください。 たしかにタバコは煙で周りの人に
迷惑をかけるのはよくありません。 しかし、「好き嫌いはあくまで個人の自由」
です。 法律・条令云々とは別のことです。 

もし、ニンニクを法律で禁じたり、ヒステリックに批判したら異常だと思います
よね。 ところがタバコに関しては異常とは思わない人が多いようです。 
これが危険なのだと私は思っています。 好き嫌いや趣味嗜好という小さなこと
でもこれは法律や条例が介入すべきことではないのです。 

しかし「それが大多数の人にとって都合がよければ」社会的な介入があっても
誰も文句をいいません。 かってのハンセン氏病の患者の皆さんについては
どうだったでしょう。 空気感染しない病気であることがわかってもなお隔離政策は
「大多数の人にとって都合がよかった」ので基本的な人権が侵されているのに
多くの人は気づかず黙認しました。 それは差別することと一緒です。 

そして、それがじわじわ拡大していってはじめて気づくのです。 
気づいたときは歯止めがかけようがない状況になっています。 
それが怖いのです。 
ヒットラーが登場したときドイツ国民の多くの人はヒットラーが国民を幸せにして
くれると思ったでしょうね。 だから支持したはずです。 「魔女狩り」しかりです。 
そういう状況は大体国中が集団ヒステリー状態になっている時だと思います。 
現代は違うでしょ、と、もし思われるならそれこそ危険と私は思います。

たかがタバコになんとおおげさな!あるいはこじ付けだ!巧妙ないい訳!だ
等いろんな異論もあると思います。 でも悪魔はいつの時代も天使の顔をして
やってきます。 いつのまにか誰もが気づかないうちに・・・。 気づいたときは
遅いのです。 歴史がそれを証明していると思いませんか? 
ほんとはタバコなんてドーデもいいのです。 

「もはや、酒を飲む、飲まない、タバコを吸う、吸わないではなく、われわれを
これまで律してきた倫理・道徳に対して、徹底的に批判を加えねばならない
時期に立ち至っているのである」
植島啓司(快楽は悪か・朝日文庫)

 ・・・・・と、今回はちょっとおだやかな書き方をしたつもりですが、やっぱり
「負け犬の遠吠え」に思われるかなあ・・・。 あるいは奇人変人かもね。 
もうこの話題はこれっきりにしよう。 

皆さん、ごきげんよう。


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toyo

たいせい様
NICEありがとうございます。
たいせい様みたいにもっとユーモアをもって書ければいいのになあ~と思っています。私のはどうも堅い文になりがちです。実は先日のたいせい様のタバコについての文に触発されて書いてみたんですよ。ありがとうございました。
by toyo (2007-10-03 23:22) 

こう

ヒットラーが出てくるとは思いませんでした。
タバコの煙は、実際に煙いので嫌がられても仕方がないですね。
うまく分煙できているところは、問題が発生していないようです。
by こう (2007-10-06 22:36) 

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