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エッ!こんなところにシロアリが! [シロアリ]


皆さん、こんにちは。

今、工事している写真を見てくださいね。
というのは、皆さんにとってもこの事例はけっこう参考になるかな、
と思ったからです。 今の時期はシロアリに関心のある人はほとんど
いないと思います。 だって羽アリも出る時期じゃないですしね。

「今回、シロアリに気づいたきっかけは何ですか?」
と、お客様にお聞きしたら、たまたま襖の張替えをリフォーム屋さんに
頼もうと思って偶然、床の間の柱を見たらヘンな穴が開いていたのを
見つけたのがキッカケだったそうです。 押してみたらかすかに凹んだ
感じがして、もしや!と思ったのだそうです。
 
いやー!よく気づいたなぁ!と思いました。 
ほんとに見逃しやすい「小さな穴」だったからです。

まずはその穴をみてくださいね。 
そして、皆さんの家の柱にもこんな穴が開いていないか一度チェックして
みてくださいね。

 パッと見てもなんともないように見えますよね。
 
 で、アップにすると・・・

 ほんとに小さな穴ですね。
 
 で、この下は・・・

こうなっていました。 大引きが空洞化していました。 
奥に見えるローソク束の上が床の間の柱の真下になります。 
ふつうはここに蟻道があるのですがなぜか見つかりません。
 

実は手前の束柱から登って横に移動して、それから柱に登っていました。
向かって左側の束柱から侵入して(蟻道が見えますか?ちょっとわかりにくい
ですね)大引きを通って、右の「床の間の柱」の真下から上へ登っていました。

 で、薬剤を束柱に注入したら・・・・

 穿孔した穴からゾロゾロ出てきました。






 
 例によって気持ち悪い思いをさせてごめんなさいね。
 
幸い大引きの強度は大丈夫でした。 
でも垂木は完全に空洞化していました。


 たぶん、発見がもう半年~1年くらい遅れていたら、大引きの交換も
必要になっていたかもしれません。 その意味では不幸中の幸いでした。

ほんのちょっとした「小さな異変」を見逃さなかったのが幸いしました。 
最近はこのように・・・
「柱がちょっとヘン?」
「敷居がちょっとおかしい?」
「畳のへりがちょっとおかしい?」
 ・・・ということで気づく場合が多いようです。
 
皆さん、前にも書きましたが、シロアリは春だけの虫ではありません。 
どうぞこの柱を参考にして、ご自宅にも「小さな異変」が起きていないか
チェックしてみてくださいね。

それでは皆さん、ごきげんよう。




 


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コメント 3

たいせい

 柱の小さな穴、私だったら見逃してしまいそうです。
 また、それがよく見える側で発見が早くて良かったですね。
 こういう事例を見てしまうと、壁はやはり真壁でないといけないような気がしてきます。
 隠ししてしまったのでは、発見のしようがありませんね...。

PS.
 集成材でもやはり同じようにシロアリは登ってきますか?
 その場合は、接着剤で仕切られた一つずつの木材の区画を、それぞれ登ってくるのでしょうか?
by たいせい (2007-10-30 10:44) 

toyo

PS.
 集成材でもやはり同じようにシロアリは登ってきますか?
 その場合は、接着剤で仕切られた一つずつの木材の区画を、それぞれ登ってくるのでしょうか?

>集製材は「柔らかい木」が多いのではないでしょうか?すると無垢の木よりも登ってくる気がします。登り方はもうランダムで予想もつかないというのが正直な気持ちです。前にも書きましたが、シロアリは「樹種」よりも「硬いか柔らかいか」で木を選ぶようですから。でもこんなちっちゃな穴をみつけろといっても無理かもしれませんね。コメントありがとうございました。
by toyo (2007-10-30 11:58) 

toyo

PS
私も真壁のほうが断然好きです。
柱も呼吸できますしね。以前大工さんから聞いた話ですが、住宅展示場の解体に関わったときわずか建ててから5年くらいなのにクロス壁をはがしたら内部がカビで真っ黒になっていたとビックリしていました。当然柱もカビだらけだったそうです。見た目はなんともなく見えても結露って凄いね、と言っていました。
by toyo (2007-10-31 10:26) 

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