SSブログ

決めつけ・・など。 [雑感]


みなさん、こんにちは。

今日はどーでもいい話なので、お時間があったらお付き
合いください。

ライオン他 065.jpg

ときどきこんなことがあります。
たとえば、リフォーム工事の途中で、シロアリらしい気配
がするので、床下調査の依頼があったとします。

で、現場へ伺うと、そこには当然、作業中の大工さんなど
職人さんがいます。 で、挨拶して、さっそく現場を見せて
もらうと・・・

ああ、これは腐朽とシロアリの同時進行だ・・・と、私が診
断しても・・

  • 「これは腐れだ。 シロアリじゃあないな!」
と大工さんは自信たっぷり。

逆に、腐朽だけでシロアリの被害はない・・と私が診断した
ら、大工さんは・・
  • 「これはシロアリだ!間違いない!」と断定。


あー、参ったなあ~。
ここまで、お客様の目の前で自信たっぷりに断定されちゃうと
否定しづらいな(笑) 大工さんのメンツもあるし。

シロアリと腐朽は同時進行する場合もよくありますからね。
ちょっと間違いやすいシーンがあるのはたしか。

ライオン他 062.jpg

で、お客様のいないところで、大工さんには説明はするの
ですが、それでもわかってもらえないと、私としてはもう為す
術なし(笑)

しまいにアホくさくなって・・ああ、そうですか、じゃあそういう
ことで、と早々においとまします。 
しかしねえ、後の被害が心配。 だって、数年後に最終的
に出費が増すのはお客さんですからね。

ライオン他 063.jpg

そういえば先日、こういうことがありました。
某建設屋さんから・・・
「浴室をリフォームするんだけど、お客様の話では最近
大量の羽アリが出たというんだ。 もうシロアリに間違い
ないから外壁を剥がしたら駆除してくれ・・」

云々・・。

う~ん、ありがたい話だけど、これってシロアリとは違うかも?
でも、向こうは完璧にシロアリと思い込んでいる様子。
(そう思ったのは、時期的に辻褄が合わないからですが)

で、実際に大工さんが剥がすときに、同行して調査したら
案の定です。 
「これって、シロアリじゃあないですよ。 ふつうのアリの
羽蟻です。 蟻道もシロアリの蟻道じゃあないですよ。 
それでも駆除するかどうか、お客様に聞いてください。」
と、建設屋さんに電話。 
で、結局、なにもしないことに。

(下の写真がそのときのものです。前にもお見せしました) 
 ふつうのアリの蟻道 005.jpg ふつうのアリの蟻道 004.jpg
ふつうのアリの蟻道 002.jpg


まあ、お客様も建設屋さんも100%シロアリと思い込んでいた
ので、言われたとおりに黙って駆除しちゃえばそれでもよかったん
ですけど(笑)

こういうふうな「決めつけ」に会うことがたまにあります。

ライオン他 069.jpg

最近も床下換気扇について、某建築屋さんから知ったふうな
反論をいただきました。 まあ理屈では、ご最もなんだけど
この人、一度も床下にもぐったことないな・・・と感じました。 

だって、もぐればすぐに分かることがまるで解っていないからです。 
あ、そういう人はもぐってもわかろうとしないかも。 
だって、自説を曲げる痛みを感じるくらいなら屁理屈にすがった
ほうが楽ですから。 おー、嫌味な言い方(笑)

ライオン他 067.jpg

たしかにねえ、大工さん&設計士さんVSシロアリ屋では
もう勝ち目はないです(笑) だって、ステイタスが段違い。
一般的に、お客様の信用度からすれば、シロアリ屋は
たぶん最下位でしょうね。 

大工さん、設計士さんからすればきっと「シロアリ屋風情
が生意気なことを・・・」かな。
シロアリ業界には悪徳業者もいるしね。 
まあそう思われても仕方ないです(笑)

あ、これは愚痴でも自分を卑下しているのでもないです。
そんなことは先刻、私の中では織り込み済みですから。
私は私の道を行くだけ。

ライオン他 066.jpg

・・と、設計士さんや大工さんを否定するようなことを
書いちゃったけど、ほとんどの大工さんや設計士さんは、
私の言うことを尊重して任せてくれます。 というか、そう
いうわからず屋さんとはこっちもお付き合いを敬遠してい
ますから。

えーと、じゃあ何が言いたいんだろう?私は(笑)

よーするに、だれだって自説の間違いを指摘されるのは
嫌なもんですよね。 でも、認めないと次のステージに進め
ないのも確か。 なら、認めるべきですよね。 自分のため
にも。

ライオン他 064.jpg

私の場合で言えば・・・・
シロアリは湿気の程度に比例して床下にいる・・という説が
ふつうですよね。 
ところが、調査の結果、カラカラに乾燥した床下にもシロアリ
がいることはあります。
アレー!これはセオリーどおりじゃあないぞ!

また、過度の湿気のある家には、なぜかシロアリはいない
場合が多いのです。 
アレー!これもセオリーどおりじゃあないぞ!

・・・と、思っても事実は事実。 これは嫌でも認めざるを得ない・・
ということかしら。

さあ、困った。 大したテーマも考えないで書き始めたので、
最後をどう
まとめていいかわからない(笑)あー、仕方ない・・・
  • 「決め付けはよくないですよ」
・・ということにでもしておきましょうか(笑)
ということで終わります。

ちなみに、今日使った写真は全部「腐朽」の写真です。
シロアリに関係ある写真は一枚も使っていません。
でも、これらを「シロアリ被害状態」
写真です・・と言ったら
一般の人なら信じ込んでしまいそうなのも何枚かありますね。 

まあ、だから大工さんや設計士さんが間違っても仕方ない・・・
ことはないですよね。 だって責任がありますもの。

最後までお付き合いいただいてありがとうございます。
それではごきげんよう。 
皆さんにいいことがありますように。


ジョーク

年配の婦人に付き添われた魅力的な若い女性が診察室に現れる。
若い女性;「診ていただきたいのですが。」

ドクター;「どうぞどうぞ。 カーテンの向こうで衣服を脱いでください。」

若い女性;「いいえ、私ではないんです。 ここにいる叔母なんですが。」

ドクター;「わかりました。 奥さん、舌を出してください。」



nice!(33)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:住宅

nice! 33

コメント 9

sugar

防除士の方の仕事は目に見えないので評価され
難いですよね~

床下で汗ダクになりながらシロアリと格闘されているのに・・・

作業中の映像をビデオに撮影して見せてやりたい
ですね

by sugar (2010-08-20 20:33) 

ねりね

9時のNHKニュースでワープロ専門に修理を引き受けている一人親方な電気修理店をレポートしていました。

歳をとってからやっとのことで覚えた専用ワープロ機も、すでにメーカーで修理を断られるようになった。パソコンのワープロ機能を覚える気力はない。修理してくれると聞いて全国から故障したワープロが送られてきて、一日も早く使えるようにしてやろうと奮闘している若くはない店主の姿が嬉しかったです。直してもらったのが嬉しいという気持ちからは、自分を不安や不快から安心と快適にしてくれたひとがこの世にいるのだ、という嬉しさと感謝の気持ちが生まれるでしょうねぇ。

液晶表示のデジタル腕時計の出現が、時計修理職人の仕事を奪ったというのは確かですけど、昔の時計を修理する職人も、ちゃんと存在するし、若い人がその仕事に就くために修行しているのも事実。
求めるひとがいるかぎり、求められるひとはいなくならない。

シロアリで財産(家)を減らす・失う恐怖感が先に立つから(恐怖感をセールスにしている印象を持たれて)わかりにくいけど、シロアリ駆除の仕事は、不安の解消で暮らしの快適さを求めるひとがいるから存在している仕事ですね。
でも、どうればシロアリ被害から逃れられるか?を説いて廻った結果、シロアリ被害が激減して収入が減る、なんてことになると、虫歯予防啓蒙活動が功を奏した結果、虫歯の子供が減って仕事も減った歯科医院のようになってしまうかも。(笑)
by ねりね (2010-08-21 01:40) 

toyo

sugar様

ありがとうございます。好意的に受け取っていただいて感謝します。
まあ、でも厳密に言うとシロアリ業界もその「誤解」を上手く「利用」してきた面もあると思っています。そういう、志の低い者が(私も含めて)今の状況を作ってきたのだと思っています。でも、ほんとにこれじゃあダメなんですよね。継続こそ力・・の言葉を信じてなんとか発信は続けなくては・・と最近、思い直しました。
これからもお付き合い、よろしくお願い致します。
sugar様にいいことがいっぱいありますように。
ありがとうございました。

by toyo (2010-08-21 03:18) 

まこ爺

本当に大変なお仕事ですねぇ~
でも、シロアリで困っている方にとってはスパーマンですからね
(^O^)/
お仕事頑張ってください
by まこ爺 (2010-08-21 20:14) 

yanasan

親方の言う事は“絶対に間違いない”なんて言われて、否定出来ない時代もありましたね!・・・・
by yanasan (2010-08-21 22:53) 

toyo

ねりね様

いつもお付き合いいただいてありがとうございます。

>でも、どうればシロアリ被害から逃れられるか?を説いて廻った結果、シロアリ被害が激減して収入が減る、なんてことになると、虫歯予防啓蒙活動が功を奏した結果、虫歯の子供が減って仕事も減った歯科医院のようになってしまうかも。

あはは、おっしゃるとおりですよね。
でも私はそれでもいいと思っています。そうなったら別の仕事を探すだけですから。まあ、でもそうはならないでしょうね。ほんとは公的機関でシロアリ防除をやればいいと思っています。そうすれば詐欺的な被害もなくなるでしょうね。

>(恐怖感をセールスにしている印象を持たれて)
これ、図星なんですよね。実際、そうだと思います。恐怖ビジネスって
簡単にすごく儲かるんですよね。だから、そこに詐欺的要素が入りやすい・・だから矜持が必要なんですが、人間て、ほんと弱いですから儲けに抗うことって難しい・・気がしてます。

最後の砦は良心ということになりそうですが、どうなんでしょうね?
良心は先天的なものなのか?後天的なものなのか?どっちなんでしょう?最近のいろんな殺伐とした事件をみていると後天的なものという気もしてきます。

あー、脱線しました。私の中にも悪魔と天使がいつもケンカしています。今のところは天使が優勢ですが、絶対ではない(笑)
あー、また・・くだらんことを書きました。ごめんなさい。これ以上書くとますます脱線しそうなのでこのへんで(笑)

ねりね様にいいことがいっぱいありますように。
いつもコメントありがとうございます。

by toyo (2010-08-21 23:36) 

toyo

yanasan 様

そうですね。職人の世界は縦社会が多いですからね。
もう親方は絶対君主ですよね。まあいい面もあれば弊害も
あるかも・・ですね。いずれにせよ柔軟な見方ができないと
ダメになりますよね。・・と、自分のことは棚にあげて(笑)
いつもコメント、ありがとうございます。
外仕事、お互い大変ですが、お身体ご自愛くださるように。
そしてyanasan 様にいいことがありますように。

by toyo (2010-08-21 23:42) 

bamboosora

「自説を曲げる痛みを感じるくらいなら屁理屈にすがったほうが楽。」
これって、自分が中古の一戸建てを購入してみて、本当に痛感してます。
自分たちのミスを認めないどころか、完全にお客さんであるこちらに対して
上から目線ですもんね。
by bamboosora (2010-08-22 01:43) 

toyo

bamboosora 様

コメント、ありがとうございます。
そうですか、そういう苦い経験をされたのですね。
お察しいたします。大手ハウスメーカーだったのかしら?
「売る」ことには長けていてもその後のアフターというかフォロウがダメな会社って多い気がしてます。
で、彼等は「意外と知らない」のに知ったかぶりする傾向がある・・ような気もします。プライドが邪魔をするのかなあ?
くだらないプライドにしがみつく人って偽物ですよね。
ほっておいても、そのうち自滅すると思います。
そう思って許してあげましょう・・って、無理かしら(笑)
勝手なことを書きました。ごめんなさい。
bamboosora 様にいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2010-08-22 23:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。