涙が先?悲しみが先? [つまらない]
みなさん、こんにちは。
今日もちょっとヘンなことを書いてみます。
みなさんはどう思われるかしら?
テーマは、悲しいからと言って涙が出るわけじゃあない
・・ということ。 ヘンなテーマですね(笑)
かなり昔のことですが、ガロという漫画雑誌がありました。
作者は忘れたのですが、今でも覚えているマンガがあります。
こういうストーリーでした。
時代劇マンガで・・とても仲の良い数人の若侍がいました。
その一人が亡くなって、通夜の席で仲間のみんなは親友の
死を悼んで号泣しているのに、主人公は涙がまったく出ない
のです。 通夜の帰り道、主人公はそのことで悩みに悩む。
大の親友が亡くなったというのに、友達はみんな泣いている
というのに・・何故か自分は涙が一滴も出ない・・。
なんて自分は薄情者なんだろうと、猛烈に自分を責めて
責めて責めまくって結局、自殺する話だったようです。
そのマンガを今でも覚えているのは、私にもそれに似た経験が
あったからだと思う。 でも、仔細に自分の感情を調べてみると、
それが不自然なことだとは私には思えないのです。
というのは・・まあ私だけかもしれないけど。
具体的に言うとこういう経験が有ります。
自分にとって、とても衝撃的な事件(親友が死んだとか・・)が
あったときに、私はこんな反応をしたことがありました。
- まず第一の反応としていきなり目から水が出ました。
水とは涙のことですが自分的には涙というより文字通りの
「水」という感覚です。
だから「アレッ?俺の目から水が出てる!なぜなんだ?」
とビックリするわけです。 その理由がわからないから。 - 次に、「ああ、俺は悲しいのかも?」と初めて意識する。
で、意識した瞬間にドバーッと「悲しみの感情」が押し
寄せる。
それ以来、私は人間は悲しいから泣くのではなく、泣くから
悲しくなるんだ・・と思うようになりました。
つまり、感情は涙よりも遅れてやってくる。 涙が先です。
ということは、人間の心の深層は自分でもわからないもの。
もしかして、心の中身はとても柔らかいボールに包まれた
精密機械・・のようなものではないだろうか?
その柔らかいボールに日々、外側からいろんな情報が衝撃
としてぶつかってくる。 そのたびに、柔らかいボールは凹む。
中の精密機械もバランスも崩れる。 でも、すぐに中の精密
機械は修復態勢に入る。
そのボールを凸に修復するときに現象として涙が出る作用が
起こるのではないか?
だって、ボールが凹んだままだと、心も歪んでしまうから。
その精密機械の中で何が起こっているかはわからない。
それは謎。
だから、私には心とは「柔らかいボールにくるまれた精密
機械」のようなイメージがあります。
だから、泣きたいときは思いっきり泣けばいい。
嬉しい時は思いっきり喜べばいいと思いました。
でないと柔らかいボールの中のバランスが壊れてしまうから。
ボールが凹んだままでは精神疾患?になるから。
以上が昔、私が考えたこと。 この考え、ヘンかしら?
それからもうひとつ。
私も無二の親友を亡くしたことがありますが、そのときに悲し
かったのだろうか?と考えると、どうも違う気がします。
いや悲しかったのですが、その悲しみの中身が違う・・というか。
私は「友の死を、友のために悲しんだ」と思っていたけど、
よくよく考えるとそうではないらしい。 てっきり相手のために
泣いた・・と思っていたけど、実は自分のために泣いたようです。
「無二の親友を失った自分が可哀想」だからというか。
もう、その親友とは二度と会えなくなった自分って、なんて
可哀想なヤツなんだ・・と思ったからのようなのです。
自己憐憫? こういう捉え方っておかしいかしら?
でも、そうでないとは言い切れない気がします。
そのとき、ああ、自分って徹底して骨の髄までエゴイスト
なんだなあ~と思いました。
まあこれは私だけかもしれないけど。 どうなんだろう?
ふだんは、自分のことは自分が一番よくわかる・・と思い
がちだけど実は、自分ほどわからないものはない・・
のが真相じゃあないかしら。
・・と、なんだか昔、考えたことを思い出しました。
そして、如何に自分の考えが昔からちっとも進歩して
いないかが、よーくわかりました(笑)
前回、今回と自分の心のことばかり書いてしまいました。
自分でもバランスが崩れているかなあ~と不安です。
もう、ヘンな話はこれっきりにして次回からはまたアホな
自分に戻ります(笑)
駄文に最後までお付き合いいただいて心から感謝します。
それでは、みなさんにいいことがありますように。
ありがとうございました。
<ジョーク>
警官を捜し求めて、いたいけな少年が街中を走り回っている。
やっと見つけて訴えた;
「お巡りさん、ボクと一緒にバーに来てください。お父さんが喧嘩に
巻き込まれているんです。」
警官は少年の案内でバーに駆けつけた。
三人の男が乱闘中で、信じられないほどの戦い振り。しばし観戦して
いた警官が少年に訊く;
「さーてと、どれが君のお父さんなんだい?」
警官を見上げた少年は戸惑ってしまう;
「それがねぇお巡りさん、ボク、分からないんだよ。そのことで三人が
喧嘩しているんだ。」
泣いていることで、「自分は今悲しいんだ」と、わかることがあります。
悲しんでいる自分を慰める為に、また泣くこともわかります。
悲しいから泣くのではないこともわかります。
悲しくても、寂しくても涙は出ないことがあります。
強い悲しみはかえって涙は出ないようです。
葬式が端的ですが、みんなで悲しもうじゃないか。の式典です。
葬式は亡くなった方の為ではなく、残された遺族ではなく、「周りの人たち」の為にあります。だから、「人並みの葬式を出さないとみっともない」となります。葬式では悲しんでいる「ふり」をしなければなりません。坊主と葬儀屋と料理屋他の売上に協力する為に行なうことは、通夜、葬式、戒名などには個人的に反対です。
「レフト アローン」毎日聞いています。リードの音が、ぎりぎり飛びそうで飛ばないリフレインするフレーズは泣かせます。紹介していただきありがとうございます。
by NO NAME (2011-03-09 07:53)
コメント1で名前書き損じで送信しました。
by らっきょ (2011-03-09 07:55)
らっきょ様
おはようございます。
早速のコメント、ありがとうございます。
今回、書いたことは違和感をもたれる人もきっと多いだろうなあ~
と思っていましたのでホッとしました。
>強い悲しみはかえって涙は出ないようです
>葬式が端的ですが、みんなで悲しもうじゃないか。の式典です。
>葬式は亡くなった方の為ではなく、残された遺族ではなく、「周りの人たち」の為にあります
>通夜、葬式、戒名などには個人的に反対です。
いちいち納得します。私も個人的にはそう思っています。
まあ一種の茶番劇で、故人には何ら関係ないのが葬式ですものね。
ほんとに故人を弔うのなら、私的に心から弔えばいいのに・・と
思います。
でもまあ、葬儀をすることによって近隣や遠方の方との思わぬ
心のつながりや、出会いや、旧交を温める、といった面もあるので
一種のパーティと割りきってしまえばそれもいいかもしれません。
随分、お金のかかるパーティですが(笑)
いつも的確なコメントをいただいて感謝しています。
これからも歯に絹を着せぬコメントをお願いしますね。
それが駄文を書く励みになりますので。
たまに脱線しますが、どうぞ大目にみて下さる様に。
あ、お兄様にも通夜にご足労いただいて感謝しています。
どうかよろしくお伝え下さい。
らっきょ様にいいことがたくさんありますように。
ほんとにありがとうございました。
by toyo (2011-03-09 08:49)
前職は冠婚葬祭業で、17年間勤務しました。その経験から言うと、結婚式も葬式もしないといけないとは思いません。お経も戒名も無くても構わないと思います。
でも、なにかをしていたほうが気が紛れるという考え方もあると思います。だって、死亡してから24時間は火葬が出来ませんから…
by 心如 (2011-03-09 19:53)
涙と哀しみの図式 なるほど そういうものだと思いやす。
ガロ 唯一好きなマンガ雑誌でやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2011-03-09 22:24)
わたしもガロを買っていた時期があります。
その漫画は記憶にないなあ、画を見れば思い出すかも。
女の人はわりと普通に泣きますよね。自分のことでも、他人のことでもあっさり涙を流したりする。なんであんなに簡単に涙がでるのだろうと不思議に感じる。泣くことで自分の内部の何かが修復不可能になるまで壊れないようにバランスを取るという本能的な反応なのかな。
自分にもそのスイッチは装備されているようには思えるのだけれど、とても深く手が届きにくいところにあって、自分では操作できそうにないし、過去の動作実績から考えて、女の人のように簡単にはonにならないように思える。自分でスイッチ操作ができたら楽になれるのだろうか?怒りのスイッチと泣き言スイッチは簡単にonになっちゃうのですけどねぇ。
ジャック・ブレルというシャンソン歌手の『涙』という曲、長谷川きよし が日本語で歌っている歌詞の最後は
「涙も枯れ果てた私が泣くのは、泣いているあなたの涙を見るとき」
という感動的な詩で、これは共感して泣く、共鳴して泣くということで理解できる感情なのですが、死んでしまった人に共感・共鳴を持つことができるとは思えない。だから、葬儀で涙がでないことは不自然な事じゃない。というのは屁理屈すぎるかなあ。
亡き父の死を思って泣くことはありませんでしたが、父がわたしを思っていただろうことを夢想して気の毒になることはあります。息子にもっとちゃんとした人間になって欲しかったと思っていたのじゃなかろうかと。
by ねりね (2011-03-09 23:46)
心如 様
いつもコメントをありがとうございます。
実は私も20代の一時期、数年ですが冠婚葬祭業の会社に
勤務していたことがあるんです。
だから心如 様のおっしゃること、私なりに共感します。
たしかに・・なにかをしていたほうが気が紛れるという考え方もある
・・と思います。
でも、もう少し費用が安くならないかしら(笑)でもあんまり値切る
のも抵抗あるし・・世間手もあるし・・薄情者と思われたくないし・・
ぶつぶつ(笑)あー、余計なことを書きました(笑)
どうか心如 様にいいことがたくさんありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-03-10 10:30)
ぼんぼちぼちぼち 様
駄文にお付き合いいただいてありがとうございます。
そうですよね、ガロって個性的な雑誌でしたよね。
その後、手塚治虫がたしかCOM?という実験的な
雑誌を出したですよね?アレも面白かったけどやっぱり
ガロのほうが強烈でした。
ぼんぼちぼちぼち 様にいいことがたくさんありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-03-10 10:35)
ねりね 様
いつも駄文にお付き合いいただいてありがとうございます。
>その漫画は記憶にないなあ、画を見れば思い出すかも。
すみません、昔のことなのでよく思い出せないんですが、
もしかしたらガロじゃなくてCOMだったかしら?
>なんであんなに簡単に涙がでるのだろうと不思議に感じる。
同感です。男よりも感情移入力が強いのかしら?
それにしても、そのわりには我が強い女性が多いみたいだし・・
う~ん、これは考察する必要がありそうです(笑)
>自分にもそのスイッチは装備されているようには思えるのだけれど、とても深く手が届きにくいところにあって、
とても深く、手が届きにくい・・ほんとに同感です。
自分のことなのになかなかわからないですね。
>・・これは共感して泣く、共鳴して泣くということで理解できる感情なのですが、死んでしまった人に共感・共鳴を持つことができるとは思えない。だから、葬儀で涙がでないことは不自然な事じゃない。
いや屁理屈じゃないと思います。私は納得しました。
昔、冠婚葬祭業の仕事に従事したことがありますが、死体って
ほんとに「物体」というか「石」みたいな「無機質のモノ」・・という感じ
なんですよね。それにえらく重い・・。たしかに石に共感できないから
・・なるほど!と、思いました。
>亡き父の死を思って泣くことはありませんでしたが、父がわたしを思っていただろうことを夢想して気の毒になることはあります。
いやー、これはほんとにそう思います。これは・・たぶん、相当キツい
思いに囚われることになる予感がして・・できれば回避したい・・
というわけにもいかないんでしょうね。そのとき自分はどうなるんだろう?と、実は怖い思いもあります。あー、暗くなりそう(笑)
ねりね様のおっしゃることは、なんだかわかりたくないけどわかる
・・というか、あー、とにかくいつもピッタリくることが多いです(笑)
ヘンなこと書いてすみません。
いつも丁寧なコメントを心から感謝します。
ねりね様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-03-10 11:00)
>いやー、これはほんとにそう思います。これは・・たぶん、相当キツい
>思いに囚われることになる予感がして・・できれば回避したい・・
この感情は父と息子に特徴的なのかもしれない。
父親がこの世にあるかぎり、いつか、そのうち、きっと、これまでの自分の間違いをリカバーして間違いをチャラにできる可能性があるけれど、父が死んでしまったら、もう修正できない。
「父親が死んだら、自分は間違い色に染まったままになってしまう。だから、おやじ死なないでくれ」
これ↑↑は色川武大の受け売りですけど、シビレますねえ。
自分の間違いを父親に赦してもらいたいのではなく(赦してくれるに決まってるんだから)、自力で修正してチャラにしたいという感情。でも来し方を元に戻すことはできない。結局は赦してくださいと懇願するしかない。父親をカミサマや仏様に置き換えると、カミサマ、自分を赦してください助けてくださいってことになるかなあ。
父が逝く半年くらい前かなあ(病気がわかってから一ヶ月半で逝ってしまいましたけど、すでに体調の変化に気づいていたのかも)「墓に布団掛けたって喜ばないんだぞ」というようなことを言われました。ですから、あっさり逝ってしまったときにはえらく凹みました。きっといつか、そのうち、かならずリカバーしてみせるさ、という(実際には不可能なことが自分で解っているけれど)望みが絶たれてしまったから。
ずいぶんと時間が経って凹んだところもだいぶ元に戻りました。
四十九日だ何回忌だという儀式も、スケジュール通りにこなすことで凹みを回復する手助けになるのだなと思ったです。
ナミアムダブツという言葉は 助けてください という意味だとか。
苦しいんです、助けてください。わかるような気がする。
ま、結局は自分が助かりたいだけじゃねーか、という・・・
カミサマや仏様にすがって気持ちが助かるひとはいいよなあ、、自分は・・・う~ん。
by ねりね (2011-03-10 14:01)
私は4年前に高校時代からの友人がガンで亡くなりましたが、悲しみより何故か悔しさで一杯でした。
by yanasan (2011-03-10 22:42)
ねりね様
再度のコメント、ありがとうございます。
>父が死んでしまったら、もう修正できない。
>自力で修正してチャラにしたいという感情。
>きっといつか、そのうち、かならずリカバーしてみせるさ、という(実際には不可能なことが自分で解っているけれど)望みが絶たれてしまったから。
>結局は自分が助かりたいだけじゃねーか、という・・・
>カミサマや仏様にすがって気持ちが助かるひとはいいよなあ、、
そうですよねえ、私なりに言いたいことはいっぱいあったんですが・・
なんだよー!偉そうに言いたいことを言って、さっさと逝ってしまって・・という思いもあるし・・。あっちへ逝かれてはもう手も足も出ないから、ズルいぞ・・って、言っても仕方ないし・・アンフェアだって言っても仕方ないし・・。仏に対しては勝ち目はないし・・ぶつぶつ、
たしかに・・結局は自分が助かりたいだけじゃねーか・・なんですけどね。正直いうと今は腹立たしい気持ちというかアンフェアだあ、って気持ちのほうがが強いですね。きっと後で後悔するんでしょうが。
それに・・この感情は父と息子に特徴的なのかもしれない・・
・・には同感です。どうも父を殺しそこなったようです。殺しそこなった・・なんて不謹慎な言葉ですが、たぶん「父と娘」にはこのジレンマはわからないんだろうなあ、と思います。それも仕方ないと思いますが。
・・と、すっかり迷走したヘンなことを思いつくままに書いてしまいました。
>ずいぶんと時間が経って凹んだところもだいぶ元に戻りました。
たぶん、私も時間がかかりそうです。そうなれるかしら?やっぱりわからないです。文面から、ねりね様はお父様が好きだったんだなあ~
と感じました。私もそうなりたいです。なれるかしら?
あー、ねりね様の再コメントでいろいろ考えさせられました。
ほんとにありがとうございました。お礼申し上げます。
by toyo (2011-03-11 13:03)
yanasan 様
私も似たような経験がありますが・・そうですよねえ、、悔しいですよね。
それに寂しいですよねえ。もう話もできないんだから。
たしかに悲しみよりも、ちくしょう!なんで逝っちゃったんだよぉー!
早過ぎるよぉ!・・という気持ちが圧倒的でした。
いつもコメントを心から感謝します。
yanasan 様にもどうかいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-03-11 13:07)
地震は大丈夫でしたか?。
当方の家の中はメチャクチャです。
登録している方々が一番気になります。
気を付けて下さいネ。
by ばん (2011-03-12 05:07)
Yukiです
ご無事でしょうか
by イタリア職人の手作りタイル (2011-03-12 11:40)
ばん 様
お気遣いありがとうございます。
こちらは新潟県の中央に位置しているので
激しい揺れはありましたが大丈夫です。
それより、そちらが「家の中はメチャクチャ」とは
大変ですね。どうかお気を落とさずに頑張ってくださいね。
きっといいことがありますから、今は頑張ってくださいますように。
ほんとにありがとうございました。
by toyo (2011-03-12 12:37)
Yuki様
お気遣いありがとうございます。
激しい揺れはありましたが大丈夫です。
でも、地面が揺れるって・・ほんと嫌ですよね。
Yuki様のほうは大丈夫でしたか?
まあ悪いことがあればいいこともあると思って
頑張りましょう。
ほんとにありがとうございました。
by toyo (2011-03-12 12:40)