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水害後の床下対策 [雑感]


みなさん、こんにちは。

今日は水害後の床下対策ということで書いてみます。
もし、今回の豪雨で床上浸水した方の参考にしてもら
えれば・・と思います。

(写真は本文とは無関係です。新盆の準備をしている家内と、
そのお手伝い?をしているミーコちゃん)

069.jpg

三条市は7年前にも大きな水害がありました。
今回はそれ以上の雨量ということですが、堤防の工事が
功を奏して、一部をのぞき大きな決壊はなかったようです。

といっても、三条市の奥の下田は大変な被害らしいです。
ほんとにお気の毒としかいいようがありません。
どうか頑張っていただけますように。

070.jpg

で、水害後に床下はどうしたらいいのか
7年前を思い出して、私の経験から書いてみます。

あくまで床上1メートルくらいまでの浸水の場合です。
これ以上の抜本的な建築上の対策・・建て替えや改築・・
の場合は参考にはならないと思います。

そのときの、私のお客様との会話を再現したほうがわかり
やすいかしら?

  • あのぉ、ご近所の皆さんは、市から配給された石灰
    だけでは足りないといって、ホームセンターから大量
    の石灰を買って、床下に撒いています。
    私もそうしたほうが乾いていいと思うんですが?

  • その必要はありません。 適度に床下全体にパラパラ
    撒くだけでいいです。

    (解説・石灰は確かに緊急時には床下の水分を吸って
    くれるので撒いたほうがいいのですが、撒き過ぎると逆に
    石灰が固まって、床下の水分の上に蓋をする結果に
    なります。 水分を吸って固まった石灰を後で取り出すの
    なら別ですが、現実には誰も取り出したりしないと思います。 
    その結果、何年経っても床下は湿気っぽくなったままに
    なりやすいのです。 それならパラパラのほうがいいんです)

  • あのぉ、ご近所の皆さんは、先を争って大工さんを確保
    しています。 そして、次々に床板を張り替えたり、壁を
    塗り変えたりしています。 私も焦ってきました。 
    先日、大工さんが来て、早くどうするか決めないと自分達
    は忙しいのでいつ来れるかわからないと皮肉を言われ
    ました。 だから、すぐに工事を頼んだほうがいいですか?

  • 仕事欲しさでそんな皮肉めいたことを言う大工さんは無視
    してください。
    良心的な大工さんならそんなことは言わないはずです。
    今、第一にしなければいけないことはエタノールで室内の
    消毒をすること。 次に、しなければいけないのは、一階の
    床板で剥せるところはなるべく多く剥がして床下に自然な
    をたくさん入れること。 
    とにかく床下を乾かすことが先決です。

    (解説・床上浸水した場合はいろんな雑菌が繁殖しやすい
    のです。だから、雑菌消毒は重要です。 思わぬ病気にでも
    なったら大変ですから。
    それから、いくら近所が焦って大工さんに工事を頼んでも
    焦ることはないんです。 むしろ、大工工事は遅いほうが
    いいんです。 特に、床下をある程度乾かしてから床上の
    工事をしないと「あとで後悔する」ことになります)

えーと、この「あとで後悔した」事例としては・・。

  1. 床下が乾かないうちに床板を張ってしまったので、湿気が
    こもって、せっかくの新品の畳にカビが生えてしまった。

  2. 床下が乾かないうちに床板を張ってしまったので、湿気が
    こもって塗り替えた壁にもカビが発生した。 結局、後日、
    また塗りなおした。

  3. 床下には石灰をたくさん撒けば撒くほどいいと思ったら、
    その後何年経っても床下がジトジトして湿気っぽくなった。

これらは私の経験です。
で、シロアリ屋としてはどうしたかというと・・1~2ヶ月は何も
しませんでした。 

お客様には、床下に「風を入れる」ことだけ指示しました。
あるいは、ふつうの扇風機を床下に置いて風を入れるのも
効果的です。

071.jpg

その後、私が何をしたかというと・・長くなりそうなので続きは
またの機会にさせてくださいね。

とにかく床下浸水したら水が引くまでは「何もしない」こと。
あ、もちろん泥出しは別ですが・・・。

その後に①エタノール消毒②「風を入れる」ことだけに
専念してくださいね。 今はそれだけで充分です。 

067.jpg

最後までお付き合いいただいて感謝します。
それではみなさんにいいことがありますように。

悪いことの後には絶対いいことがあるに決まっている
・・と私は信じています。

特に新潟・福島のみなさんにはいいことが、どうかどうか
絶対にありますように。

(ジョークはお休みにさせてくださいね)


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コメント 6

yanasan

今年の日本は特に水難には要注意ですね。
by yanasan (2011-08-01 21:45) 

心如

 床下浸水の場合も、まずは乾燥(通風)でしょうか。契約を急がせる大工さんには困ったものです。
by 心如 (2011-08-01 23:38) 

ねりね

猫は箱を見ると入りますね。
体がぴったり収まるくらいの箱が好きらしい。
by ねりね (2011-08-02 00:23) 

toyo

yanasan 様

いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
ほんとにそうですね。
女難なら歓迎ですけど水難は嫌ですね(笑)
どうかyanasan様にも水難がありませんように。
by toyo (2011-08-03 20:25) 

toyo

心如 様

いつもお付き合いいただいてありがとうございます。

おっしゃるように何はさておいても床下の通風と乾燥だと思います。
それから、大体、災害が起こると全国から怪しい業者が集まって
くるんですよね。大工さんも仕事がないのでついつい荒稼ぎの
チャンスと思うのかしら?人の不幸につけ込むのは卑しいと
思いますけどね。

心如 様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2011-08-03 20:30) 

toyo

ねりね 様

~ですよねえ。
袋なども見つけると興味津々で飛び込んでいきますよね。
可笑しいけど可愛いですね。

ねりね 様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。


by toyo (2011-08-03 20:32) 

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