シロアリを急襲する黒蟻 [シロアリ]
みなさん、こんにちは。
たとえば、庭の古くなってボロボロになった木の杭を抜いたら
シロアリがいた・・なんてことはよくあります。
また、その杭の中に黒蟻がいることもあります。
つまり、1本の杭の中にシロアリと黒蟻が共存していることが
あります。
でも、これは共存ではなくて、おそらく、最初にシロアリが杭の
内部を食べて空洞ができた。その次に黒蟻がその空洞に巣
を作った。シロアリは空洞の中に蟻道で「壁を作って」黒蟻が
侵入するのを防御している・・ということでしょう。
黒蟻は「壁の向こうに」シロアリがいることに気づかないようです。
で、希にその壁が崩れると黒蟻は忽ちシロアリに襲いかかります。
シロアリは高タンパク質ですから、他の虫達にとっては栄養価
の高いありがたい食べ物です。アリクイさんが図体の大きい体
をアリだけ食べて維持できることからも、すごく栄養豊富な虫と
いうのは納得します。
ついでに・・
(シロアリの変身した)羽アリが大量に発生しても、その生存確率
は0,01%くらいだそうです。ほとんどは巣づくりをする前に鳥や
蟻、ゲジ、トカゲ・・など他の虫たちの餌になってしまうわけですね。
だから、羽アリは自然界では他の生き物にとっては、貴重なタン
パクの供給源ともいえます。前に記事にしましたが、アフリカでは
クンビクンビと呼ばれていますが、現地の人も羽アリを炒って食
べるそうです。けっこう美味らしいです。
・・・と、脱線してしまいました。
実は、先日の工事で土台に薬剤注入の穴を開けたら、中から
一斉に黒蟻が出てきました。
そして、(私が蟻道を壊したので)シロアリに襲いかかりました。
その写真を見てくださいね。
下の写真は調査の時に撮ったものです。
蟻道です。このなかにシロアリがいたのは確認しました。
で、ここから工事のときに撮ったもの。
ドリルで穴を開けたら黒蟻がたくさん出てきました。
シロアリの兵隊アリに黒蟻が襲いかかっています。
兵隊アリが必死に防戦していますが多勢に無勢。
狂騒状態で、次々とシロアリは黒蟻に捕獲されていました。
黒蟻に捕まったシロアリです。
シロアリは抵抗していますが、圧倒的な力の差で
どうしようもできないようです。
ある意味、悲惨な修羅場です。阿鼻叫喚の図かも。
噛み付かれ、連れ去られるシロアリ。
実は、今までこういうシーンを見てもなんとも思わなかった。
食物連鎖、物質循環、弱肉強食・・とかなんとかで、そういうもの
と思っていた。
でも、最近、こういうシーンを見るとどんどん切なくなってくる。
もし私の耳が犬のように鋭かったら、きっと噛み付かれたシロアリ
の悲鳴が聞こえたかもしれない。
食物連鎖、物質循環・・は自然界の摂理であり原理原則?であり、
造物主の作った「仕組み」なのかもしれない。だとしたら私は
造物主に文句を言いたい。なぜ「食べるもの」と「食べられるもの」
で「仕組み」をつくったのか ?
食物連鎖について調べてみたら、それはかなり「複雑」ということも
分かりました。そして、私だっていろんなものを食べてきたからこそ
今があるわけです。だから食物連鎖についてどうこう言える資格は
ない。
それが嫌ならジャイナ教徒にでもなるしかない。でもジャイナ教徒
だって植物を「食べて」いるわけです。野菜や果物だって「生き物」
ですから食物連鎖の環の中にいるのは同じ。
まあ、こんなこと考えても仕方のないことですよね。
でも、それでも、例えばナショナル・ジオグラフィックチャンネルなど
で、生きながらライオンに食べられる小鹿?など小動物を見ると
私は正視に耐えられなくなって、すぐにチャンネルを変えてしまう。
あ、これはライオンが悪いとかいう気はないです。
ライオンだって生きなければならないし、必要以上の獲物を捕る
わけでもないし、それに年老いて狩りのできなくなったライオンは
今度は他の動物の餌になる運命ですものね。
あー、何が言いたいんだろう?私は。
わからなくなってきた。ただ黒蟻に襲われて必死で戦って、それでも
捕獲されていくシロアリに悲惨さを感じて切ない・・ということなんで
しょう。
生きることって「他の命」の上にしか成り立たないこの自然の仕組み
に不快さを感じて仕方がない・・のかしら?
生きることって切ないなあ~・・というか。
なんだか、わけのわからない曖昧な文章になってしまいました。
実は、私にも何が書きたかったのか?・・わからない・・のです。
ただ、無性に切ない・・というか。 ああ、ごめんなさい。
検索していたら偶然、こんなサイトを見つけました。
泣きそうになりました。
(この写真はネットより添付させて頂きました、ごめんなさい)
己の罪深さに、突然気づいた闘牛士
少し前からネットを流れている感動的な写真です。
闘牛士が、戦いの途中で突然、「哀願する無垢な動物の目に
いたたまれなくなり」、仕事を辞めてしまった、というものです。
自分の残酷さに、はたと気づいたわけです。牛もこの後、彼を、
攻撃しませんでした。彼は、引退しました。
何だかこの写真、牛が、彼に、静かに語りかけているように見え
ませんか? テレパシーが通じてきているのかもしれません。
http://blog.goo.ne.jp/narudekon/e/efe72edae78cacc592f0d067cf88d422
最後までまとまりのない駄文にお付き合いいただいて感謝します。
どうかみなさんにいいことがありますように。
<ジョーク>下ネタ話
「先日、ウチでパーティやったのね。そしたら客の一人が
すごく Hな下ネタ話をはじめたのよ。私、不快になって、
その人に帰ってもらったの」
「そう、当然じゃないの。そんな客もいるのね。イヤーね」
「ところがね、その人が帰ったら、主人まで出ていったのよ」
「あら!どうして?」
「もちろん、その人の話のつづきを聞きによ!」
食物連鎖・・・あああ確かに切ないですね。
私もサバンナの動物達の狩のシーンはあまり見ていられません。
そしてシロアリよりも黒蟻のほうが強いということも知りませんでした。
by marimo (2012-07-28 17:23)
昨年までは庭に蟻道がありましたので、シロアリvs黒蟻の
戦いは何度も見ましたが、戦闘力の違いは歴然ですよね
私はいつも黒蟻を応援してしまいますが。。。。
しかし、今年はまだ1つも蟻道を発見できていません
本当に、昨年のベイト剤が効いたのかもしれません。
(半信半疑ですが)
by sugar (2012-07-28 17:54)
人間社会も年々厳しくなっていますが自然界はもっと厳しいですね。
by yanasan (2012-07-28 22:48)
「昆虫のように無慈悲な表情」って表現があったかなあ。
たしかに写真で見る蜂などの表情は無慈悲な怖さを感じますね。
エイリアンのデザインも昆虫を参考にしているのだろうなあ。
この頃の車のデザインに「昆虫の顔のような」ものを感じます。
そういったデザインを好む世界になっているようで、嫌な物をかんじてしまう。
動物が死ぬ場面がある映画は苦手です。
人間を射的の的のようにマシンガンで撃ち殺す映画も嫌。
ゾンビを撃ちまくる映画も嫌。
でも、昔はインディアンを射的の的のように撃ち倒す西部劇は面白がって観ていたんだよなあ。
なんでだろ?いま観たらやっぱり嫌な気分になるのかなあ。
by ねりね (2012-07-29 01:13)
三度、三度の食卓に並んでいる食べ物で、生き物から取ってないのは食塩くらいのものです。それ以外の食べ物は、すべて生き物から取ったものばかり…
「頂きます」は、「あなたの命を頂きます」という感謝の言葉だと、子どもの頃に教えてもらったと記憶します。
食べ物を粗末にしないで、感謝の心で毎日を暮らせたらよいなと思います。そういう気持ちを思い出せて頂き、有り難うございました。
by 心如 (2012-07-29 06:29)
toyoさんのその感情はインド旅行が大きく影響しているのだと
思いますよ。
闘牛はさんざん牛をいたぶって最後にとどめをさすなんてとても
残酷だとかねがね思っていました。この写真は神が牛に変身
して諭しているように見えますね。
by ラック (2012-07-31 16:24)
marimo 様
コメント、ありがとうございます。
食物連鎖は、これはどうしようもできないことなので
ほんとに・・どうしようもできないですね。
ところで、シロアリは家を食べるので凶暴凶悪な昆虫と
思われて忌み嫌われていますが、シロアリそのものは
ほんとに直射日光に当たれば脱水症状を起こして死んで
しまうくらいめちゃくちゃ弱い生き物です。
家を食べる=セルロースを食べる・・・ということで人間
とは利害関係が対立するので最悪ですがそれ以外は
自然にとっては必要不可欠な虫なんです。
だから庭にいるシロアリ以外の多くの昆虫はシロアリに
とってはみんな天敵ですから、家を守るためには黒蟻も
多少はいたほうがいいかもしれませんね。
いつもお付き合いいただいて感謝します。
どうかmarimo様にいいことがありますように。
by toyo (2012-07-31 22:55)
sugar様
コメント、ありがとうございます。
たしかに家を守るためには黒蟻に応援したくなって
きますよね。もっともな気持ちだと思います。
でも、シロアリについて詳しく知れば考えが変わって
くるかも(笑)
それにしても蟻道が一本も見つからない・・というのは
すごいですね。ベイト剤がそんなに有効だとは正直、驚き
です。でも、シロアリは狭い隙間や亀裂からも侵入すること
がありますので注意してくださいね。
また、蟻道がない=シロアリがいない・・ということではない
し・・・実際、羽アリが発生したことがない家のほうがシロアリ
がいることが多いんです。
でも、ほんとにベイト剤はかなり有効みたいで参考になり
ました。ありがとうございます。
いつもお付き合いいただいて感謝します。
どうかsugar様にもいいことがありますように。
by toyo (2012-07-31 23:18)
yanasan 様
ほんとですね。弱肉強食の世界ですものね。
虫や動物同士で哀れみの気持ちはないようですから、
まあそういうものなんでしょうね。
いつもお付き合いいただいて感謝します。
どうかyanasan 様にもいいことがありますように。
by toyo (2012-07-31 23:21)
心如 様
>三度、三度の食卓に並んでいる食べ物で、生き物から取ってないのは食塩くらいのものです。
>「頂きます」は、「あなたの命を頂きます」という感謝の言葉・・
あー、ホントですね。私もぐちぐち言うばかりで日常の感謝の
気持ちを忘れていました。いやー、恥ずかしいです。
私の方こそ気づきをいただきました。ありがとうございます。
ほんとに、食べ物は他の命そのもの・・という事実をもっと
リアルに感じれば、感謝の気持ちも自然と湧いてくるんで
しょうが私にはそれが欠けていました。
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
どうか、心如様にもいいことがありますように。
by toyo (2012-07-31 23:46)
ねりね様
>この頃の車のデザインに「昆虫の顔のような」ものを感じます。
あー、そう言われればそうですね。昔の車のデザインはもっと
暖かかった・・というか。かっこいいなあ~とかワクワクした
ものですが、最近は(というかかなり前から)まったく、そういう
車がなくなって自然と車に興味がなくなりました。
>なんでだろ?いま観たらやっぱり嫌な気分になるのかなあ。
・・でしょね。私は嫌な気分になります。というか、最近、アングロサクソンが嫌いになりつつあります。まあ、これは私の偏見でしょうが、どうも歴史的に見てもとんでもない奴ら・・ああ、誤解されそうなので止めましょう。人種で差別してはダメですよね。
結局、武力に優っているほうが世界を支配してきたのは事実
だし、ジョンウエインよりもインデアンのほうが数段、優れた文化をもっていても、やっぱり下品で低脳でも殺しの力に優っている方が勝ちますものね・・あ、あ、どんどん脱線しそうなので止めましょう(笑)
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
ねりね様にいいことがありますように。
by toyo (2012-07-31 23:50)
ラック 様
う~ん、インドというより、単純に歳をとると自然に殺生が
嫌いなる・・ような気もしますが(笑)
>闘牛はさんざん牛をいたぶって最後にとどめをさすなんて
とても残酷だとかねがね思っていました。
私もそう思っていました。でも、前にNHKだったかで闘牛の
番組を見たことがあります。そのときは一人前の闘牛士は
スーパーヒーローみたいな憧れの職業みたいな紹介をして
いましたが・・嫌だなあ~と思ったけど、でも、これも文化なので所詮、日本人の私にはわからないことなのかなあ~と
思いました。
でも、やっぱり嫌ですよね。食べるためならわかるけど・・。
闘牛って文化なのかしら?どうなんでしょうね?
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
ラック様にいいことがありますように。
by toyo (2012-08-01 00:04)
「殺したらかわいそう」と思うのは当然の感情ですが、あるべき姿なので仕方ないとも思っています。
しかし、人が人を殺す事は、基本的に許されません。
なぜなのかというと、全ては人の都合で、ダメなものはダメで、仕方ないものは仕方ないと思っているからです。
そういうことで、ライオンは悪者ではないとうことになりますね。
創造主がなぜライオンを生んだのか?
その答えはありません。
創造主はいないからです。
ライオンは、長い年月をかけて、偶然と淘汰によって存在していいると思います。
肉食動物>草食動物>草
大雑把ですが、このバランスが成り立ってライオンがいると良く聞きます。私もそう思います。
草が先に無くなれば全滅ですが、肉食動物がいなくなっても、増えすぎた草食動物が草を食べ尽くして全滅することになります。
つまりは、生物の存在は環境に影響を与え、かつ環境に影響するということでしょうか?
現在の人類はホモサピエンスだけですが、7万年前まではかなりの種類がいたようですね。
他の種類が絶滅しただけではなく、ホモサピエンスも2000人まで減少して絶滅寸前だったそうです。
そうすると、これからも地球環境の変化によっては人類やその他の生物が絶滅する可能性がありますし、あったとしても前代未聞のことではないということになります。
なので、日常の殺生などは大した話ではなくなるのですが、やはり目の前での殺生は目を覆いたくなりますし、人殺しや戦争・テロは無くなって欲しいと思いますね。
ということで、今日も一日がんばりましょう。
by こう (2012-08-01 07:10)
こう様
コメントありがとうございます。
まったくおっしゃるとおりだと思います。
>・・・なので、日常の殺生などは大した話ではなくなるのですが、
たしかにそういうことになるんですよね。
屠畜について以前書いたことがありますが、多くの動物は死の感情がないというか、従って死を予見もできないし恐怖心もないようです。もちろん動物は打てば痛いので嫌がるし抵抗しますが、それは死とは必ずしも関係のない単純な感情らしいです・・と肉屋さんが言っていました。
それを聞いて少しはホッとしましたが、それでもなお私には割り切れない思いが残ります。
でも、たしかにおっしゃるように「あるべき姿なので仕方ないとも思っています」・・と、私も思います。
でもねえ、でもねえ・・ぶつぶつ(笑)
「やはり目の前での殺生は目を覆いたくなりますし」・・・なんですよねえ。まあ、どういっていいかわからなくなってしまいました。
丁寧なコメントをありがとうございました。
心から御礼申し上げます。
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
こう様にもどうかいいことがありますように。
by toyo (2012-08-01 16:42)