くたくた [シロアリ]
みなさん、こんにちは。
関東では今年初の羽アリが出始めているようですが
当地(新潟県)ではまだみたいです。
昨年はゴールデンウイーク後でしたから今年もそう
なりそうな気がしています。
で、羽アリが出たわけでもないのに毎日が忙しくて
筋肉痛です。というのは最近、とても古い住宅の調査
を続けざまに依頼されています。
具体的にはリフォーム工事の途中でシロアリを見つ
けたからすぐに来てくれという大工さんからの依頼です。
しかも、どの家も大きな農家で、築50年以上。
築100年という家もありました。
調査範囲も広いので、見逃したら信用にかかわるし、
緊張の連続です。それに、どうしたら安価に見積もりが
できるだろう・・とか私的には悩んでしまう・・ぶつぶつ。
だって、一般住宅の4~5倍もある大きな家だと見積も
高くなっちゃうので、お客様に言いにくい・・ぶつぶつ。
昔は、儲かっていいじゃん・・と思ったけど(笑)
儲からないよりは儲かったほうがいいに決まっている
けど、そんなことよりも確実に駆除する方法を考える
のに精一杯。あーっ、脱線した(笑)
しかし、駆除作業じゃなくて調査で筋肉痛なんて初めて
です。私もどうやら「経年劣化」かしらん(笑)
簡単に解説しますね。
築40年くらいの家です。湿気が強く土壌が粘土質です。
あーっ!大引が落ちている!
この光景にはびっくりしましたが湿気による腐朽と経年劣化とシロアリが
大引が落ちた原因です。
大工さんが解体中の様子です。築50年くらいだそうです。
ここも湿気が強い。過去に水害で床上浸水したことがあるそうです。
大工さんが土台にシロアリがいた‥・と言っていましたが原因はここ。
蟻道がバッチリ見えますね。こういうのは駆除しやすい。
昔の垂木(たるき)は太いですね。旧家屋の材料を再利用してる
場合も多いですね。
土壁が見えます。駒(昔の基礎パッキンのこと)も履いています。
通気はいいんです。それでも、シロアリは侵入していました。
最初は腐朽と経年劣化だと思っていましたが、残念、シロアリの
食害もしっかりありました。
以前、ここから羽アリが発生したことがあるそうです。
これを見た時は困りました。
お客様にどう説明したものか・・う~ん。
というのは、お客様に心配かけまいと、この部屋は経年劣化
だけでシロアリはいないでしょ・・なんて言っちゃったし・・。
まさか、ここまで侵入しているとは想定外。
あーっ、見積もりが上がるなんて気の毒で・・ぶつぶつ。
白い格子状の模様はシロアリの跡です。
畳までやられていました。
どの家も床面積が60~80坪位の大きな農家でしたが
被害というよりも人間にたとえると・・
年齢とともに免疫力が落ちてきて、細菌やウイルスへの
抵抗力が落ちて病気になりやすい・・のと似ているかしら?
家も同じで、腐朽・経年劣化・湿地という土地環境・床下
浸水等の長年の複合的な要素が被害を招いた・・というか、
そんな気がします。
写真ではかなりの被害に見えますが、でも築年数を鑑み
れば風雪の長い年月をよくもったなあ・・とも思うのです。
もし、これが最近の集成材を多用した住宅ならおそらく
大掛かりな改築になっていたと思うのです。最近の新築
住宅は見栄えはよくても、質が良いとは思えない。
(あ、もちろんそうでない家もあります。また脱線)
結局、古くても構造材の質が良ければ長く持つということ
じゃないかなあ?
古い家の材質の良さという底力を見た思いがしました。
古くても超頑丈な作りですね。
これなら多少の地震や水害にもびくともしないです。
200年くらいは楽勝という感じ。
「私の家は古くてご近所様に恥ずかしいです・・」という
方がいますが、そんなことはないですよ、寧ろ、今では
手に入らない良質な材料だらけなんだから誇りに思って
大事にしてくださいね・・と私は言います。
ということで終わります。
どうか古い家でも大事にしていただけますように。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
<ジョーク>
アダムがエデンの園を歩いていた。彼はとても寂しそうだった。
そこで、神は聞いてみた。
「どうしたんだ、アダム」
アダムは、誰も話す相手がいないのだと答えた。
神はしばらく考え込むと、アダムの伴侶を作り、
ワンダフルと名付けると言った。
「ワンダフルはお前の食べ物を集めて、料理してくれる。
お前の決定にはすべて従う。お前の子供を産む。
夜中にお前をおこして子供の面倒をみろなんて言わない。
文句は言わない。けんかをしたときも、すぐに自分の非を認める。
ワンダフルはお前に頭痛をおこさせない」
そこでアダムが尋ねた、「どうすればワンダフルをつくってくれるんです?」
神が答えた、「それにはお前の腕一本と足一本が必要だ」
アダムがまた尋ねた、「肋骨一本で何とかなりませんか?」
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