神と自由意志

皆さん、こんにちは。

「神と自由意志」なんて随分堅そうなタイトルですね。　
でも全くの個人的な独り言ですから・・・第一、私は堅い文章を書こう
にもそんなアカデミックな教養は元々ありませんから。　あくまでシロアリ
についてと同様に、私の経験を通しての全くの個人的な感想です。

さて、私は昨日の女性とマンツーマンで聖書を勉強することになって
しまいました。　仕事が終わってから夜、週に２～３回、その女性の
アパートに通って聖書の初歩的な勉強です。　（ついでに、その女性は
関東の人で、経歴は武蔵野美大を出て絵描きになる予定だった
そうです。　本人がいうには男に混じって酒は飲むわ遊びほうけるは
の大変なアバズレだったといいます。）　

私が２０代初期でしたから、私にとってはお姉さんみたいな感じでした。　
優しく、しかも凛とした雰囲気をもった美人でした。　私はどうも凛とした
女性には弱いのです。　「毛皮のビーナス」みたいなMッ気があるの
かもしれません。　・・・と、これは余計なことまで・・・。　

ところで、なぜ私はそんな女性と聖書なんか勉強する気になったの
でしょう？　もしかして下心が？・・と思われそうですが、不思議とそんな
邪な気持ちはゼロでした。　信じてもらえなくてもいいですが。　自分でも
わかりません。　たぶん聖書が私を引き付けたのだと思います。　
（いや、それもあるかもしれませんが、相手がもし男だったら、きっと
勉強なんかする気にはならなかったかなあ、とも思います。　

たとえば私は極道シリーズの岩下志麻みたいな姉さんにはめっちゃくちゃ
弱いのです。　もう岩下姉御の命令なら、鉄砲玉なんか喜んでなってしま
います。・・・と、またまた余計なことを・・・　

宗教に入るきっかけは、私の知る限り大体「病気」が動機になって
いる人がとても多い気がします。　ある病気で困っているとき、たまたま
誘われて入信したら病気の具合が良くなった、という経験です。　
私はけっこういろんな宗教に誘われますが、誘う相手の入信動機の
ほとんどが神経痛、リウマチ、あるいはガン等の病気が契機になって
いるようです。　それは「現世利益」を目指しての動機ですから、私には
どうもちょっと違うんではという気がしまが、本人がハッピーであれば、
他人がどうこういう筋合いのものでもないですしね。

私には「私達はどこから来て、どこへ行くのか」が大問題でした。　
その答えが知りたかったのです。　ですから、聖書の勉強といっても、
ちょっと進むと私はストップをかけ、質問の連続でした。　一歩前進、
二歩後退の連続です。　遅々として勉強ははかどりませんでした。

「神とはいつから存在したのですか？」「神はなぜイブを試したの
ですか？」「そもそもイブを誘惑したサタンってどこにいたのですか？
サタンの生い立ちは？」「イエスって神の子だそうですが、なぜ殺され
たのですか？殺される寸前、神を罵倒するような言葉を吐いています
ね？」「地球はほんとに一週間で出来たのですか？」「ノアの船に
全動物が乗れたなんて考えられませんが？」「血の掟って？」
「そもそも聖書って無学な一般市民が書いたものでしょう？」
「死海文書ってなぜ加えないのですか？」

 ・・・もうきりがないほど毎回が質問責めの連続です。　
そのいちいちに納得できなければ次へ進むのは拒否しました。　
その女性は内心、きっと呆れていたかもしれません。　　　

そして私は少しは変わったのでしょうか？　実はあまり変わっていません。　
ただ１００％無神論者が、５０％くらいにはなったようです。　
（おお！宗教家からは大進歩じゃないですか！なんていわれるかも・・・）

そして今、私は、もし私の目の前にイエスが突然現れて「見よ！私は
存在する！これでも私を認めないか！」と問われたとしたらどうするか？　
たぶん私はこういいます。

「OK!貴方の存在も、従って神の存在も認めます。　
しかし、私はなんだか貴方を好きになれないようです。」

これはすごく不謹慎で傲慢な言い草でしょうか？　自分を基準にしている
からです。　神のモノサシに自分を合わせるのが「正統派」の立場でしょう。　
しかしこれが私の本音です。　

この好きになれない理由はなんでしょうか？　
それが私にとっては「自由意志」の問題です。　忌々しいのです。
全ては決められているということに。　被造物に自由意志はないの
でしょうか？　ピノキオに自由意志はないのでしょうか？　アトムだって
同じです。　アトムは「善」しか出来ないようにプログラムされていたの
でしょうか？　アトムにとっての造物主はお茶ノ水博士です。　そのことが
アトムにとっては不快ではなかったでしょうか？　私なら不快です。

実は例の女性にも同じ質問をしたことがあります。
「サタンはなぜサタンになったのですか？」「サタンは初めからサタンでは
なく、神の周りの霊的存在でした。　そして自らの意思で神に反逆する者
＝サタンになったのです。」「では、サタンには自由意志はあったのですね。」
「そうです。　同じように人間にも選択の自由があります。　神は人間にも
善を行う自由も、悪を行う自由も与えています。」
「しかし、アダムとエヴァは結局、楽園を追放されたじゃないですか？
それは神の基準に合わない選択をしたからでしょう？

ということは自由意志なんてないも同然じゃあ・・」
「大体、人類のパパとママがアダムとエヴァだとして、パパとママの不祥事？
に、なんで子供達の私たちまでが罪を負わなきゃならないんですか？」
「だから、そのために神は、大事な一人子のイエスを地上に降ろして・・・」　
・・・きりがないので止めますね。

わかりません。　私にはわかりません。　これはほんとの自由意志ではない。　
制限された自由意志ではないか？　ピノキオやアトムと人間はどこが違うのか？　
パブロフの犬と人間はどこが違うのか？

被造物としての忌々しさ、これが私にはどーしてもついてまわります。　
とんでもない不信人者の言い草でしょうか？　とんでもない傲慢で無知な
いい訳でしょうか？ （こいつは全くの思い上がりも甚だしい愚か者だ。
もう話しにならんほどのバカ者めが！っていわれそうですね。）

わかりません。　私にはわかりません。　でも、これが今現在の私です。　

それが何の力かはわかりませんが、確かに季節の移り変わり、あるいは
宇宙の精密な運行を考えると、それが偶然だけでは説明には無理があります。　
それに占いや超常現象の背後にはなにかありそうです。　それがなにかは
わかりませんが、ない！と断定できないでしょう。　（いや実はこれらの現象の
背後の力だって聖書的な解釈をすれば簡単に説明がつくのですが。）

だからといって神に結びつけるのも短絡的に過ぎる気もします。　

不信人者のくだらない言い訳でした。　もし、ここまで無理して読んでいただ
いた皆さんがいたら、前回同様に読者の想定を完璧に無視した手前勝手な
戯言にお付き合いくださってありがとうございます。

それでは皆さん、ごきげんよう。　

 

コメント 7

拝読しました☆
とてもおもしろかったです
勧誘の方に教えてもらって勉強するなんて
変わった体験ですね

私自身は年始に初詣に行って　
お盆にお墓参りするくらいの　信心ですが・・・
大学で少しだけ宗教について学んだので
勧誘の方が何を説いているのかというのはすごく気になります
でもいつも心を鬼にして「興味がありませんので結構です」
とお断りしています・・・（弱気です）

社会規範が主であったり　心のあり方が主であったり
生活や行動が主であったり　
一口に宗教と言っても無限の形があると思いますが
　過酷な条件の中で
　たくさんの人間が
　前向きに
　生きる意欲を持って生きていくためには
必要なものだからこそ生まれたのでしょうね

楽しみに拝見しています☆
by roy (2007-07-15 11:02) 

roy 様

コメントありがとうございます。

＞生きる意欲を持って生きていくためには
必要なものだからこそ生まれたのでしょうね

おっしゃるとおりだと思います。名だたる大企業だって屋上に鳥居があるとか、あるいは聞いた話では某巨大ホームセンターには専属の霊能師がコンサルタントとしてついているとか興味深い話もあります。政財界には必ず背後に占い師がいますがわかるような気もします。
by toyo (2007-07-15 12:08) 

あまり聖書は読んだことはないのですが、なぜそんなに次から次から人は試されなければならなかったのかとか（私は人類最初の殺人者、カインが哀れでなりませんでした）、旧約聖書は謎だらけです。
なのに、カトリック系幼稚園出身の私は「神さま、マリアさま、イエスさま」はなんとなく信じているのです…（三つ子の魂百までも？）
by りんごあめ (2007-07-15 21:42) 

りんごあめ様

ほんとに旧約聖書は謎だらけ、と私も思います。とんでもないことを人間に要求したりね。無慈悲で怒れる神なんかなあ？なんて思うことしばしばです。たぶん記述だけでは時代背景までわからないのでそう思うのかもしれませんが。
聖書を勉強していた一時期、ああ私もこれでシャッキっと生きられる、なんて思った時期もあったのですが、また、いい加減な人生に戻ってしまいました。でも、いい加減な自分って結構嫌いでもない・・・なんて。
いつもコメントありがとうございます。
by toyo (2007-07-15 22:48) 

人間が始めてついた嘘もカインが言ったとされていますね。　だいたい神様が　「これ、作っといて」　て頼んでおいて　「アベルのは貰うわ、でもカインのはいらない」　って・・・　そりゃないでしょ、てねぇ。　

ご存知のように　「旧約聖書」　は　「その時に誰かが目撃していた事」　を書いたわけではありません。　先に書き上げられたとされる　「モーセ５書」　に関して言えば一番遅い時期としても紀元前６世紀頃には書き上げられた、とされています。　本を書くにあたっては、色々な識者、賢者、馬鹿、宇宙人などの手によって各々の思想、信仰を書き換え、書き加え、ほぼ１世紀かけて編纂されたものです。　

更に　「創世記」　は紀元前５８７年頃に書かれたもの、とされています。　これは戦争に負けた部族が彼らの信仰を織り交ぜ書き上げた物、とされています。　こうなったら　「神の書」　ではなくほとんど　「小説」　ですね。　てことを言うと怒られますが・・・

ちょと話は変わるかも知れませんがこちらにもＴＢさせていただきますね。　そちらも宜しければ御一読下さい。
by くるにあ (2007-07-16 14:29) 

くるにあ様

ご丁寧にありがとうございます。くるにあ様からの情報、興味深々です。
ちょっと今、地震で落ち着きませんが、しっかりと調べたいと思っています。
また質問するかもしれませんが、その説はよろしく御教授くださるようお願いいたします。ありがとうございました。
by toyo (2007-07-17 21:45) 

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by 過去最高記録更新中！何もしないでなぜ儲かる！？秘密の方法を限定公開中。今すぐクリック！ (2010-05-18 22:50)