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建築Gメンと違和感と畳のカビ? [シロアリ]


皆さん、こんにちは。

今日、夕方帰ってきたら家内がカッカしていました!? 
そして、もうちょっと早く帰ってくればいいのに、と言います。 
一体どうしたのかと聞くと、TVでまた悪質業者の番組があって、
今回は床下に炭を敷く悪質業者のことをやっていたというのです。 
なんでも建築Gメンの人が、炭は二束三文の価値で、効果もない
というようなことを言っていたらしいです。

私はその番組を見ていないので詳細はわかりませんが、たぶん
悪質業者が床下換気扇→床下調湿剤→炭 ・・・・というように
今度は粗悪な「炭」を高価な値段で押し売りしたのではないか?
と想像しています。 

また新手の詐欺的商法で、しかも今度は「炭」か、と思うとユーウツで、
すごくガッカリしました。

というのは、私は前にも書きましたが「炭」には強い思い入れが
あるからです。 炭についてはかなり調べて、その効果についても
自信があります。 実際に新潟薬科大学でもその将来性については
注目しており、炭の機能についてはかなりの研究が進んでいて私も
いろいろ教えて頂きました。 

私達の生活にも炭を取り入れることによって、地球環境にも大きな
寄与をするはずだと思っています。(炭は世界を救う、とかいう本も
確かあったはずです。)

 (新潟薬科大学のO教授の元、炭化炉で炭の基礎研究をしているK氏)

残念なのは、そのTV番組を見た人が、「炭なんてたいしたものじゃ
ないんだ。」
と思うことです。 これは私にとっては、とてもとても残念です。 
確かに悪質業者が一番悪いのです。 ほんとに不愉快です。 

しかし、ここでもうひとつの疑問があります。 
これはとてもデリケートな問題なのでちょっと書くのをためらってしまい
ますが、それは建築Gメンといわれる人々についてです。 
今までも欠陥住宅をテーマにした番組なんかで建築Gメンの活躍の
様子を何度か見たことがあります。 

多くの場合は私は建築Gメンの指摘することが正しいと思います。 
ときには拍手を送りたいことすらありました。 建築Gメン=正義の味方です。 

しかし、ときどき「小さな違和感」を感じることもありました。 
この小さな違和感がなんなのかよくわかりませんが・・・ここから先は
下手をすると私が悪質業者を擁護していると受け取られやすいので、
とても説明が難しいです。 決して悪質業者を擁護する気はありません。

う~ん、どういったらいいのでしょう? 誤解を恐れずに言えば、
建築Gメン=正義の味方、に「ある種の胡散臭さ」を感じる瞬間がある
ということでしょうか? さあ大変!言っちゃった!

大体、私は正義の味方を「錦の御旗」として振り回す人間に「ある種の
胡散臭さ」を感じてしまうのです。 
私もかってあるNPOの環境団体に所属していましたが、なんかとても
窮屈な感じがしました。 この感じはどういったらいいのか説明に
窮します。 なにしろ相手は「地球環境」であり「温暖化」であり「正義」
ですから、ちょっとなあ?と思うことがあっても反論のしようがない、
という感じですか。

例えが稚拙ですが、日本の軍国主義の時代に、戦争反対なんて言えない
感じに似ていますか? おおげさ過ぎますね? でも、そんな気分というか。 
建築Gメンの多くの方はきっと正義の味方なんでしょうが、そうでない人も
多少は混じっている気がします。 あっ!また言っちゃった。 

だって、ビジネスにNPOを悪用している団体もかなり多いって聞いたこと
があります。 そろそろ、危険水域に近づいている気がします。 

なんだあ!お前はやっぱり悪質業者の擁護をしているんじゃないかってね。 
私は自分の専門分野以外については「わかったようなこと」をなるべく
言わないように注意しているつもりですが・・・・・

たとえば、昔こんなことがありました。 シロアリ駆除の予約で、お客様の
家に伺ったら、キャンセルしてくれと言うのです。 
その家には、調査のときにかなりのシロアリを発見して、説明も充分して
ありました。 

で、キャンセルの理由をお聞きしたら、なんと!大工さんにシロアリを見て
もらったら「シロアリは草鞋みたいに大きな虫で、こんな小さな虫は
シロアリではない。」
と言っていたからだというのです。 
ビックリするやら呆れるやらでしたが、お客様は大工さんの言うことを
全面的に信じているので、いくら写真を見せたり、説明し直しても、聞く耳を
もちませんでした。 

あるいは、木屑が明らかにシロアリに食べられていても、それは単なる
腐れで、シロアリが齧った跡ではないと言い張る大工さんもいました。 
こういった場合、私達専門業者は詐欺的業者のレッテルを貼られて
しまいます。 

でも、お客様の立場からすれば、これは当然かもしれません。 
だって、「どこの馬の骨かもわからないシロアリ業者」と、「その家を建てた
大工さん」とでは初めから勝負になりませんものね。 
しかし、結局一番損をするのはお客様です。

今回のTV番組でも同じような印象を受けました。 悪質業者を糾弾する
のは大賛成です。 しかし、「炭」については、その建築Gメンの人は全く
の無知だと思います。 しかし、視聴者はそうは思わないでしょう。 
それが困るのです。 「炭」について知ったかぶりをされては困るのです。 
ちょうど、「シロアリは草鞋みたいに大きな虫で、こんな小さな虫は
シロアリではない。」
といった大工さんのようにです。

そうそう、これが「小さな違和感」の正体でした。 
基本的には欠陥住宅撲滅のために建築Gメンの人にはこれからも
頑張ってほしいと思います。 ただ、微妙な分野で、知ってもいないことを
知ったふりをするのはどうか?と思います。 

ちょっと皮肉っぽいですが、みのもんたが白を黒といえばそれが「正しいこと」
になってしまうような、そんな危うい感じがするのです。 
また、「劇的ビフォーアフター」の思わぬ「落とし穴」についても前にも書きま
したが、今回もなんか似ているよう気がします。 

屁理屈だとお思いでしょうか? 私のほうがひねくれているのでしょうか? 
繰り返しますが、 私は「炭」は絶対、擁護します。 しかし決して悪質業者を
擁護するために、この文を書いたのでないことだけはわかって頂きたいと
思います。 

とにかく私の経験では、それがどんな職業でも「正義の味方」を声高に叫ぶ
人ほど全く別の面を隠していることが多かったように思います。 
すぐに「裏」を想像してしまう私は、きっとひねくれているのかもしれません。

私はたぶん、「悪質業者」と「炭を否定した建築Gメン」の両方に怒りを覚えて
いるのだと思います。 皆さんは、どう思われますでしょうか? 

それでは、皆さん。ごきげんよう。 

ああ、そうそう、今日は「畳に生えた青カビ」の写真をお見せする予定でした。 
この青カビの正体はまだ調べていませんが、わかったらお知らせします。  
大雨の日が続くと、こんなカビが畳から生えてくる家はとても多いようです。 
今日、お客様から連絡が入ってお邪魔したとき撮った写真です。 

 細かいホコリみたいに見えますね。

 乾いた雑巾で拭いてもしつっこく生えてきたそうです。

 雨の日が続くと、結構、畳屋さんにも対処法の問い合わせが多いそうです。

お客様が言うには、20数年生活してきてこんなカビは初めてだと
おっしゃっていました。 畳屋さんに聞いたら雨の日が長く続くと、
よく生えてくるそうです。 ちなみに、この畳は数ヶ月前入れ替えた
ばかりの新品の畳です。 既に乾いた雑巾で拭いた後でしたが、
まもなく再び生えてきたのでお客様は気持ち悪がっていました。

対処法は・・・・

  1.  乾いた雑巾で拭く。
  2.  エタノールを雑巾に湿らせて拭く。あるいは霧吹きで噴霧する。
  3.  再び乾いた雑巾で拭く。

 (エタノールは薬局あるいはホームセンターで売っています。
  500円~1000円くらいです。)

これでOKです。 もし同じようなカビがはえたら試してくださいね。 
この方法で上手くいくはずです。

それでは、皆さん、ごきげんよう。


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四代目青柳畳店

初めまして、畳屋です。
まず、新しい畳にカビが生える原因は、畳表の、
葉緑素が、原因なんです。
この葉緑素が、カビの大好物なんです。
なので、新鮮な畳ほど、カビは生えやすいです。
また、防カビ剤でカビを抑える事もありますが、
シックハウスなどの事を考えると、
極力使わない方が得策かと。
畳屋側からの見解では、カビが生える畳は新鮮で、
薬に汚染されていない畳となる訳です。

それにしても、カビは、気持ちの良い物では無いので、
生えない方が、良いですよねー。。。
何か、良い方法ないかな。。。

by 四代目青柳畳店 (2009-03-10 15:51) 

toyo

四代目青柳畳店 様

おーっ!そーだったんですか。
>畳表の、葉緑素が、原因
・・・・とは知りませんでした。

>カビが生える畳は新鮮で、薬に汚染されていない畳
・・・これも知りませんでした!

すごく勉強になりました。いいこと教えてもらってほんとに
ありがとうございます。

ところで私のお付き合いしている畳屋さんも青柳畳店っていうんですよ。だからコメントをいただいたとき、てっきりその畳屋さんからと思ってしまいました。へーっこんなことってあるんですねえ!

nice! &コメントありがとうございました。
もっと畳について知りたいので登録させてもらいました。
これからもどうぞよろしくお願いします。


by toyo (2009-03-10 17:30) 

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