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もし、お隣の家にシロアリが発生したら・・・ [シロアリ]


皆さん、こんにちは。

今日はちょっと磁場の話は休憩させてくださいね。 

というのは近年、シロアリ駆除で予約をいただいたお客様からこう言
われることが多いからです。
 
「あの~。駆除でうちに来るときに、お宅の車の車体の会社名の
文字、アレ、隠してきてもらえませんか。 社名の上に紙かなにかを
ガムテープで張ってさあ、シロアリ消毒の車だってことわからない
ようにして来てほしいのよ」

 
・・・と。
なぜこういうことをお客様が言うかというと、それは我が家にシロアリが
発生したことを御近所には知られたくないからですね。 
なぜ御近所に知られたくないのか、というと、もし数年後に御近所で
シロアリが発生すると自分の家にいたシロアリが「移った」と思われる
のが嫌だからですね。 
 
気持ちはわかります。 シロアリ=近所に移る=伝染病・・・みたいな
感じに思っているからだと思います。

で、ハッキリ言ってこれは間違いです。 
もし、あなたの家に不幸にしてシロアリが発生して駆除したからといって、
あなたの家にいた「シロアリの生き残り」がお隣の家に「移る」ことは
ありません。 

理由はこのブログで何度も申し上げましたが、シロアリは原始的な昆虫で、
あなたの家の隣に別の家があることすら感知する能力はないからです。 
それに第一、「シロアリの生き残り」がいるようでは駆除する意味もない
ですしね。

しかし、こういうデマが広く広まってしまっていまや「常識」となってしまったのは
なぜかと言えば、それはシロアリ業者にとっては都合のいいデマだからです。 
皆さんがそう信じてくれていたほうが「仕事が取りやすい」からですね。

「只今、お隣で駆除していますが、生き残りのシロアリがこちらにも
移ってくるかもしれませんよ。だから駆除したほうがいいですよ」

・・とか言われれば、大抵のお客様はビビッてしまいますよね。 
そこが付け目です。

・・・・ということで、くりかえしますが、お隣の家にシロアリが発生しても
あなたの家にお隣のシロアリが「移って」くることはありません。 
もし数年後、運悪くあなたの家からもシロアリが発生したら、それは
「お隣の家」から「移って」きたのではなく、もともと貴方の家にシロアリ
がいた、ということです。 お隣のせいではありません。

というような、シロアリについては間違った「非常識」がいつのまにか
「常識」となってしまったようなことがたくさんあります。 
そういうことも、このブログで順次機会があったら説明していきたいと
思います。 最近ちょっと気になったので書いてみました。 

同業者の皆さん、バラしてごめんなさい。 ・・・というか悪質業者の皆さん、
こういう非常識な営業トークは止めましょうね。 このような「業者にとって
都合のいいトーク」がシロアリ業者に対する不信感の原因にもなっている
と私は思います。(ひゃー、あとでパッシングを受けるかなあ!?)

皆さん、ごきげんよう。

 


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たいせい

 庭の端に置いておいた薪(餅つきの米を蒸すため:家からは離れたところです)にシロアリが湧いていたことがあり、家や隣近所の本体は大丈夫か?と不安に思ったことがありました。
 条件次第ではシロアリが発生しうると言うことではあるのでしょうけれども、その薪を元にして広がるわけではないと知り安心しました。
 ありがとうございます。

PS.
 屋根業界でも悪質法半業者の手口が、業界の中にいると耳にはいることがあります。
(無料診断で屋根の上に登らせていただいたら、無理矢理自分で瓦をずらしたり割ったりして、そのデジカメの写真を見せるなど...。)
 一般の正しい理解や認知がないと、悪質業者と一緒くたにされて業界自体がしぼんでしまうのは経験済みです。(真面目な業者も悪質訪販と一緒にされて、葺き替えの営業が難しくなったようです)

 業界のためには、正しい一般の認知が必要だと痛感しています。
by たいせい (2007-09-21 10:52) 

山梨の渡辺

toyoさん こんばんは
その節はありがとうございました
お元気そうで何よりです
ここ数日の日記をドッと拝見していました

たいせいさん、こんばんは はじめまして
たいせいさんのケースは、私の経験したケースとよく似ていますね
・・・ね?toyoさん

やはり木材を積んでおいたりするとシロアリが沸く原因になるようです
けれども、沸いていたもの処分してしまえば、別なものをさがして
近場をウロウロ・・・ということもないようですね

感心するのは、土中にいてよく上の空間に木材があることが分かる
ことですね!
雨水か何かが浸みていって、その中のわずかな成分をたどって
くるのでしょうか  とにかくすごいもんですね
(シロアリに限ったことではありませんが)
by 山梨の渡辺 (2007-09-21 21:57) 

toyo

たいせい 様
悪質屋根業者は最近まで新潟県内でも跋扈していました。そのセールストークが「近くで屋根工事をしていたら、お宅の屋根の瓦がおかしいのが見えたので、親方にいわれて来ました。」というワンパターンだそうですね。このトークは関東の知り合いもまったく同じだと言っていました。大体、遠くからどうやってわかるんだよぉ!と突っ込みたくなるトークですが、騙される人も多いそうですね。で、いつの時代にもこういう業者はなくならないんだなあ、なんて思います。いやですね。ほんとに。
by toyo (2007-09-22 17:44) 

toyo

渡辺様
「日本の家屋はシロアリの巣の上に建っている」というコピーがありましたが、実際そうだと思います。シロアリはそこかしこに、あまねくいる、と思います。ただ私達がそれに気づいていないだけで。かといって過剰に心配することもないと思います。適切な対応をしてシロアリと共存したいものですね。・・って、これってヘンな考え方じゃないですよね?
コメントありがとうございました。
by toyo (2007-09-22 17:51) 

こう

 一軒家に住んでいると、とにかく、屋根から、壁、ベランダ、床下まで、ありとあらゆる営業が来るみたいですね。私の実家では、何を言われても断っているようで安心です。しかし、屋根を登らせたこともあるようで、ちょっと心配になりました。

P.S.
 昨日、実家の屋根に登って、アンテナの部品を交換しましたが、とても怖かったです。先程の業者は、簡単に登り降りしたそうです。
 慣れれば怖くないのでしょうが、高いので危険であることはかわりません。建築業者の皆さん、事故に遭わないように気をつけてくださいね。
by こう (2007-09-24 09:34) 

toyo

こう 様
コメントありがとうございます。私も高いところは大の苦手です。
でも以前、頼まれて外壁塗装をしたときは、初日はビビりまくりでしたが、不思議なことに2~3日もしたら平気になりました。慣れってすごいですね。ところがしばらくしたら、また元に戻って今は恐怖です。
どうも人間には、その場その場で、けっこう本人も予期しない適応能力があるのかなあ、なんて思いました。でも、恐怖心って大事な気もします。
それを無くしたら事故に会うような気がします。お互い気をつけましょう。
by toyo (2007-09-24 12:57) 

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