SSブログ

いらない人はいない。 [つまらない]


皆さん、こんにちは。

ちょっと誤解されるかもしれませんが・・・人間って多種多様ですよね。 
たとえば学生時代にこんなヤツいませんでした?スポーツ万能で学業成績もいい、
おまけに女の子にももてる。 しかも本人の性格もいい。
かなわないなあ、なんて思わせるやつ。

その正反対の人もいます。 そういう人にたいしては本人の自助努力がたりない
からだ、とかいくらでも言えますが、自助努力を超えた不幸な家庭環境に育った人も
いるわけです。 
そういう人は社会の「落ちこぼれ」になりやすい。(私もそのひとりかも?)
でも、昔はそういう「ダメなヤツ」でも受け入れてくれる「場」があったような気が
します。

たとえば、誤解されるかもしれませんが昔のヤクザ社会、たとえば暴走族。 
あるいは「ちょっと精神の緩んだ人」でも昔は地域の一員として存在を認められて
いました。 決して、すぐに精神病院に隔離ということにはならなかったように思います。 
凶暴性がなく迷惑をかける存在でない限りは地域でも暗黙で受け入れていたような
記憶があります。(私の子ども時代にもそのような人はいました)

しかし現在の社会では「落ちこぼれ」は行く「場」がないようです。 
経済と効率優先の社会では生産性のない人間は排除されてしまいがちです。 
でも、実はそういう人も社会全体では必要不可欠の人間なんだと思います。
  
偉そうなことを書いてしまいましたが、私は(観念的にはそうでも)現実的には
(感情的といってもいいですが)必ずしもそう思ってはいなかったような気がします。 
だって「嫌なヤツ」と一緒に仕事をするのは、やっぱりイライラするしストレスが
たまりますからね。 
ところが・・・

実はみなさんも御覧になったかもしれませんが、先日のNHKで映画監督の
山田洋次氏に長時間インタビューする番組がありました。 途中から見たのですが
思わずなるほど!と思ってしまいました。 私にとってはブレイクスルーでした。 
へェー!山田洋次ってすごいなあ!と思いました。

氏の言っていたこと要約するとl・・・映画制作は数十人のスタッフで作る共同作業な
わけですが、そのときスタッフの中に必ず「ダメなヤツ」が存在するというのです。 
急に休んだり、指示したことをやらないとか、他のスタッフに迷惑をかけるヤツ。 
もうあんなヤツいらないよ、とみんなをイライラさせる人。

ところが山田氏にいわせると、そういう人も絶対「必要」なんだそうです。 
そういうダメなヤツがいるといないとでは映画の出来が全然違うというのです。 
つまり、スタッフのなかにダメなヤツがいないといい映画がつくれないと。 
ヘェー!っと思いました。 そして漠然とながらそうかもしれないと思いました。 

なるほど、ダメなヤツは現場ではスタッフをイライラさせたりストレスを与える
かもしれないけど、逆にだからこそ現場に「活気と集中と緊張」をもたらす
かもしれないからです。 
・・・ということを山田氏がいいたかったのかどうかはわかりませんが・・。 

ともかく異分子を排斥するより取り込む、あるいはとにかく排斥しないこと。 
これはとても「大人の態度」であることはたしかです。 おそらく山田氏だって
撮影現場ではずいぶんイライラさせられたりしているんではないでしょうか? 
しかし、それでも排斥しない態度はいろいろ教えられる気がします。

なんか私も今度から「積極的」にそういう態度になろう、なんて思いました。 
だからといって、その場その場でイライラが消えることはないと思いますが・・・・。 

ということで今日も雑談でした。 
つまらない雑文におつきあいくださった皆さん、ありがとうございます。
皆さん、ごきげんよう。 


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:住宅

nice! 2

コメント 4

しゃくとりむし

はじめましてしゃくとりむしです。

今ちょっとイライラさせられる人のことで悩んでいたので、
こちらの記事を呼んで一つ壁を突破できた気がします。
私をイライラさせる人は私にとって必要な人なんだと思えば
また違った応対が出来そうな気がします。
by しゃくとりむし (2007-11-27 00:27) 

toyo

しゃくとりむし様
ありがとうございます。偉そうなことを書いてしまいましたが、現実はやっぱりイライラすると思うのです。でも自分のそのイライラも含めて大きな気持ちで対応すれば、時間はかかってもうまくいくんじゃないかと思うことにしています。ちょっとだけでも気が楽になりますものね。
by toyo (2007-11-27 08:11) 

たいせい

 振り返ってみると、15年間サラリーマン時代を送った前の会社では、私は組織に「活気と、集中と、緊張」を与えるために存在していたような気がします。
 頑張って、「異分子」の生息環境(自分の生きる場)を守らねば...。
by たいせい (2007-11-27 09:01) 

toyo

たいせい様
あはは・・・
たいせい様に限ってそのようなことはないと思います。
いや、振り返ってみると私だってそうだったかな~なんて気がしてきました。コメントいつも有難うございます。
by toyo (2007-11-29 08:37) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。