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土のことなど・・・ [雑感]

 
 
皆さん、こんにちは。

皆さんは土に興味ありますか? 
え~! 土だってぇ~、興味ないよぉ・・・じゃないですか? 私もそうでした。 
だって私達は(土の上で生活していても)土なんかふだん意識しませんものね。

横尾忠則氏がなんかの本で言っていました。
あるとき、ベランダにずーっとほったらかしにしていた鉢になんかの植物?が
生えていたのに気がついて、ものすごく感動したそうです。 
なんとなくその気持ちわかるような・・・。

私もかなり以前ですが、仕事にあくせく走り回っていた頃・・・
もう秋から冬、冬から春とあくせく車で動き回っていて・・・「周りの景色」なんか
眼中にありませんでした。  
新潟県の田園地帯・・・春、田んぼの土起こしから田植え・・・夏、稲穂の絨毯が風で
さざなみのようにざわめく・・・・うるさいほどの蛙の声・・・・そして実りの秋・・・
稲刈りの終わった荒涼とした大地・・・いよいよ寒い木枯らしの冬・・・雪、一面真っ白の
越後平野・・・再び春・・・いっせいに芽吹いてくる土手の草草やふきのとう、つくし・・・・
白い世界から一転、鮮やかな緑の世界・・・空も灰色から透明なブルーに・・・・。

・・・・という当たり前の四季の変化にさえ気づかない日々。 
見えるのに見えず、聴こえるのに聴いていない。 毎日毎日そんな田園地帯を走り
まわっていても・・。 

そして、あるとき運転しながら車外の風景が変っていることに・・・
白と灰色の世界が、いつのまにか鮮やかな緑の世界に変っていることに突然、
まったく突然に気づきました。   ものすごくショックでした。 

ああ世界はこんなにも美しい!
そうか!私は毎日の目先のことばかりに囚われ、こんなにも貧しい、こんなにも
あくせくして日々を過ごしてきたのか・・・愕然としました。 
蛇足ですが私のお客様にこんな奥様がいます。 

その奥様の家は高台にあって越後平野の眺望は最高。 
遠くに弥彦山が見えます。 運がいいと佐渡がみえるときも。 で、奥様は自宅から
毎日、越後平野に沈む夕日を撮っているのです。 それで私がお邪魔するたびに、
まるで少女のように興奮して夕日の写真を何枚も見せてくれるのです。

「ね、ね、これ、すっごく素敵な夕日でしょう! ほんの一瞬だったのよ!もう、もう色が
凄かったんだからぁ!この色みてよ!」 
で、私のホンネ・・・きれいといえばきれいだけど・・・こんなに興奮して人に見せるほど
でもないと思うけどな・・・。 私は感動してるふりはしても実はあまり感動していません
でした。 

それよりも羨ましかったのです。 
嫉妬するほどに。 私が失ってしまった何か(感受性?)をこの奥様はいまだにたっぷり
もっている。 私よりもずーっと年上なのに。 夕日の写真を見てもなにも感じない私。 
ああ、私はこんなにも貧しいざらついた感性しかもちわせていない。

一体、いつからそうなってしまったのか? 
少年の頃、森に入ったときの・・・あのむせ返るような森の香り・・・・ドクダミや、野生の
百合の花粉の臭い・・・あるいは木の葉が積み重なって腐って土化したときの濃厚な臭い
・・・森の木々と、名も知らぬ雑多な植物が渾然一体となってかもしだす独特の息苦しい
ほどの濃密な世界・・・
そういったものをいつから感じなくなってしまったのか? 
一体、いつから・・・・

や、や、や、気がついたらとんでもない情緒的なことをかいてしまったようです。 
恥ずかしい。 大脱線。 土の話を書くつもりだったのに。 軌道修正。


土は有機粒子でできています。 水と空気を含んでいます。 
で、土の表面をコンクリートやビニールで覆ってしまうと、その水や空気が酸化して淀み、
酸素が減ると微生物が繁殖できずにメタンガスが増えてきます。 
当然、土温も下降して「死んだ土地」になってしまいます。 

「死んだ土地」って言い方、ヘンですか? 
でも素朴に考えて「死んだ土地」の上で生活して身体にいいわけないと思いませんか? 
土は生きています。 土のなかの様々な微生物が酸素や炭酸ガスを吸ったり吐いたりして
生成活動をしているという意味です。 この微生物の活動が土を浄化しています。

・・・・と、えらそうなことを書いても私も土には鈍感でした。 
でも最初の横尾忠則氏の言じゃないけど「土に種をまくといろんな植物が生えてくる」って、
ものすごく不思議なことだと思いませんか? 
種も偉いけど土はもっと偉いと思ってしまいます。 
だから土を苛めるのは止めましょう。 なあ~んて言っても私は長年シロアリを
駆除するために土を苛めてきました。 だから今は無農薬防除にこだわっています。 
罪滅ぼしかもね。 とにかく偉そうなことはいえません。 

今日は例によってグジャグジャな内容になってしまいました。
お前はいつも脱線ばかりしているなあ。 タイトルと内容がかなりズレまくっているよ・・・
と自分でも思います。(反省)

最後まで読んでいただいた皆さん。 ごめんなさいね。
ありがとうございます。

それでは皆さん、ごきげんよう。 

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たいせい

 あまり覚えていらっしゃらないかもしれませんが、一時ビールの宣伝で中山美穂が「だだちゃまめ食べたい」と言っていた「だだちゃまめ」(方言でお父ちゃん豆という意味だそうです)をご存じでしょうか?
 「だだちゃまめ」は、山形県鶴岡市の白山といわる小さな地域でしか本来の味と香が出ないそうで、同じ鶴岡市内でも別の場所に植え付けをしたら別の味になると言うことは、気候や風土ではなく「土」の違いだと地元では言われているようです。
 「土」には、まだよく解らない不思議な力があるようですね。

PS.
 私個人としては、枝豆の最高峰は丹波の黒豆ではなく、この白山だだちゃまめだと思っています。
by たいせい (2008-02-19 15:15) 

アキラ

若かりしころ・・・脱サラして、ただ生きるのに一生懸命だった頃ですが、
桜の花に気づかなかった年がありました。
人間、何かに一生懸命になると、「目に入っても、見ていない」ことがあるようで・・・
ミミズがいる土地は、栄養が豊富だと思っているのですが、違いますか?

昨日のラドンについて、記事を書こうと思っています。
鋭意調べて、建築業者から見たラドンの話ですが、よろしいでしょうか?
by アキラ (2008-02-19 17:12) 

toyo

たいせい 様
「だだちゃまめ」ですか。はじめて聞きました。
新潟の黒埼の「ちゃまめ」よりおいしそうですね。
今度、農家の親戚にきいてみます。たぶん知らないと思いますが。
それにしてもおいしそうですね。
by toyo (2008-02-19 19:06) 

toyo

アキラ 様
ありがとうございます。是非是非、ラドンの記事書いてください。
私も実はそんなに詳しくないのです。楽しみにしています。

ミミズがいる土地は栄養が豊富かどうかは私もちゃんと調べたことがないんですよ。というのは私も豊富だというイメージをもっていたのですが、新潟薬科大学関係の私の「炭のお師匠さん」によれば「ミミズがいる土地」は、単に「水はけが悪い土地」で、だからミミズが集まってくるんだ、と言われたからです。で、ミミズが集まってくる土地は次にモグラがミミズを狙って集まってくるよ、と言っていました。中途半端なことしかいえなくてごめんなさい。
by toyo (2008-02-19 19:19) 

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