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時代の流れ? [シロアリ]


皆さん、こんにちは。

実は先日、所属している某クラブの集まりに行く途中に
某設備会社の社長と交わした会話を書いてみます。 
皆さんはどう思いますか? 私は意志薄弱の固まりみたいな
人間ですからすぐ影響を受けてしまいやすいですが。 

  • 「住生活基本法の影響ってどうですか? なんでもこれからは
    住宅も量から質への転換だそうですが・・・」
  • 「まあそんなこと言ってもねえ。 要はいいものを安く作ることには
    変わりがないからね」
  • 「社長のところは忙しいですか?」
  • 「仕事なんて一杯あるんだよ。 だた選びさえしなかったらね」
  • 「そうですかあ?」
  • 「量から質へ、って言ったって高けりゃダメでしょう。 要は質を
    落とさないで、しかもいいものを作らなければ生き残れないよ」
  • 「そりゃあそうだ」
  • 「今はプレカットの技術だって相当進んでいるからな。 
    住宅だって工場で大部分を作って現場では組み立てだけだからね。 
    それも各段に精密になってきていますよ」
  • 「ということは、もう腕のいい職人はいらない?」
  • 「全然必要ないよ。 組み立てやすい点ではすごく進歩している
    からね」
  • 「・・・・・・」
  • 「いいものを安く作れるようになってきているし・・・そういう方向で
    しか上手くいかないよ」 

・・・というような会話でした。 

そうかあ、もうそういうのが体勢なのかあ? 
その流れはもう止められないのかなあ? でも「いいものを安く」って
決して悪いことじゃあないよな。 でも、なんだか抵抗したい気分。 
だってもう職人はいらない時代だなんてなあ。

いきなりこんな想像をしてしまいました。 
ビートルズが登場したとき世界中の識者はこぞって非難しました。 
あんなの音楽じゃない、とかイギリスのチンピラだとか不良だとか・・・。 
アメリカ公演のときなんか「イギリスから来た猿に娘を寝取られるな」
だとか、とにかく非難轟々。

でも、ビートルズ人気がもう誰も抗えないほどに巨大になると今度は
その逆の現象が・・・。 
「いや彼らの音楽は素晴らしい! 音楽性も非常に高度なものだ」とかね。 
つまり「勝てば官軍」現象(古い!)。 これはちょっと違うかなあ?

あるいは一時流行った「カオス理論」。 
ブラジルで蝶が羽ばたくとアメリカで台風が起きる・・・だっけ。
どうなんだろう? 個人的には大手ハウスメーカーの作る家って
好きじゃない。 だって家というより「工業製品」だもの。 
ピカピカしていて綺麗だけどなんだか落ち着かない。 

でも、それだってあんたの好みでしょ?って言われればそう。 
みんなはピカピカした家のほうが圧倒的に好きなんで、あんたは少数派。 
少数派はいずれ駆逐される運命。 それは時代の圧倒的な流れ。 
あんたがグダグダ言ったって時代の流れはもう決まっているん
だからね。 ビートルズだってマイナーが大メジャーじゃないの。 
それどころかもう古典だよ。 

芸術家だって新人の頃は非難轟々だった人が立派な古典になってる
例っていっぱいあるでしょ。 (それはちょっと違うんじゃないかなあ) 
どう違うっていうのさ。 大衆は「安くていいもの」であればハッピーじゃん。 
そりゃあそうだけど・・・なんかおかしいなあ。 

だって、あんたローリングストーンズは好きでしょう。 ピンクフロイドも
好きでしょう。 彼らだってメジャーだぜ。 
(ピンクフロイドは別格だよぉ・・ああグジャグジャ・・・。)

時代の流れ、かあ。 ブラジルの蝶かあ。 
ビデオのベーターとVHSだって何故かベーターが駆逐されちゃった
もんなあ?(古い!今はブルーレイとなんとかかあ?)

皆さんはどう思います?
時代の流れってなんだか個人的には「不愉快な方向」へ流れていく
みたい。 

グダグダ言いながらみっともなく終わります。
それでは皆さん。 ごきげんよう。

 H20,5,11,母の日&猫 002.jpg
 H20,5,11,母の日&猫 003.jpg
 (エッ!オイラを撮ってんの)


 _羽アリの区別_NEW.jpg
(4月~6月は羽アリに注意してね)
(もっと詳細を知りたかったら私のホームページを参考にして
くださいね。全然更新していませんが・・・。
http://www.niigata-boucyu.com/
 


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コメント 24

mogi

職人は絶対必要だと思います!
toyoさんがおっしゃられるように、ひとりひとり考え方、好き好みがあるのだから、それは主流という波ですべてすくってしまうのは間違っているとはいわないけれど、亜流を受け入れるだけのキャパシティがなければ、豊潤な文化、社会だと言えないと思うし、ビートルズの例のように、その次の未来の住宅というのが発展しなくなってしまうんじゃないでしょうか。
進歩すものというのは、常に旧体制に対して批判性を持ちえるものだけだという意味のようなことを建築家の磯崎新さんという人が最近おっしゃられていたのを思い出しました。
by mogi (2008-05-16 03:15) 

ijimari

私もいい職人さんが絶対必要!
悪い職人さんだと、人工ばっかりかさんじゃうし、
何より安心して任せられない。
「不愉快な方向」・・・同感です。
その中で、確かなものを判断できる、
自分の目というものをやしなわなければなりませんね。
by ijimari (2008-05-16 07:26) 

一真

おはようございます。お元気のご様子で何よりです(^_^)v
<職人>とは何か。職人の世界は奥が深いです。職人は必要がないと考える人は、職人の価値を理解できていないのではないでしょうか。
by 一真 (2008-05-16 07:59) 

toyo

M様
>亜流を受け入れるだけのキャパシティがなければ、豊潤な文化、社会だと言えないと思うし

全く同感です。
実は誰かにこういうことを言ってほしかったのです。
有難うございました。nice! も有難うございます。
by toyo (2008-05-16 08:31) 

toyo

ijimari 様
ですよね。
ijimari さんならそうおっしゃっていただけるものと思っていました。
実は誰かにこういうことを言ってほしかったのです。
「不愉快な方向」の時代ですががんばりましょう!

nice!&コメント有難うございます。
by toyo (2008-05-16 08:37) 

toyo

一真 様
コメント有難うございます。
正に一真 様のブログで紹介されてる職人さんて世界に誇れる方ばかりですものね。実は誰かにこういうことを言ってほしかったのです。
有難うございました。少数派でもがんばりましょう。

by toyo (2008-05-16 08:40) 

アキラ

私は数少ない「本物の職人」にお世話になりながら、ご飯を食べています。
しかし、私は本当に家のことや材料が解っていて家に関わる「本物の職人」は、いなくなったと思っています。
残っていても極少数が本物で、みんな年を取っています。
本音を言えば現在「職人」と呼ばれている人の殆どは「職人もどき」「職人まがい」または「なんちゃって職人」です。
現在、家に関する職人と呼ばれる人たちは、殆ど「部品を取付るだけのアッセンブリー屋」化しています。
原因は、ハウスメーカーの存在・忙しすぎたかつての高度成長期~バブル時代そして、新建材だと思っています。
職人について本音の記事を書きましょうか?
by アキラ (2008-05-16 10:39) 

toyo

アキラ 様
仕事柄、大工さんと接することが増えていますが、おっしゃるとおりの印象を私も受けます。大工さんから見れば私など怪しいシロアリ屋でしょうが・・・。
で、一般の方は大工さん=プロの職人と信じています。
だから誰が悪いとか言う気はないのですが、なんかモヤモヤします。
アキラ様は数少ない本物の職人だと思います。ゴマすりじゃないつもりです。もし、立場上差し支えないのなら職人の本音聞かせてください。
もっとも、アキラ様の書くことは今までだって本音全開ですものね。
nice!&コメント有難うございます。
by toyo (2008-05-16 12:38) 

アキラ

toyoさん

私は職人ではありません。
建築業を営んでおりますが、頭で解っているだけで、私は技術を持ち合わせていません。
技術が無しで、職人さんを使っている分勉強をしています。
いや、勉強しているつもりです。(格好良く言えば^^;の話ですが・・・)
再度のコメントで済みません。
by アキラ (2008-05-16 13:42) 

マルコメX

質の良いものを安く作ってあれば、そりゃあそれに越したことはありませんが、そういう業が出来る人、あるいは技術を創出する人が『職人』なわけで。つまり、良いものって何?をどういうふうにして拾えるかということが、大事なポイントのひとつじゃなかろうかと思います。

大きな市場の需要の流れではなくて、市場を構成する人ひとりひとりの望むところを、きめ細かくなおかつ安価に具現化できるようなものであれば、その行為者がシステムであっても、昔ながらのいわゆる「職人さん」であっても、受け手にとっては「ま、どちらでも」だとは思いますが。

しかし、「昔ながらの職人さん」が作ったナントカという部分も商品価値のひとつでありますから、それが価格査定の範疇外の法外な値段の要因だとしたら、考え物でもありますし・・・

なんだか、まとまらないコメントでございました。スミマセン!
by マルコメX (2008-05-16 20:25) 

いとまたろう

私事(わが家事)ですが・・、古くさい(事実カビ臭い・・)家にわざわざ引っ越してくる変わり者が好む品物は世間一般の好みとズレているらしく、食品や雑貨品などわが家で愛用している品々が最近ことごとく店頭から消えていきます(涙)。そして、お気に入りのパン屋さんが今週末で閉店してしまいます(号泣)。
良い物は安く作らなくてもいいので、長く作り続けてもらいたいと切に願う今日この頃でございます。ズレたコメントで失礼いたしました・・。
by いとまたろう (2008-05-16 22:28) 

toyo

アキラ 様
失礼しました。職人の定義が曖昧だったようです。
職人を管理する人って職人以上の知恵と知識が必要なんでしょうね。

私ちょっとだけ絵を描きますが・・絵を描く人(創造者)と批評家って天と地ほどの全然違う経験です。でも、名選手、名監督にならずってこともありますしね・・・あー混乱してきた。私の頭ではまとまりそうもないです・・・。
by toyo (2008-05-16 23:52) 

toyo

マルコメX 様
まとまらない・・って気持ちよくわかるような気がします。

「ひとりひとりの望むところを、・・・・ま、どちらでもだとは・・・」
たしかにそうだと思います・・・が・・・
「昔ながらの職人さん」・・・も、たしかにそう・・・が・・・
が・・・が・・がーピッピ・・ピーピーー(心音停止)
御臨終です・・。(アホな私には無理でした)

コメントありがとうございます。 ピピピ、ピー。
by toyo (2008-05-17 00:09) 

toyo

いとま様
ズレているとは思いません。
そういう気持ちもよくわかるような気がします。
そういうこだわりが人生を豊かにする大切なスパイスなんだろうな~
っていう気もします。
私のほうこそズレているかも・・・すみません。
nice!&コメントお礼申し上げます。
by toyo (2008-05-17 00:15) 

toyo

ラナ様
nice! ありがとうございます。
ブログとホームページ拝見しました。
まるで楽園のような写真ですね。ステキすぎてことばもない!
そんな気分にさせていただきました。いいなあ~。
by toyo (2008-05-17 00:18) 

たいせい

 良く業界関係者と話をしていて、品質の有無を重視せずに施工単価のみが注目されているとの話を良く聞きますが、実際多くのお客様を回ると必ずしもそればかりではないと気付かされます。
 こだわり建築やこだわりの職人さん達が生きていけるだけの「こだわり建築」を求めるお施主様が確実に存在するようになり、その方達を対象にした仕事を中心にして仕事をしていらっしゃる方達も生きてゆけるような時代が生まれつつあるのを感じています。
(高級な建物だけではなく、低価格のこだわり住宅だってあります。)
 家電製品などでも安い普及品よりも、こだわり製品の方が売れている昨今、価格だけではない要素が住宅の世界にも来つつあるような気がします。

 むしろこちらの方が、時代の流れのように思っていますが...。
(希望的観測なのかもしれません!?)
by たいせい (2008-05-17 17:02) 

toyo

たいせい 様
>価格だけではない要素が住宅の世界にも来つつあるような気がします。 むしろこちらの方が、時代の流れのように思っていますが...。

そうであればとても嬉しいのですが。これは地域性もあるのでしょうかね?
貧乏県とそうでない県とか・・。いずれにせよそういう兆しが出ているのであれば期待したいですね。そうあって欲しいと思います。nice!&コメントお礼申し上げます。

by toyo (2008-05-17 20:45) 

plusgate

いいものを安く、というより、いいものを適正価格で。という考えが世間に伝わるといいなと常々感じています。買う側の意識も重要なんですが、ここ数年で買う側の意識というのもかなり変わってきたように感じてますし、ホンモノの職人は適正な価格で商売しているように思います。私の場合、
設計料の価格を値切る方とはお付き合いしないようにしています。
決して、高いとは思ってなくてそれが適正価格だと思っているからです。
ちょっとカッコつけすぎかもしれませんが(笑)
by plusgate (2008-05-19 14:06) 

南雲しのぶ

最近、建築基準法や消防法など規定の厳格化などの改正が多過ぎて、施設管理を仕事の一つとしている私としては付いてくのが大変です。
国も改正するのは構わないのですが、もう少しわかり易い指導をしてもらいたいものです。
どこに聞いても難しい言葉を使って説明されても、試行錯誤、疑心暗鬼の対応しかできません。


by 南雲しのぶ (2008-05-19 19:34) 

toyo

plusgate 様
>設計料の価格を値切る方とはお付き合いしないようにしています。

神田正典氏などはまさにそう言っていますよね。
私もそれが(たぶん戦略的にも)正しいのだ、と思っていますが時々そうもいかないシーンになると??・・・です。
でも、神田氏によればそういうときほど「歯を食いしばって押し通せ」と言っています。ほんとはそうしたいんですが・・・ああグダグダですね。
だからダメなんだ、私は。
nice!&コメント有難うございます。

by toyo (2008-05-19 20:09) 

toyo

南雲さん
~ですよね。
私なんかそれほどの環境ではないですが、それでも市役所関係の仕事をすると実際の仕事よりも報告書類の体裁を整えるのにえらい神経使ってしまいます。どうも公的関係の人の考えることは、実際の現場の人の感覚とはかなり遊離しているっていうか・・・またグダグダになりそう。
nice!&コメント有難うございます。
by toyo (2008-05-19 20:18) 

umi-_-yas

個人的にはハウスメーカーもプレカットも一口に悪いとは思ってません。どれも、日本的発展の一つの答えだとは思ってます。でも、それだけじゃつまらないですよね。
「適正価格」はいい言葉です。全く同感です。ただしそう言い切れる物を作ってる人だけが使える言葉でしょうね。
by umi-_-yas (2008-05-19 23:53) 

toyo

umi-_-yas 様
そうなんですよね。
なんでもかんでも「手造り」がOKで、「工業製品」はNOということでもないと思うのですが・・・だからumi-_-yas 様のおっしゃるように・・・
>どれも、日本的発展の一つの答えだとは思ってます
・・・と私も思います。よーするに「棲み分け」になるのかなあという気もします。
>「適正価格」はいい言葉です
たしかにそうですね。 ただ私の場合、では具体的いくら位が「適正価格」なのかと考えるとけっこう逡巡してしまうことがよくあります。
nice!&コメント有難うございました。
by toyo (2008-05-20 08:22) 

こう

みんなが良いものだと思っていたのに、よく調べると駄目な場合もありますね。
本当に良い家に住むには、買う側の努力が一番大切な気がします。
by こう (2008-05-22 08:52) 

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