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築36年後の床下と築15年後の床下 [シロアリ]


みなさん、こんにちは。

昨日、築36年の家の床下調査をしてきました。
ここで早速ですが問題です。

次の4枚の床下写真のうち、昨日調査したのはどれでしょう? 
以前撮った「築15年の床下写真」も混ぜてあります。 
どっちも2枚ずつ。(当てたら偉い!)
では最初の2枚です。 

2002_0101テスト0032.JPG


 

 

 

 

 

 



 

DSCF0341.jpg



 



はい、では次の2枚です。

DSCF2305.JPG




 


 


 

DSCF2290(1).JPG


 




 




片方は築15年、もう片方は築36年です。 
さあどっちがどっちだと思います?

~ですよね。 
どう見ても最初の2枚のほうが築36年後の床下だと思いますよね。
傷み方が全然違いますもんね。 断熱材もひどい状態だしね。

でも、敏感な方なら(こういう問題を出すってことは)
きっと引っかけがあるんじゃあ・・って思いません? そうなんです! 
実は正解は・・・後の2枚のほうが築36年後の床下写真です。

ちょっとビックリでしょ。
「床下って外見だけではまったく判断できない」
ということをみなさんに是非知っていただきたかったのです。 

「うちは日当たりもいいし、天気のいい日は毎日窓を開けて室内の
換気にも気をつけてるからね。シロアリや湿気の心配なんかないよ」
・・・と自信をもってる人がよくいます。 

でもね、室内の状態と床下の状態とはまっく別物ですよ。

さて、ではなぜこのような劣化の差がでてくるんでしょう?
土地環境とか通気口の数とか工法とか、いろいろな原因が考えら
れますが、実はどっちかというと「36年後の家」のほうが条件は悪い
環境でした。
もともとは田んぼだった土地の埋立地だそうですから。
それに通気口の数も「15年後の家」よりは少なかったです。

私見ですがこの写真の場合、劣化の決定的な差の要因を
私はこう思っています。

  1. 「36年後の家」の床下は床の高さが90センチ以上
    あったこと。
  2. もうひとつは、分厚く「川砂」を大量に敷き詰めてあった
    こと。 おそらく深さ30センチ以上は敷き詰めてありました。 
    これが決定的。床下にカビの臭いもほとんどしませんでした。

つまり「川砂の威力」です。 この家あと30年くらいは楽勝でしょうね。
(ついでに言えば床下に山砂を敷いてはいけません。もともと
シロアリは山にいた昆虫ですからね。 山砂の中にシロアリが潜んで
いてもおかしくないですよね)

では、36年経ってもこんなに状態がよければ、きっとシロアリだって
いないと思いません?とっても乾燥してるみたいですし。
ところが調査の結果は・・・・
長くなりそうなのでこの続きは次回に。
(思わせぶりでごめんなさい)

(察しのいい方なら一番最後の写真を見て、ここはまずいでしょ、
と気づくかしら?ね。)

今日のジョークは政治家ジョークです。
あんまり面白くないかも・・
最近の政治家を見てるともうウンザリです。
筆記具のキャップがどーとかね、もうどっちもどっち
・・って思いません? 


     <ジョーク

ある日、選挙運動のために政治家を大勢乗せたバスが田舎道を
走っていた。


バスの運転手は眺めに気を取られ運転を誤って、バスは溝に
転落した。
近くに住んでいる農夫がひどい衝突音を聞いて駆け
付け、残骸を見つけた。
そして政治家を見つけると、すっかり埋めてしまった。


翌日、警官が農家にやってきて
質問した。
「それで、政治家全員を埋めたわけですか
? 
みんな死んで
いたんですか
?


農夫は答えた。
「まだ生きてると言ってるのもいたけど、政治家ってのは、
ひどいうそつきだから
な。」



お読みいただいたみなさん、ありがとうございました。
それではごきげんよう。 お休みなさい。


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コメント 17

mon

床下の状態を拝見して・・驚きました。
いろいろな条件から、こうも違う物かと・・
我が家も心配になって~~きました^^;
転ばぬ先の杖・・有り難うございました^^@
by mon (2008-12-18 07:59) 

たいせい

 こんな写真を目の当たりに見せられると、理屈のよく解っていない私でも衝撃を感じます。
 前に瓦屋根の良さを如何に伝えるかを考えた末、築年数が同程度の屋根の野地板の状態を写真にとって訴えたり、台風で飛んだ新生屋根材や金属屋根の写真(最近の台風では、瓦屋根よりもこちらの被害事例の法が多いです。屋根材が引きかがされるケース・小屋組ごと持って行かれるケースがります)、地震被災地で倒壊したRC造や新生屋根材の家の写真などを使おうと写真を集めていました。
 ただこのような写真は、直接現場に出入りしていらしているそれも業界にについて問題意識を持っていらしている職人さん市価とることが出来ず、どこかに存在しているだろうと思って様々な方に声を掛けましたが、ほとんど集まりませんでした。
 toyoさんのこの種の写真は、業界にとっても財産なのだろうと思います。(最近のものは特にBLOGの記事にするために説明しやすい撮り方をしていらしているのでは?)
 BLOG用に縮小した写真ももちろんですが、オリジナルの解像度の高い写真も保存しておくと、業界の啓蒙のためにも何らかの価値を生むように思いました。

PS.
 築36年の方は、「ハシゴ(?)」が問題なのでしょうか?
(回答は次の記事を楽しみにしています)
by たいせい (2008-12-18 09:03) 

toyo

ホタルの館 様
お読みいただいてありがとうございました。
もし参考になるところがあったらうれしいです。
nice! お礼申し上げます。
by toyo (2008-12-18 09:14) 

toyo

mon 様
こちらこそご訪問いただいてお礼申し上げます。
床下って見えないところですから、びっくりするような発見がときどきありますよ。少しでもmon様の参考になったらうれしいです。
nice! &コメントお礼申し上げます。

by toyo (2008-12-18 09:18) 

toyo

たいせい様
>台風で飛んだ新生屋根材や金属屋根の写真(最近の台風では、瓦屋根よりもこちらの被害事例のほうが多いです・・・

いいこと聞きました。今度お客様にもこの話しておきます。
前回コメントをいただいた青森のしおり様にも是非そういう事実をお伝えしたいです。たいせい様の記事をお読みするように進言しておきましたが。

>築年数が同程度の屋根の野地板の状態を写真・・・

これ是非、私も見たいです!機会があったら是非UPしてくださいね。
きっとみなさんビックリするんじゃないでしょうか。
いつもnice! &コメントほんとにありがとうございます。


(PSのほうはもう気付いてらっしゃるみたい・・・アハハ)

by toyo (2008-12-18 09:28) 

Yuki

家の耐久年数って一概に言えませんね・・・。
管理の仕方で、こんなにも違うとは驚きです!
シロウトでは、知らないことばかりですよね!
by Yuki (2008-12-18 10:24) 

toyo

Yuki 様
シロアリ防除士の方がみたら日常茶飯事の写真だと思います。でも一般の方には珍しいかもしれませんね。
おっしゃるように管理の仕方、及びなによりも「新築時の建築についての考え方」の差が決定的にその後の家の寿命を左右すると思います。
極端に言えば家を建てた瞬間に将来その家にシロアリが侵入するかしないか、腐朽がおきるか起きないかが決まる、と私は考えています。
で、そのポイントをお知らせしたくてこのブログを作りました。参考になったらとてもうれしいです。
いつもお忙しそうなのにお読みいただいて感謝します。nice! &コメントほんとにありがとうございます。
by toyo (2008-12-18 13:09) 

toyo

一真様
いつもnice!ありがとうございます。
by toyo (2008-12-18 13:12) 

しおり

こんばんゎ★
床下の違いに驚きです!次の記事、早く見たいです。

あっ、それから…
toyoさん、二つのブログのご紹介ありがとうございましたm(__)m
たいせいさんに屋根の事で聞きたい事があるので、たいせいさんのブログに近々コメントいれさせて頂きます。
toyoさん、ご紹介ホントありがとう!感謝ですm(__)m
by しおり (2008-12-18 18:49) 

yanasan

初めの2つの画像に写っているのはグラスウールですか? やはり断熱効果は有るのでしょうが、湿気を逃がすには不向きですよね。後の画像の奥に見える木柵の様な物は何ですか?
by yanasan (2008-12-18 21:19) 

toyo

しおり様

こちらこそお読みいただいてありがとうございます。
家を建てるにはその前にいろんなハードルがあると思います。
その都度、迷うことがありましたら私やたいせい様、アキラ様をどんどん利用してください。知ってることなら出し惜しみしないでお教えします。

それから老婆心ですが・・家を建てたら心労で身体を壊したなんて話をよく聞きます。ストレスには充分ご注意くださるようにね。ありがとうございました。なるべく早く続きを書きたいと思っています。
by toyo (2008-12-19 00:52) 

toyo

yanasan 様
グラスウールです。
私は個人的には好きではないですが・・理由はいったん水分を吸うと乾かないし、垂れ下がっているのをよく見かけるからです。

木柵の様な物・・・は、あの向こう側が玄関です。
玄関のタタキの下の土が崩れないように枠板で押さえてる光景です。
この「木柵の様な物」が実は格好のシロアリの登り口になります。要注意なつくりです。次回の写真でその怖さが伝わるといいんですが。
nice! &コメントいつもありがとうございます。

by toyo (2008-12-19 01:02) 

toyo

plusgate様
nice! ありがとうございます。
plusgate様の作るモダンな家とは全然違うので果たして
参考になるかどうか分からないですが、もし参考になったらうれしいです。


たーチャン様
お読みいただいてありがとうございます。
nice! もありがとうございます。


by toyo (2008-12-19 01:16) 

マルコメX

わたしは察しが良いから、「ここがまずいでしょ!」ってところがすぐに分かりました。回答を書くのはtoyo様に、お譲りしますけど。←ウソです。さっぱり?デス。わたしは政治家デス←ウソです。
by マルコメX (2008-12-19 06:53) 

toyo

マルコメX 様
そうだ、戦争に行こう!
メチャクチャ良かったです!今も笑っております。なんという傑作でしょう!
有難うございました。私、語彙数が少ないのでどうお礼の言葉を言っていいかわかりませんが大感激してます。
nice! なコメントもお礼申し上げますデス。
by toyo (2008-12-19 11:07) 

kappa

最初の2枚の写真、ただただびっくりです。
住んでいる方は床下を覗いたことが無かったのですね。
最後の写真は奥の方で地面に直接木材が接している様に見えますが・・・
by kappa (2008-12-20 01:09) 

toyo

kappa 様

正解です!パチパチパチ!(拍手)
さすがですね。たいせい様も気が付いていたようですが・・
当ててもらうってことは、シロアリの習性を知っていただいてるということでもあるのでとてもうれしいです。
(kappa 様のお宅は床下がコンクリートなので、侵入される確率はとても低いと思います。ただコンクリートの亀裂にだけは注意してくださいね。)

nice! &コメントありがとうございます。


by toyo (2008-12-20 01:27) 

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