夜のみだらな鳥 [つまらない]
- 人生は道化芝居ではない
お上品な喜劇でもない
それは、
悲劇の地の底、飢餓から
開花し、結実するものではないか
すべての人間は、
オオカミが吠え、夜のみだらな鳥が鳴く
騒然たる森を
心に持っている
みなさん、こんにちは。
いきなりヘンな詩みたいなのから初めてごめんなさい。
実は、筒井康隆氏が、朝日新聞に毎週連載している「漂流」を
読んでいたら、あれ?どこかで見た本が・・・・と思って、あわてて
押入れの雑多な本をひっくり返してみたら、ありました。
その本の帯の文章が・・・最初の文です。
これはドノソの「夜のみだらな鳥」の紹介文というか、ヘンリー
・ジェイムスが自分の息子に宛てた書簡からの抜粋だそうです。
1970年11月発行の「集英社版世界の文学」の、なぜかこの
本だけ昔、私は買っていました。
なぜなんだろう? もう記憶も定かではないけれど。
ゾクゾクしながら読んで、そして私には難解すぎて途中で挫折
した本ではあります(笑) 筒井氏によればこれは「間違いなく
現代文学の最高峰のひとつ」だそうです。
う~ん、そう言われると・・再挑戦してみようと思いました。
でも、また挫折しそう。
というような・・なぜかはわからないけど、衝動的・直感的に
本を買ってしまう・・ことってないですか?
そういう本・・積ん読本?・・が私にはたくさんあります。
後で、ありゃー、こんなダメ本買うんじゃあなかった、と失敗も
いっぱい。
たいていは、いつか読もうと思って埃をかぶったまま(笑)
変色してネズミに齧られた本もいっぱい・・・クソー!ネズミめ!
あー、もしかして車庫の上にダンボールに入れっぱなしの本も
齧られているかも。 こりゃあ、何とかしないと・・・と言っても
個人的趣味ですから、本好きでない人にはつまらんですね。
みんな古い本ばっかり・・しかも、わけわからん選択基準(笑)
石井隆氏のエロマンガは私には「間違いなく現代文学の
最高峰のひとつ」です。
大傑作だと思うんだけどなあ~(笑)
最近、話題の電子本。 あれってどうなんでしょう?
私はやっぱり箱入りの本の、あの紙とインクの匂い、質感、
量感が好き。 そうでないと、なんだか物足りない感じがします。
昔の本は、とても丁寧に作られていた感じもしますしね。
あ、ハヤカワSFの安っぽいペーパーバックもキッチュぽくて
いいなあ!?(笑)
まあ、こういうふうに思うのは、やっぱり古い人間だからでしょうね。
あー、今日は個人的趣味の記事ですみません。
すべての人間は、オオカミが吠え、夜のみだらな鳥が鳴く
騒然たる森を心に持っている・・・
自分の内なるオオカミと夜のみだらな鳥・・・かあ。
それらと、みなさんはどう付き合っているかしら?・・なんて(笑)
シロアリ被害の写真もいっぱいあるんですが、全然整理
してないので収集が付かなくなって・・・テキトーな記事で
誤魔化そうという魂胆でした。
ということで、ほんとにつまらん内容で申し訳ないです。
もし、皆さんも大事な本があったら、ネズミには注意して
くださいね。・・・と、余計なお世話ですね。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
次回からまたシロアリの話に戻ります。
それでは、みなさんがいつもハッピーでありますように。
<ジョーク>
坊やがお父さんと街を歩いていると犬が交尾している光景に
出くわした。 坊やの好奇心;「パパ、犬は何をしているの?」
そんな説明が通じたかどうか、ともかく、その日は家に帰った。
数日後、夫婦が夜の一戦を交えているところへ坊やが闖入して
きた。 坊やの好奇心;「パパ、ママと何をしているの?」
お父さん;「赤ちゃんを作っているところさ。」
坊やのご指導;「それなら、ママの向きを変えてよ!
ボク、赤ちゃんより子犬ちゃんが欲しいんだから!」
石井隆氏といえば 映画「ヌードの夜」が大好きでやす♪
by ぼんぼちぼちぼち (2010-07-12 11:33)
石井隆の描く女性主人公はすべて名美さんだったような…
by thisisajin (2010-07-12 16:18)
本棚に並んでいるとインテリゲンチャなひとかと錯覚しそうな本が多いですねえ。(インテリうんぬんは冗談ですよ、怒らないでくださいね)
本というのは置き場所に困りますね、雑誌も揃ってくると惜しくなって捨てにくい。極小な家なので深刻です。それでも買ってしまうのは、本にすがって欠乏している何かを求めているってことなのかなあ。
このごろは図書館をよく利用します。いまの図書館はネットで検索・予約できるので便利な無料の貸本屋状態です。CDもたくさん置いてある。
エロは好きですが劇画が好みでないので(ギャグマンガが好き)石井隆は買わなかったなあ。図書館は漫画も置いているようですが、検索してみたけれど石井隆は置いていなかったです。
電車でiPhoneを使っているひとは普通にみますが、iPadを使っているひとを先日はじめてみました。白髪の老人で、英語の本を読んでいました。携帯で文章を読むひとよりも自然に思えた。
このごろ読んだ本で面白かったのは『ジャズ喫茶論-戦後の日本文化を歩く-』マイク・モラスキー。
ジャズ喫茶経営のヲヤジ連中が伝聞であれこれうんちくを書いている本が多いなかで、日本語が堪能なアメリカ人が歩き廻って(日本固有のものらしい)ジャズ喫茶の繁栄と滅亡を分析していて、とても興味深かったです。ジャズに興味があると面白さ倍増。
もう一冊、『忘れられない脳』ジル・ブライス
「超記憶症候群」という、記憶が消えず過去をすべてはっきりと記憶しているために苦しむ病気の女性の実話。生きていれば楽しいことより面白くないことのほうが多いわけで、忘れることでなんとかなっているのに、忘れることができないというのは辛いだろうなあ。その辛さを「幸せな記憶」でのりきったというハッピーエンド(かな)。
by ねりね (2010-07-12 22:02)
読まない本が実家にも自宅にも沢山あって、いつもひんしゅくを買っています。
あー、処分しないと。
by こう (2010-07-13 00:30)
本をブックオフなどの古本屋に持ち込むと査定価格に、くちあんぐり状態になりますね。
10円とか20円とか。汚れていると買い取れませんと云われたり。
おまえが選んで買ったものには、その程度の価値しかないのだと自分を査定された気分になる。現実を突きつけられる気分でしょうか。
いい商売ですよね、ブックオフとかは。
仕入れの手間をかけずに商品が集まるのだからなあ。しかも圧倒的買い手市場。
by ねりね (2010-07-13 03:24)
ぼんぼちぼちぼち 様
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
実は、ぼんぼちぼちぼち 様なら石井隆をきっと
ご存知だと思っていました。マンガ家デビューの頃から
私は注目してました。と言ってもエロい面にかも(笑)
いつの間にか映画監督になって・・驚きでした。
「ヌードの夜」、私も大好きです。
なんだか、嬉しいです。コメントありがとうございました。
どうぞ、ぼんぼちぼちぼち 様にいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2010-07-14 00:31)
thisisajin 様
そのとおりですよね。
名美って、きっと石井氏の個人的な思い入れが
あるんでしょうね。
thisisajin 様にもそういう名前ってありますか?
私は・・家内の名前ってことにしておきましょう(笑)
後が怖いですものね、あはは。脱線。
どうぞ、thisisajin 様にもいいことがありますように。
コメントありがとうございました。
by toyo (2010-07-14 00:36)
ねりね 様
>それでも買ってしまうのは、本にすがって欠乏している何かを求めているってことなのかなあ。
おー!私のことを言われてるみたい(笑)
自分が薄っぺらな人間なので、本で取り繕っている面が
私には確かにあります。
まあ、でも、昔のロマンというか、そういうのがだんだんと
自分の中で消え失せてゆく寂しさを本で埋め合わせよう・・
というのもあるみたいです。
これって現実逃避かもしれないけど、もう現実逃避のどこが悪いって居直ることにしてます(笑)
>白髪の老人で、英語の本を読んでいました。携帯で文章を読むひとよりも自然に思えた。
クーゥ!カッコいいですね。
私もそうなりたい・・絶対、無理ですが(笑)
私の場合は週刊実話か、おもいッきり三流のエロ本しか選択肢がないようです。あのオヤジ、いい年こいてエロ本読んでるぜぇ~なんて白い目で見られるのが似合ってるかも。
『ジャズ喫茶論-戦後の日本文化を歩く-』マイク・モラスキー。
『忘れられない脳』ジル・ブライス
・・どっちも読んだことないですが、ねリね様おすすめなら読んでみる価値はありそうなので、覚えておきます。ありがとうございます。
あ、私はもちろん、インテリゲンチャじゃあなくて、単なる
嫌らしいディレッタントです。もう実にいやらしいです(笑)
どうぞ、ねりね様にもいいことがありますように。
コメントありがとうございました。
by toyo (2010-07-14 00:57)
こう 様
私の家内も「処分したら・・」と言いますが、必死で抵抗してます(笑)
自分でも処分する本と、そうでない本の区分けを試みるときがありますが、いざとなると、それがなかなかできないんですよね。
こう様もそうじゃあないですか?これはとっても難しい大問題ですよね(笑)
どうぞ、こう様にもいいことがありますように。
コメントありがとうございました。
by toyo (2010-07-14 01:03)