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シロアリとインド [インド巡礼]


みなさん、こんにちは。

シロアリ屋としては当然ですが、インドに行ったらインドのシロアリを
見てみたいなあ~と思っていました。

インドでシロアリを見つけるのは、そんなに難しくはないはず。 
庭の杭か、木屑などにきっと簡単に見つかるだろうと。
だって、シロアリのメッカは熱帯・亜熱帯地方ですから。

ところが、これが大間違いでした。
というか、第一にそのような時間が全くなかったのです。
駆け足で北インドを・・主に農村地帯にある仏跡をめぐる旅でしたから、
ゆっくりとシロアリを探して観察する暇はありませんでした。

(写真は仏跡でお経を上げているところ。毎日がこんな連続の旅でした)
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仕方が無いので、バスの窓からそれらしい兆候はないかと必死で
探しました。 あー、あれは何だ! 

(木の根元が何かに食べられているので、お!シロアリかも!
 と思ったのですが、どうやら牛か羊かが皮を食べた跡みたいです)

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(苗木をこのようにレンガで囲ってある風景をよく見かけたので、
 最初は不思議な光景だなあ~と思いましたが、これはきっと
 苗木を牛や羊に食べられないように保護しているようです)
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農村地方では木造建築が皆無なんです。
ほとんどがレンガを積み重ねただけの簡単な造り。

あるいは、(まあ、木は木ですが)丸太や小枝を骨組みにして、
あとは稲わらを葺いた簡単な造りの家がほとんどでした。

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(これは牛の糞を乾かしているところ。糞も燃料とか壁塗りに貴重な
 材料なんでしょうね)

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(のどかな光景です)
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で、レンガの家も途中で作業を放棄したような空き家があちこちに
見られます。 なんでこんな中途半端な家が多いんだろう?
みんな都会に引っ越したのかしら?

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ガイドさん、曰く。

「こっちでは、家は一度に完成させることはないんです。
お金がたまったら、その都度レンガを買って、積み上げるので
時間がかかるのがふつうです」


へーっ!そうなのかあ。
それで中途半端なレンガの家が多いんですね。
地震は殆どないそうですからこれでも問題ないんでしょうね。
それにローンの心配をすることもないし。 うらやましいな。

(下の写真はレンガ工場。煙突で、すぐに分かります)
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(これはレンガを売っているのかしら?)
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で、ネットで「インド・シロアリ」と検索したら、インドでも立派にシロアリ
被害はあることがわかりました。 あ、ごめんなさい。
被害にあったことがある人からすれば不快な言い方でした。

アパートやマンションの家具や木製の窓枠・床板・クローゼット
・・などがシロアリ被害にあっているようです。
http://tokuhain.arukikata.co.jp/delhi/2011/06/post_182.html

また、銀行の金庫に侵入して、約1800万円のお金を食べられた
・・なんていう記事も見つけました。
http://www.narinari.com/Nd/20110415437.html

インドのシロアリって、お金が好きなのかしら(笑)

ニシインドカンザイシロアリなんていう言葉もネットで見つけました。
カンザイ(乾材)シロアリなら、きっとやっかいなタイプのシロアリ
でしょうね。 たぶん、地下からではなく壁の中に巣を作るのかも。

とすると、室内での駆除ですから、使用薬剤に注意をしないと
室内の空気汚染、あるいはシックハウスを起こす可能性大でしょうね。 
確認したわけではないですが、駆除による薬害被害も多いらしい・・
と、聞いたことがあります。ほんとはどうなんでしょう?

(マンゴー農園です。うまく撮れなかったですが、けっこう広大でした)
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ということで、インドでシロアリを見つけることはできませんでした。

なんとなくインドの人の気風を考えると、シロアリとも共存していそう
な気がします。 おそらく、シロアリにたいして日本人ほど恐怖感・
嫌悪感を抱いてはいないのかもしれませんね? 
シロアリも自然の一部だ。 珍しいことではない・・・なんて思っている
のかも。 あくまで想像ですが・・。

あと、シロアリとは無関係ですが、びっくりしたこと。 それは足場です。 
なんと!竹なんですよね。

しかし、こっちの職人はよっぽど身が軽いのか、器用なのか?
シロアリよりも、こっちがよっぽど、怖え~っ!(笑)

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ということで、今日もてんで中身のない雑談でした。
全然、参考にならない記事ですみません。

(下の写真は有名なガンジス川。車で橋を渡るときに撮ったので
 言われなければ、どこの川かわかりませんね・笑)

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まとまりのない雑文に最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか、みなさんにいいことがありますように。
ありがとうございました。


ジョーク
土人の村のある若妻が白い赤ん坊を産んだ。
そこで酋長が怒り狂って宣教師の家におしかけた。
「やい神父。ンジョモの新妻が白い赤ん坊を産んだぞ。
 この村で白いのはあんただけだ。みんな犯人はあんただと怒ってる」

神父は落ちついて答えた。

「その赤ん坊は私の子ではない。それは白子という色素異常でしょう」

神父は牧草地を指差した。

「見なさい。あの白い羊の群れに1頭だけ黒い羊がいるでしょう。
 あのように自然界には時々こういうことが起こるのですよ」

それを聞くと酋長は急にもじもじしはじめた。
「もうそれ以上言うな、神父。わしもンジョモの新妻のことはもう言わん。
 だからあんたも羊のことは言うな」



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わ~い、お茶

こんばんは。インドの人はシロアリと「共存」出来る
のではなく、シロアリを自然と「同体」としているのではないでしょうか?これはきっとヒンドゥーそのものから来るのではないでしょうか、つまり「大いなる
精神性」がインドの人達の一人一人の心に宿っているからではないのか、と私個人は思っています。一言で言うと「梵我一如」とでも言うのでしょうか。
by わ~い、お茶 (2012-03-10 02:07) 

楽しく生きよう

自然と生きている人々という感じですね。
自分の出来る範囲で佳いとする。
これで佳いのかな。今の自分ってなんだろう。
by 楽しく生きよう (2012-03-10 06:33) 

心如

震度7の大地震が起きるかも知れないと言われている東京に、スカイツリーや高層ビルを沢山作る日本人は、インド人の生き方を少し学んだほうが良いのかも知れませんね。
by 心如 (2012-03-10 07:37) 

なまけもの

ホントだ中途半端がいっぱいと思ったらそういう理由やったんですね。
日本人もみなそんな考え方したらいいのに・・・
返せないのにお金借りるとかありえないんだろうな・・・
by なまけもの (2012-03-10 09:39) 

twinkle☆star

インドのシロアリ屋さんのお仕事をみたいなんて、さすがプロですね。

インドの旅も楽しく、驚きながら拝見させていただいています。

インドの猫ちゃんは、自立されているのですね。タイの猫ちゃんはノラちゃんになってしまうと(犬もそうですが)お寺さんが面倒をみてくれていました。

旅行の続き、たのしみにまっています。
森のくまさんもよろしくお伝えくださいと申していました。ではでは。
by twinkle☆star (2012-03-10 16:12) 

marimo

インド旅行記楽しく拝見しております。
国が違うと、おうちの建て方もシロアリの種類も違うのですね。
牛や羊は、まさに生活に密着しているのですね。
by marimo (2012-03-11 09:47) 

toyo

わ~い、お茶 様

いつもコメントをありがとうございます。
「梵我一如」ですか、う~ん、私には難しすぎてわからないです。
ヒンドゥー教にもまったく無知だし・・これは大急ぎで勉強しなければ、と思います。インドでは仏教は廃れてヒンドゥー教が主力ですからヒンドゥー教を知ることでインドがもっと見えてくるのでしょうね。いつも貴重な御教示をいただいて嬉しいです。

>つまり「大いなる精神性」がインドの人達の一人一人の心に宿っているからではないのか・・。
同感です。おそらく、いわゆる教育という次元ではなく、親や代々の祖先の生き方・暮らしの中で「大いなる精神性」をとても自然な形で身につけていくのでしょうね。昔の日本にもそれはあったのではないかしら?とか、いろいろ想像してしまいます。

ほんとに沢山のヒントを与えて頂いて感謝しています。
無学な自分が恥ずかしいです。でも、これから勉強しますので
どうか大目に見てくださいね。ありがとうございました。

どうか、わ~い、お茶にいいことがありますように。
by toyo (2012-03-11 12:36) 

toyo

楽しく生きよう 様

>自分の出来る範囲で佳いとする。
これで佳いのかな。今の自分ってなんだろう。

同感です。私も「今の自分ってなんだろう?」・・と思い続けて
未だに答えがわかりません。まあ、「飢える心配がない」国と
そうでない国・・の違いもあるので・・とかなんとか、言い訳なんでしょうね。あー、わからなくなってきました(笑)

いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
どうか、楽しく生きよう 様がいつもハッピーでありますように。



by toyo (2012-03-11 12:41) 

toyo

心如 様

いつもコメントをありがとうございます。

ほんとにそういう意味では、私たちの判断基準というか価値観は
分明に污染されて、どこかしら狂っているんだという気がします。

いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
どうか、心如様もいつもハッピーでありますように。
by toyo (2012-03-11 12:44) 

toyo

twinkle☆star 様

いつも手前勝手な駄文にお付き合いいただいて感謝しています。
>タイの猫ちゃんはノラちゃんになってしまうと(犬もそうですが)お寺さんが面倒をみてくれていました。

素敵な話ですね。ほっとしました。タイのお坊さんは優しいんですね。ほんとは全ての動物の命は等価値ですからそうあって欲しいです・・・と、エラソーなことは言えませんが、そう思います。

独断と偏見まみれのインド観ですがお付き合いいただいてありがとうございます。どうか、twinkle☆star 様にいいことがいっぱいありますように。
by toyo (2012-03-11 12:54) 

toyo

marimo 様

いつもお付き合いいただいてありがとうございます。

おっしゃるように、なんか全てが日本とは違っていて、
カルチャーショックの連続でした。
でも、昔の日本と似ている・・ような感じも受けました。
未だに混乱しつつ書いていますのでヘンなところがあってもどうぞ大目にみてくださいね。

どうか、marimo 様にもいいことがいっぱいありますように。
ありがとうございました。


by toyo (2012-03-11 12:59) 

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