仕事の虫的工務店 [シロアリ]
みなさん、こんにちは。
今日はお付き合いいただいている工務店の話です。
シロアリ屋という職業柄、多くの工務店や大工さんと今迄
おつきあいさせて頂きました。
その中でも突出してヘンな社長のいる工務店がこちら。
あ、ヘンというのは褒め言葉です。 というのは、ここの
社長がヘンな人。とにかく徹底した「仕事の虫」なんです。
左脇のリンク集でも紹介してますが、会社はこちら・・・
http://www.morokou.co.jp/
(写真は勉強会の様子です。お客様の喜びの声や感謝の手紙
などを発表されると、職人さんも嬉しいもの・・ですよね)
しかし、年中、仕事をしていて休むということを知らないみたい。
ということは、仕事が好きで好きでしようがないんでしょうね。
だって、義務感だけではこうも続かないでしょう。
ヘンなこと・・を思いつくままに並べると。
- 車で30分以上かかる地域は仕事を受けない。
(理由は、それ以上かかるとアフターがおざなりになるから) - どんな小さなお客様の要望にも、損得度外視で徹底して
親身になってアドバイスをする。
(理由は、地域密着というか、ほんとのお客様本意だから) - 住宅の完成後のチェックがすごく厳しい。
(これは当然といえば当然ですが、徹底するのはふつうは
難しいですよね。でも、それをやっている) - 現場の掃除が一日5回と徹底している。
(これも、ふつうはしませんが、徹底してます) - 毎月の勉強会も徹底してやる。
(これも、大手に負けないくらい毎月必ず徹底してやります)
たぶん、仕事=遊び=飽きない趣味・・なのかしら?
仕事=遊びって、最高の自己実現・・だと思うのですが。
どうなんだろう?休日にもたまに会社にお邪魔すると大体
社長は出社しているようだし・・・。
(こういう勉強会は職人同志も密に知り合いになれるので、自然と
家族的な雰囲気が育まれていいなあ~と思っています)
う~ん、実は私はうらやましい。
そこまで私はシロアリ業が好きだろうか?と自問する。
私の場合の答えは、第一に「生活のため」、第二に「お客様が
喜んでくれること」かなあ~?第二が第一だと言いたいけど無理。
とにかく私は徹底した「仕事の虫」にはなれそうもないな。
シロアリという虫を駆除するのが私の仕事だけど・・ぶつぶつ。
ほんとはそうなりたいけど・・・ぶつぶつ。
(写真は職人さんが必死で与えられたテーマについて考えている様子。
正解はないんです。考えるのが大事なんです・・とは社長の口癖)
みなさんはどうですか?
自分の仕事は天職だ!って思っているかしら?
これも考え方一つなのかしらね?
(テーマについての各自が思うことを発表しているシーン。
といっても、堅苦しくなくて和気合い合いの雰囲気です)
あるレンガ職人の話を思い出しました。
Aという職人は・・・
「毎日、毎日、レンガを積むだけの繰り返しでつまらないなあ~」
Bという職人は・・
「どうやったら、レンガをしっかりと、しかも早く積めるだろう?
う~ん、こうしてみよう、ああもしてみよう・・」と工夫することに
尽きせぬ興味を抱いて毎日が充実。
Bのほうが「成長」するでしょうね。これって、どんな些細なこと
にも尽きない面白さがあるんだよ・・ということなんでしょうが。
また、何事もやってみないとわからない・・とも言えそうですね。
私はどうなんだろう?きっとA派だな、飽きっぽいもの。
・・というようなことを言っているから、ダメなのかしら?(笑)
(いろんなテーマについて社員さんからも指導が・・
よっ!渡辺さん、いい声してるなあ・笑)
今日の記事は仕事を貰っている工務店へのゴマすり記事に
思えたかしら?そうじゃないんですけどね。
まあ、とにかく「高い理念」をもっている珍しい会社だからです。
「高い理念」に私は弱いんです。
だって、ほとんどが「理念」なんてもっていないし、実行もして
いないで「目先のこと」しか考えない・・のが現状ですから。
この会社の目標というか夢は「日本一の工務店になること」だそうです。
日本一とは建築棟数ではなく「仕事の質」で日本一になること。
ハードの面ももちろんですが、ソフトの面でも日本一になること。
簡単にいえば「あそこの工務店なら絶対、間違いないよ」と、安心
して仕事を任せてもらえるような評価を得ること・・かしら。
(外人の職人さんもいます。彼はたしかオーストラリア出身だそう)
でもね、白鳥は優雅に湖面を泳いでいるように見えても、水面下
では必死に足で水をかいでいるんですよね。 だから「高い理念」
を実行し続けるのって、けっこう大変なんだ・・と想像してます。
大手のハウスメーカーでなくても、こういう工務店もあるんだよ、
・・ということを知ってほしいので記事にさせていただきました。
(ゴールドナゲット賞ももらっています。詳細は下記を見てね)
http://www.morokou.co.jp/gold.htm
みなさんはA派?それともB派?どっちかしら?
あはは、余計なお世話ですよね。
失礼しました。
雑談に最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか、皆さんにいいことがありますように。
ありがとうございました。
<ジョーク>
「おたくの旦那さん、朝起きたらいつも何て言うの?」
「そうね、たいていは『おはよう、スーザン』かしら」
「で、奥さんは何て答えるの?」
「『あたしはキャシーよ』」
Bでありたいと思っているのですがなかなかと言ったところでしょうか。
by 楽しく生きよう (2012-04-15 16:55)
普通のサラリーマンをしていますが、仕事で時間を
忘れてしまうくらい夢中になることも、今では
無くなってしまいましたね。
趣味が仕事になれば最高ですね
庭のシロアリ撃退が仕事になれば夢中に出来そうですが。。。
by sugar (2012-04-15 20:06)
楽しく生きよう 様
そうですよねえ、私もBniなりたいけど・・ぶつぶつ(笑)
あるコンサルが人にこう聞かれたら・・という話があります。
「●●さんはなぜ、仕事をしているんですか?」
答えは・・
「そりゃあ、楽しいからに決まっているじゃあないですか」
・・ですって。
私も「そりゃあ、楽しいからに決まっているじゃあないですか」
・・って、言いたいけど無理だなあ~。
ちなみにそのコンサルさんも、そう言いたくても言えない自分に
苦しんだそうですよ。
まあ、でも、いつかそう言えるようになりたいですね。
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
どうか、楽しく生きよう 様にいいことがありますように。
by toyo (2012-04-16 10:14)
sugar様
>趣味が仕事になれば最高ですね
~ですよねえ。ほんとにそうなりたいけど・・
先立つものが・・ぶつぶつ(笑)
たまにいるんですよね、そういう人が。
憎たらしいなあ~(笑)
・・と嘆いてもしかたがないので、自分なりに楽しく頑張るしか
ないようですね。
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
どうか、 sugar 様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2012-04-16 10:18)
ご無沙汰でした。
工務店さんが、仕事の虫っていいなぁっていうか、
なんかわかるよなぁって思いました。
損得勘定抜きで、というのは非現実的かも
しれませんが、なにかを作ることって
それだけでもう没頭できることだと思いませんか?
一生懸命やった成果が形として残る、しかも、
しっかりやればやるだけずーーっとそこに立派に
残ってくれて、お客さんにも喜んでもらえる。
台風の日もあるし、暑かったり寒かったりで、
現場では大変だろうけど、やりがいはあるだろうなぁ、と。
少なくともフツーのサラリーマンが、
「いったい私ったら何やってるんだろう…。」
みたいに、むなしくなるようなことはないんじゃないかなぁ、と。
もちろん大手の下請けばかりやっている工務店さん
だったら、かなり厳しい予算で、むりやりなんとか
しないといけない状況に追い込まれ、
「何やってんだろう、俺…」なぁんて思うことも
あるかもしれないですがね。(^o^;)
by あ・かずきん (2012-04-16 13:11)
志を高くしても、会社が傾きかねないことになったとき
『卑しい街をゆく高潔の騎士』でいることができるか。
いざというときに損得勘定でなく行動できるだけの
体力をもった経営を実現しているか?
経営者に問われるのはここですよね。
東電は体力さえ用意できていなかった。
トヨタは体力は十分なのだろうけど・・・
樹研工業という会社の社長が書いた本がちょと面白くて
何冊か読んだのですが、この会社には志と
(会社の規模なりの)体力が備わっているような、気がした。
こういった小さな会社がそこらじゅうにあるのが日本の
特徴なのじゃないでしょうかね。(←希望的観測)
ご紹介の工務店の社長さんも、toyoさんも、そういった一人に違いないです。
by ねりね (2012-04-16 23:28)
自分がBだった頃は、仕事が趣味でした。
それは金銭的な見返りもあったからなのですが。
それが今では。。。
数年前、趣味の延長線で出来る仕事をと考えて転職した事もありましたが、現実の厳しさに打ちのめされてしまいましたよ・・・。
だから今は、仕事と趣味をキッチリ分けて考えるようにしてるんです。
それがプロっていうものじゃないですかね?(笑)
by ぞぴー (2012-04-16 23:38)
あ・かずきん様
>損得勘定抜きで、というのは非現実的かもしれませんが、なにかを作ることってそれだけでもう没頭できることだと思いませんか?
一生懸命やった成果が形として残る、しかも、しっかりやればやるだけずーーっとそこに立派に残ってくれて、お客さんにも喜んでもらえる。
そうなんですよね。「形が残る仕事」っていいなあ~と、私も嫉妬に近い感情で思ったことがあります。その点はほんとに羨ましいです。もちろん、おっしゃるように苦労もいろいろあると思いますが。
で、「損得勘定抜き」というのは、実は逆かも知れない・・というか、うまく言えませんが、もしそれが「戦略的」に行なっているのなら賢いですよね。私はどうもこの工務店はそういう効果も狙っている気がします。でも、それは、お客様に無理強いしたりしてはダメですが、そういう傾向は全くないので、お客様にとっても有り難いことだと思っています。この工務店の坪単価は安くはないと思います。で、この「安くはない=体力がある」ということで、だから、細かい無償のサービスもできるのかもしれない・・と思っています。
>もちろん大手の下請けばかりやっている工務店さんだったら、かなり厳しい予算で、むりやりなんとかしないといけない状況に追い込まれ、「何やってんだろう、俺…」なぁんて思うことも
あるかもしれないですがね。
そうだと思います。結局、「元請け」になることは絶対、死守しないとそうなると思います。下請け仕事が多い工務店はたくさんありますよね。この工務店がなんで強いのかというと・・うまく言えないですが肝心のポイントはしっかりと抑えているからだと思っています。そのへんは見習わなくては・・と思ってはいるのですが・・ぶつぶつ(笑)
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
どうか、あ・かずきん様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2012-04-17 00:31)
ねりね 様
>志を高くしても、会社が傾きかねないことになったとき
『卑しい街をゆく高潔の騎士』でいることができるか。
まさにズバリとポイントを突かれたました。
会社が傾きかねない時に、高潔の騎士でいることは無理だと思います。私なんかポケットに1000円しかないときと1万円でもある時とでは人間性まで全然違いますもん(笑)。
資本主義社会で生きる以上は情けないけど、ポケットのお金次第で、心まで豊かにも、貧しくもなります。
ほんとに「会社の体力」次第で卑しくも高潔にもなる・・
のが普通ですよね。
記事に書いてあることは全部、事実ですが、見えない部分もあるんですよね。その見えない部分がこの会社を支えていると思っています。「戦略的にとても賢い経営」をしていると思います。じゃあ、具体的にどういう「戦略」なのか?というと、実は、そこまでは記事にしませんでした。
でも、ねりね様なら大体の察しはついているんじゃないかな?と思います。具体的には、ニュースレターと、記事にした「勉強会」、あとは現場見学会とか住宅資金の相談とか・・ようするに「お客様へのアドバイス体制が整っていること」のような気がします。
こういうことは他の工務店でもやっていますが、徹底してやってはいない場合が多いと思います。要は徹底して、結果、善循環を作り上げたのが強みだと私は想像しています。
>こういった小さな会社がそこらじゅうにあるのが日本の
特徴なのじゃないでしょうかね。(←希望的観測)
ご紹介の工務店の社長さんも、toyoさんも、そういった一人に違いないです。
ほんとにそうであって欲しいけど、おっしゃるように希望的観測かもしれないですね(笑) あ、私は個人事業なので、これ以上悪くなりようがないというか・・それだけです。
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
どうか、ねりね様にもいいことがありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2012-04-17 01:00)
ぞぴー 様
>自分がBだった頃は、仕事が趣味でした。
それは金銭的な見返りもあったからなのですが。
いやー、ほんとにそうですよね。金銭的な見返りがなければ仕事とが趣味・・なんて不可能ですよね。利益率が高くない業種というか趣味だと、それで食べるなんてできないと思います。
だから・・
>だから今は、仕事と趣味をキッチリ分けて考えるようにしてるんです。
現実はほとんどがそうだと思います。でも、稀にそうでない「憎たらしい」のがいるんですよね。あー、憎たらしい(笑)
高い理念と高い利益率は両輪の輪だと思っています。
片方だけでは無理だし・・ぶつぶつ。
いつもお付き合いいただいてありがとうございます。
どうか、ぞぴー様にもいいことがありますように。
コメントありがとうございました。
by toyo (2012-04-17 01:11)
稀にそうでない「憎たらしい」のですか。
それ、よくわかります。
そういう人って、自分の嗜好性をよく知ってるんですよね。
自分の場合、何が趣味なのかも、まだよくわからないんですよ・・・(笑)
by ぞぴー (2012-04-17 21:34)
現場の状況によっては工法を変えなければいけない事もありますから、常に勉強ですね
by yanasan (2012-04-17 22:54)
ぞぴー 様
>そういう人って、自分の嗜好性をよく知ってるんですよね。
ほんとにそうですよね。羨ましいけど同時に憎たらしいけど(笑)
>自分の場合、何が趣味なのかも、まだよくわからないんですよ・・・(笑)
私もそうです。大体、趣味ってなんだろう?・・とか考えること自体が・・あー、わからなくなってきました(笑)
ボケーッと、お昼寝でもしてるのが「快」なら、それだって趣味と言えそうですよね?違うかしら?
再度のコメントを有難うございました。
ぞぴー 様がハッピーでありますように。
by toyo (2012-04-18 00:44)
yanasan 様
コメント、ありがとうございます。
そうですよね。特に近年は新工法・新素材が増えてきたし、
また、お客様の設計への要望も複雑化してる気がします。
だから、ほんとに「常に勉強」ですよね。
塗料も新しいのが出てるようですから、素材との兼ね合いで
大変じゃないかと思っています。
いつもお付き合いいただいて感謝しています。
yanasan 様にも、どうかいいことがありますように。
by toyo (2012-04-18 00:49)
天職かどうかはわかりませんが、
結婚前の正社員だったころから、
パートに変わり、3つほど仕事が変わりました。
全て接客業で、辞めた理由も、
人間関係でもなければ、金銭的なことでもなく、
こちらの生活パターンの変化での転職です。
接客が嫌になったことがないので、
とりあえず合っているのかなと。
残業も、自分の納得のいくとこまでしないと気が済まないので、
要領が悪いながらも、苦ではありません。
今までの職場の方達とも、今でも交流があって、
人に恵まれているのも、仕事運としては良いのかもですね。
by にゃんこ先生 (2012-04-18 01:37)
にゃんこ先生 様
コメントありがとうございます。
素晴らしいと思います。仕事との関係が理想的というか、
それは決して・・・
>人に恵まれているのも、仕事運としては良いのかも・・
・・というよりは、にゃんこ先生 様の人徳というか人柄が
幸運を呼び込んでいるのではないかと思います。
きっと、仕事に対してしっかりした考えをお持ちなんだろう
なあ~と推察します。
今日の朝日新聞のCM天気図(天野祐吉)を読んでいたら
こんな言葉が書いてありました。
「自分探しなんかやめたらええねん。なんぼ追いかけたって
自分の背中は絶対見えへん」
(これはCMの台詞らしいです)
「たしかに若いもんが”本来の自分を探す”と言ったって、
そんな”自分”と言えるほどのものが自分にあると本気で
思っているのかな。」
「自分なんてどれほどのものでもないんだというところから、
若いもんは走り出さなくっちゃ。」
なんだか天職なんて、どーでもよく思えてきました(笑)
大事なのは、どんな仕事であろうと誠意いっぱいやる・・
すると、それが天職になるのかもしれないですね。
とても素敵なコメントをありがとうございます。
にゃんこ先生様に大事なコトを教えられた気分です。
どうか、いいことがたくさんありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2012-04-18 12:59)