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メール相談について。 [ありがとう]


みなさん、こんにちは。

メール相談について一言。
たくさんのメールでの相談をもらっています。
そして私のアドバイスが正しいとか絶対だとかは思っていないのです。

私ができるのは、私の約一万件以上の床下調査に基づいた「経験」
からアドバイスをすること。でも、厳密に言えば、床下の状態はその
土地の気候環境と立地条件、そして家の工法によっても大きく左右
されます。日本海側と太平洋側でも床下は違うと思うし、雪国とそう
でない地方でも違うと思います。

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だから私のアドバイスがベストだとは思わないでくださいね。
あくまでも参考の一助にしていただけたらと思います。
ほんとは現地調査をすればいいのですがそれは不可能です。

従って、私としては相談者の困っている状況を精一杯「イメージ」
してアドバイスするしかないんです。そして、イメージするためには
詳しい状況を知ることが不可欠です。だから相談者に私のほうから
あれこれ詳しい質問をすることも度々です。

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で、そうすると途端にぷっつりと音沙汰がなくなる場合もあります。
もしかしていたずら?と思うこともあります。
で、「ぷっつりと音沙汰がなくなる」のはおそらく個人情報をさらしたく
ないからかもしれません。あるいは私に下心があると勘ぐってのこと
かもしれないですね。
まあ、これは信じてくださいというしかないのですが・・。

で、人の個人情報(名前とか住所)は必要ではないのです。
私が知りたいのは住宅をイメージするための情報。どこの地方で、
築年数は、土地環境は、工法は・・といった基本的なことだけです。
お医者さんなら、直接患者の身体を診察することもできますが私には
間接的な「イメージで診断して」アドバイスするしか方法はありません。

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で、私はどんな質問にも精一杯答えているつもりです。少なからずの
時間も費やしています。正直、こんなボランティア的なことに時間を
費やして自分はバカか?と思うときもあります。でも、これも性分なの
で仕方がない。

だから、的確なアドバイスするためには、できるだけ詳細な住宅に
ついての情報が欲しいです。アドバイスしてから・・もしかして随分と
的はずれなアドバイスだったかも?とけっこう不安になることもよく
あります。もし、そうだったら謝るしかないのですが・・。

084.jpg

でも、真剣な相談には真剣にお答えしているつもりです。
床上の私の知らないことは工務店に聞いてお答えしています。
でも、これもやっぱり土地環境などの情報を知らないと的確な
ことは言えないんです。

たとえば、最近の相談で「結露」に困っている・・というのがあり
ました。日中と夜の寒暖差が極端に強い地方では「結露」の
発生にも大きな差があると思います。こういうアドバイスは
ほんとに難しい。

ということで、真剣な相談には私も真剣にお答えしているつもり
ですので、冷やかしの相談は控えていただきたいと思います。

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じゃあ、なぜ貴方は無償で真剣にアドバイスするの?
ふつうは下心があると思われても仕方ないでしょ?・・・と思われる
かしら。個人的に私は「徳を積みたいだけ」と思っています。

「徳」なんて考えたこともなかった不信心者ですが、どうも原理原則
というか、見返りを期待せずに自分以外の困っている人のために
尽くす・・ことが結局は自分のためになるらしい?・・というか、根拠
はないけど(どうも宇宙はそうできているらしい?)と漠然と思うから
・・としか言い様がないです。

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・・ということで、申し上げたいのは冷やかしの相談はご遠慮下さいね。
それから真剣に困っているのなら詳しい情報(住宅についての)
教えていただきたいと思います。
真剣な相談には私も真剣に精一杯アドバイスさせていただきますので。

最後までお読みいただいて感謝します。
どうかみなさんにいいことがありますように。



ジョーク
腹話術師のいっこく堂がライブでアメリカを回っていた。 
ある晩、小さなバーでライブを始めた。 

よくあるブロンド女のジョークをイントロに始めた所で、
4
列目に座っていた背の高いブロンド女が立ち上がって言った。
 
「もうその手の下らないジョークは聞き飽きてるんだよ、
 この糞XXX野郎。よくもまあ、女性についてそれだけ紋切り
 型の考え方をやってられるな。 
 
人の身体的特徴がその人の値打ちを決められるのかい? 
 
あんたみたいな(中略)ユーモアと称してブロンドだけじゃなく
 女性一般を差別し続けているんだよ!!」 

恐縮したいっこく堂がもごもごと謝罪を言いかけると、さらに
女は続ける。 

「あんたに言ってんじゃないよ兄さん、あんたの膝の上に座って
 る小さいオッサンに言ってるんだから」



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コメント 11

こう

一万件以上の調査の経験値は凄いですね。
LV100を超えているのでは!?
冷やかしで時間を潰されたら、人類にとっての大きな損失になりますよ。

ところで、先日伝統工法の大工さんのお話を聞く機会がありまして、改めて家作りというのは、地域の気候や材料に合わせて行うべきだと理解しました。

いつも大変参考になる情報を公開していただいて助かります。これからも、沢山の知見を記事にしてくださいますよう、お願いいたします。
by こう (2012-09-25 09:46) 

心如

 健康診断の問診で、
受診者「先生、私はどこが悪いのでしょうか」
医師「そうですね… 貴方の場合は態度が悪いです」
というのがありますね。

 冷やかしの相談を防ぐためには、診断に必要な最低限の質問事項を書いた、いわゆる問診票を用意しておいては如何でしょうか?
by 心如 (2012-09-26 04:47) 

前太

心中お察しいたします。
私も2行の質問に対して40行で返信をして、その後一言もなし……、というパターンがしょっちゅうあります。
そんなときは「あぁ、納得してくれたんだな」と理解するようにしています。半分以上は「これ以上聞いてもムダ」と思われているかもしれませんが、確認するわけにもいきませんし。
そもそも千葉県に住んでいるのに関西の工務店の質問をされても分かりません。だから「こんな質問をしたらいかがですか?」といった返事になるのですが、「それが面倒なんだよ!」とか思われているのかもしれませんね……。
by 前太 (2012-09-26 09:25) 

marimo

toyoさんは、とても真面目で
仕事に対するポリシーがあおりなんですね(^-^*)
とても素晴らしい事だと思います。
徳を積む♪ 見習わなくてはと思います。
by marimo (2012-09-26 21:15) 

sugar

数多い質問の中で、toyo様が嫌な思いをされる事も
あるのでしょうね。
でも、私のように質問メールに真剣に回答を頂いた事で
不安が解消され、それ以降 気になる事があると
その度にご教授頂き、助けて頂いており
本当に感謝している者も居ますので
これからも頑張って下さい!(ほどほどに。。。)
by sugar (2012-09-26 23:35) 

toyo

こう様

いつも駄文にお付き合いいただいてありがとうございます。
防除士なら一万件くらいは珍しくないと思います。
気がついたらそれくらいになっていただけ・・という感じです。

>家作りというのは、地域の気候や材料に合わせて行うべきだと理解しました。

ほんとにそうですよね。木の話はすごく面白いですよね。
でも、残念ながら「木を見る」ことのできる大工さんはもう
絶滅危惧人種になりかかっています。最近の新工法は
集成材がほとんどなので地域の気候などおかまいなし
・・のような気がします。残念ですがこれも時代の流れなの
かなあ~と思っています。

個人的には伝統工法の良さをもっと生かしてほしいな
と思っていますが。

いつもコメントを感謝しています。
こう様が毎日ハッピーでありますように。
ありがとうございました。

by toyo (2012-09-29 09:46) 

toyo

心如 様

いつも的確なコメントをありがとうございます。
今回は愚痴っぽくなりましたが、ほとんどの相談者は
真摯な方ばかりなんです。希に不快なこともありますが
仕方ないかもしれませんよね。

おそらく私のアドバイスに利害がからむ業者もいると
思うので、そういう業者からのいやがらせの意図もある
かもしれないです。まあ、お客様の立場に立つことは
業者側からすればいい気持ちがしないのもわかりますが
・・ぶつぶつ(笑)
問診票はいいアイデアですね。参考にさせていただきます。

どうか心如様の毎日もハッピーでありますように。
ありがとうございました。



by toyo (2012-09-29 09:54) 

toyo

前太 様

そうですか、大変ですね。おそらく私なんかよりもっと専門的な
ことを質問してくるんでしょうね。2行の質問に対して40行で
・・なんて真剣に対応されているんでしょうね。

なんというか、こっちは相談者の悩みがよほど大きいと思って
真剣に答えても、実はそれほど深刻じゃなかった・・ような、
ことを返信で感じるとガクッ!とくることもあります。
文章だけでは深刻さの度合いがわからないので仕方ないか、
とも思いますが・・ぶつぶつ(笑)

でも、そうでない方が圧倒的に多いのでこれからも自分の
経験が少しでもお役にたつのなら続けていきたいとは思って
います。

どうか前太様の毎日もハッピーでありますように。
(私だけじゃないんだと思ってホッとしました)
ありがとうございました。
by toyo (2012-09-29 10:04) 

toyo

marimo 様

コメントありがとうございます。
ポリシーなんてそんな立派なものは持ち合わせて
いないんです。
徳を積む・・なんて、つい書いちゃったけど、もしかしたら
単純な自己満足かもしれないです。もともと、早とちりの
安請け合いをしては後で悔やむ人間ですから。

善意ある誤解をしていただいて感謝します(笑)
でも、ほんとにもっとポリシーのある人間になりたいな(笑)

どうかmarimo様の毎日もハッピーでありますように。
ありがとうございました。
by toyo (2012-09-29 10:08) 

ゆう

一万件の床下調査はは言い過ぎだろ… ありえん
by ゆう (2012-09-30 21:25) 

toyo

ゆう様

たしかにここ数年の建築不況や不景気を考えると
信じられないかしら?そうかもしれませんね。

でも私はこの業界に約23年います。
バブルの頃は一日に5~6件の調査も珍しくない時期が
ありました。そういうときは心身ともにクタクタになります。
年間約400~500件の調査をしてきましたから20年
以上この業界にいれば一万件なんて決して珍しくない
と思います。

で、それを自慢しているのではないのです。もともとアホ
ですから論理的にどうのこうのという説明が苦手なので
「実体験でしかアドバイスできない」・・ということを申し
上げたかっただけです。

まあ、気がついたら・・20年以上ということで他に能力も
ない無能者の証明でもありますが(笑)
同じような疑問をお持ちの方のためにも、ゆう様のコメントは
有意義かも・・ですね。
コメントありがとうございました。
ゆう様にもいいことがありますように。


by toyo (2012-10-01 08:26) 

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