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最近の調査から。 [シロアリ]


みなさん、こんにちは。

桜は咲き始めたのに、まだ朝晩はストーブが必要な
妙な春です。

Tvでは連日、各地の桜の開花情報をやっていますが
それがどうした、というか桜が咲いたからといって、
めでたくもありめでたくもなし・・の気分(笑)

ほんとに感動することが少なくなっている。
「人生は冗談の連続」とは故・今東光和尚のことば
だったかしら?年をとるにつれて感動することも減って
いるような気がします。

ということで、(何が、ということなんだ・笑)
ネタもないので最近の調査写真から紹介します。
少しでも皆さんの参考になりますように。

まず、下の写真です。どうってことないのですが・・。
003.jpg
タイルの浴室を解体したらシロアリがいたのですぐに
来てくれと棟梁から電話をいただきました。

004.jpg
蟻道の跡があちこちに・・タイルの浴室の場合はほとんど
シロアリの形跡があります。でも、大きな不都合も感じない
ままに長年過ごして気がつかない場合も多いです。

そこの御主人からトイレの柱もシロアリかしら?と言われた
ので見たら・・
007.jpg

アップにします。
008.jpg
これはシロアリではありませんね。何か昔のキクイムシ類の
食害のようです。進行することもない感じです。

で、シロアリの場合と比較してみましょう。
030.jpg

025.jpg

024.jpg

ね、これらがシロアリの食害です。
「筋状に小さな穴」が開いて、土が吹き出ています。
こんな感じだったらシロアリです。

で、実はこれは最初の写真とは別の家です。
021.jpg
これは畳のあちこちにヘタリがあるのでシロアリかしら?
という調査依頼でした。

残念ですがヘタリの原因はシロアリでした。
023.jpg
敷居がボロボロ。これは見ただけでわかります。

014.jpg
畳を上げて・・合板が・・ヘタリを治そうと合板を敷いたらしいです。
合板の下は・・下の写真を見てね。
015.jpg
う~ん、やっぱりね。ときどきこういう光景を見ます。

で、床下を見たら・・
020.jpg
ありゃー!床下が狭くてもぐることは不可能です。

カメラだけ突っ込んで撮ったら・・
019.jpg
土壌と木部が接触しています。昔の作り(典型的な在来
工法)ですね。

実はこの家は築100年だそうです。
ヘタリの原因はシロアリのせいだった。これは大変だ!
・・と思いますか?

私はそうは思わないのです。
築100年目にしてシロアリの被害にはじめてあった・・と
考えれば、すごいシロアリに強い家だなあ~と思うのです。

いつシロアリが登ってきてもおかしくない床下の作りなのに
100年も大丈夫だったのはなぜなんだろう?・・と、思って
しまうのです。

031.jpg

その理由は通気が良いからとか、いろいろ考えられますが
個人的には「シロアリとの棲み分け」というか「共生関係」が
うまくいっていたせいじゃないかと思っています。

シロアリと家屋の微妙なバランスが理想的関係だった・・
といいますか。こういう関係には感動してしまいます。

駆除とは共生関係(棲み分け)を虫達に知らしめること・・
だと思います。駆除=殺戮ではないと。
ヘンなこと言っているかしら?

桜の開花にはちっとも感動しないのに、こういうことに感動
するっておかしいかしら(笑)

035.jpg
(あ、この家は部分的な補修+部分的な駆除で大丈夫です)

ということで終わります。
あんまり参考にならなかったかもしれませんね。

最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。



ジョーク
シーラが普段より早く帰宅すると、夫のマークが女性とベッド
を共にしていた。キレたシーラ;
「これっきり、ね。もう二度と会うこともないわ。」

未練がましいマーク;
「こっちの言い分も聞いてくれないかい?」

最後なのだからそれぐらいは認めてやろう、というシーラ;
「分かったわ、聞かせてもらおうじゃないの。」

マークの言い訳;
「ドライブしていたらこの女性が目に止まったんだ。
服はボロボロ、裸足で、泥だらけで、泣いていたもんでね。
憐れを誘うじゃない。救いの手を差し伸べようと声をかけたさ。
彼女、素直に乗ってくるもんだから家へ連れて来た。

シャワーの後で、下着を渡したよ、君にはもうサイズが合わ
ないやつ。それからブラウス、2年前に君にプレゼントした
けど着てもらえなかったやつ。150ドルのナイキ・ランニ
ングシューズ、君が自分で買ったけど一度も履かなかったろう。

君が冷蔵庫に置きっ放しにしてたローストビーフもあげちゃ
ったよ。ボクが食ってもいいって言ってくれなかったやつさ。
お帰りはあちらですよと彼女に言ったところ、彼女は感謝感激
アメアラレ。玄関まで行きかけたところで振り返りこんなこと
を訊くんだ;
『おたくの奥さんが使用していないものは他にまだあるで
 しょうか?』」



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コメント 2

ねりね

>シロアリと家屋の微妙なバランスが理想的関係だった・・
>といいますか。こういう関係には感動してしまいます。

共感します、感動すべきはそういったところですよ。
勝手に植えられたのに、頼みもしないのに毎年春になると
咲き誇る桜のアホのような凄みにも感動しますがね。
おまいら、そうまで無反省に毎年同じ事くりかえして平気なのか?
馬鹿なのか?と。

ニンゲンと猫とか、ニンゲンと津波とか、ニンゲンと土砂崩れとか、
そういった共生関係を知らしめられる気分のときに感動します。
(感動と言ってしまうのは、やや語弊があるかナァ)


写真の床板に記された図は畳の配置を示したものですかね?
番号は畳の裏に記してある番号なのかな?
ウチの六畳間の畳をあげて、あれこれした後に戻したらうまく収まらずに困ったことがありました。
畳は関東と関西で規格が違うということを聴いたことはあったけど、
畳自体はコンパネのように全部おなじサイズと思いこんでいたのです。

どうも一枚ごと微妙にカタチが違うようだと気づいて裏に記された
文字のような記号のようなものを見たけれど、どう並べるようにという
指示なのか規範がわからない。
ネットで調べたけどわからない、とても困りました。
疲れてどうでもよくなりテキトーに敷いてしまいました。
畳の上にタンスだの簡単に動かせないものを置いてしまったから、
いまさら修正する気にもならず、畳の間にスキマがあるままです。
まあ、ゴミがスキマに詰まってふさがってるので困らないのではありますが、
自分のいい加減さを日々目にしているようで嫌な気分です。

他の部屋の畳表を換えてもらったとき、職人さんに畳の大きさのことを
訊きました。
「畳ってみんな同じ大きさじゃないのですか?」「ありえない」が答えでした。
一枚一枚の形が違うものをうまく納めるわけですね、考えてみれば当然だよな。
で、畳の裏にどこに敷くのか記す凡例を教えてちょ、とは訊けなかったです。
畳(と畳を作る人)をなめていたような自分が申し訳ない気持ちでね。
訊いたところで、きっとそれぞれの規範があるのだろうし、そもそも、そんなことは
畳を見ればわかるだろなやり方でしょうから。
以上、アタシは畳に感動したことがあるという無駄話でした。

ついでに、この時に畳職人に質問して意外だったこと。
ウレタン床の軽量畳、あれはどうなのですか?
予想とは逆で「いいですよ、安い物はへこむので良くないけど」
とっくに還暦すぎてるベテランです。
ああいうものはねぇ、、、
やっぱり質の良い藁床がいいですよという答えを予想してました。
そうなんだよな、いつだって(たいていのものは)新しい物が優れているんだ。
by ねりね (2015-04-13 00:20) 

toyo

ねりね様

コメント、感謝します。
シロアリとの共生・・なんて書くと誤解されるような気も
しましたが正しくご理解いただいて感動しています。

>感動と言ってしまうのは、やや語弊があるかナァ

そうなんです。が、他に適当な言葉を知らないので感動と
書いてしまいました(笑)

畳については畳屋さんのおっしゃるように一枚一枚大きさが
微妙に違うんですよね。だから、畳の入れ替えの時は必ず
事前に寸法を図るのが普通です。また、最近はM計算の畳も
ありますので単純に尺計算はできないというか昔とは違って
いる場合も多々あります。

>写真の床板に記された図は畳の配置を示したものですかね?

そのとおりです。ふつうはこれに対応した数字か、西1・東2とか
畳の裏側にもチョークで書いてある場合が多いです。
でないと、おっしゃるようにもとに戻す際に私もどれがどこだ
かわからなくなって閉口したことが何度もあります。記号です
から数字でもローマ字でも漢字でもわかればなんでもいいん
ですよね。

>予想とは逆で「いいですよ、安い物はへこむので良くないけど」

これもその通りです。私も昔はい草100%の藁床がいいんだろう?と思っていました。
ただ、質が良い畳ほどにえらく重いんですよね。それに「湿気を
吸いやすく」なってくるのが良質の畳の欠点です。
その点はスタイロのほうが軽くて扱いやすい。

でも、たしかに中身がウレタンですからタンスなどの重さで凹む
という欠点があります。
だから扱いやすさと安価な点ではスタイロ畳がいいと思います。本格的な畳はえらく高価だし、それが必ずしも良いとも言えない
んですよね。

私は畳はなんだか畳というより一種の日本式フローリングの
一形態というか、うまくいえませんが畳と呼称するのはもう
無理な気がします。ほんとに・・
>そうなんだよな、いつだって(たいていのものは)新しい物が
優れているんだ。

・・という感じですね。

なんといいますか、昔のものは全部良いというわけでもないですね。記事にした築100年の家だって、たしかにシロアリとの
共生では素敵ですが隙間風は入るし、不必要にだだっ広いし
欠点も多々あります。いいことだけでもないんですよね。
まあ世の中。いいことと悪いことはいつも表裏一体な気がします。

長くなりました。
いつも丁寧なコメントをいただいて感謝しています。
どうか、ねりね様にいいことがありますように。



by toyo (2015-04-13 09:46) 

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