基礎断熱について [基礎断熱工法]
みなさん、こんにちは。
某工務店から前回の勉強会の資料が送られてきました。
(東京に出張していて欠席したためです)
で、送付された資料に「日経ホームビルダー9月号」が
入っていました。
ふうん、なんだろう?とパラパラとめくったら・・
「初めての基礎断熱、ココが危ない!」という記事が。
おー!やっと基礎断熱の怖さがメジャーになったか!と
ちょっとうれしくなりました。
だって、基礎断熱とシロアリの被害についてはこのブログ
でも何度か私の経験を書いてきたからです。
でもね、誰も関心を持ってくれない(笑)
これから基礎断熱で家を建てようとしている方にはこの
日経ホームビルダー9月号をぜひ参考にすることをお勧め
します。後で後悔しないためにも。
で、その内容を詳しくここでは紹介できませんが、まあ、
ポイントだけ書いておくと・・
①そもそも基礎断熱の起源は北海道で1990年代だそう
です。(これは寒さが半端じゃないからでしょうね)
そして徐々に東北へと広がったそうです。
②現在は新築の約一割程度だそうですが増加傾向だそう
です。
あと、具体的な注意点はここで書くスペースがないので省き
ます。カテゴリの「基礎断熱工法」に私の経験を書いてあり
ますので参考にしてくださいね。
で、あんたは基礎断熱について賛成なの?反対なの?
と聞かれたら私は反対の立場です。
というかシロアリ屋としては反対せざるを得ないといい
ますか。被害現場をみれば誰でもそう思うと思います。
以下の写真は初めて基礎断熱の被害現場と遭遇した時の
ものです。強烈なショックを受けました。
もっと突っ込んで言えば、近年の工務店と昔の棟梁とでは
住宅に対する考え方が違うんですよね。
私の家内の父上(故人)は頑固な棟梁でしたがその影響を
私も受けていると思います。
簡単に言えば、住宅には「開放型」と「密閉型」があります。
伝統工法や在来工法は「開放型」です。自然に逆らわない
工法といいますか。
私は密閉型は嫌いです。でも、昨今はどんどん密閉型の方向
に進んでいる気がします。高温多湿の日本の気候に真っ向
から逆らうような方向。
自然環境に逆らうような考え方はいずれ破たんする・・と
思っています。とは言っても「冬の寒さは勘弁してよね」
という現実の悩みもあると思います。
だから、できれば上手に「密閉型と開放型を融合」したような
家ができればなあ~と思います。シロアリ・カビ・が防げて
尚且つ耐震性もあるような家・・そんな家がないかしらん。
そうですね。もし私に有り余るほどのお金があってもう一度
住宅を建てるとしたら・・勝手な想像ですが(笑)
①床下に埋炭と敷炭をして、床下は基礎の一回打ちにして、
基礎断熱や化粧モルタルはもちろんしない。
②それで床下から隙間風が入らないように床板の裏側に徹底
して断熱材を張る。通気口はもちろん作ります。
③新築のシロアリ予防は基本的にしません。薬剤に頼らず
「造りの工夫」で防ぐようにします。
あ、ピンポイントで配管の隙間や玄関周りだけはしますが。
④床下空間は動物や虫たちに開放します。虫たちが室内に
入れないようにすれば 彼らとも共存できますからね。
ネズミや狸、ハクビシンだって、要は室内に入れないように
すれば共存できると思っています。
とかなんとか勝手なことを書きました。
最後までお付き合いいただいて感謝します。
どうか皆様にいいことがありますように。
<ジョーク>
六頭の盲目の象たちが,人間というものの存在について
話し合っていた。
人間とは象に似せて作られた神の創造物だと主張する者,
人間とは概念であり実存するものではないと主張する者
・・・意見は一致せず,直接的な体験から人間を判断する
こととなった。
こうして,盲目の象たちは東西南北へ散らばっていった
のであった・・・
人間に出会った最初の盲目の象が人間に触れて,こう悟った。
「人間とは二次元の存在である」
残りの盲目の象たちもペチャンコになった人間に次々と触れ,
皆,同じ真理に到着したのである。